岩崎電気株式会社は、都営地下鉄浅草線・三田線・大江戸線の計16車両で全吊り革をオリジナルデザインに統一する吊り革広告を2026年4月23日より展開している。掲載期間は1年間で、同社オリジナルキャラクター「アイちゃん」が各車両の吊り革全面に並ぶ。

岩崎電気は光技術を軸に照明や安全設備などを手がけるメーカーで、「未来のアタラシイをつくる」を理念に掲げる。BtoB色の強い事業が中心のため一般消費者との接点は少なく、キャラクターを通じて会社の存在と想いを幅広い層に知ってもらうことを目的に今回の出稿に至った。通常、吊り革広告は複数の広告主が1車両内に混在する形で掲出されるが、今回は3路線16車両の全吊り革を岩崎電気が独占している。乗客が手を伸ばす先のすべてに「アイちゃん」が並ぶ車内空間は、それ自体が一体感のある体験になっている。

吊り革広告は、乗客が無意識に手を伸ばし、揺れるたびに視界に入る。他の広告媒体と違い、能動的に見なくても繰り返し目に触れるという特性がある。光技術を軸に事業を展開する岩崎電気は、一般消費者との接点が少ないBtoBメーカーだが、キャラクター「アイちゃん」を吊り革全面に並べることで、技術の話ではなく「なんとなく知っている会社」という親しみを積み上げる場所として地下鉄を選んだと考えられる。

