株式会社えねこは、住まいの総合コンサルティングサービスの認知拡大を目的に、西武鉄道 池袋線の車内で窓上広告を展開した。6月中旬から1年間にわたり掲出する長期プロモーションで、都営地下鉄に続く交通広告施策の第2弾となる。

同社は「お陽さまテックのえねこ」のブランド名で、太陽光発電や蓄電池、V2Hなどのスマートホーム設備をはじめ、リフォームや不動産まで住まいに関するサービスを展開している。エネルギー・建設・不動産の領域を横断し、住まいに関する相談をワンストップで支援できる体制を強みとしている。
今回の広告展開先に選んだのは、沿線に多くの住宅地を抱える西武鉄道 池袋線だ。通勤や通学など日常的に利用される鉄道車内を接点とすることで、住宅や暮らしに関心を持つ生活者への継続的な認知獲得を狙った取り組みとなっている。広告は対象車両の窓上スペースにステッカー形式で掲出。短期間で集中的に露出するキャンペーンではなく、1年間という長期掲載によって「お陽さまテックのえねこ」のブランド名やサービスを繰り返し訴求。都営地下鉄での広告展開に続いて西武鉄道 池袋線へ掲載エリアを広げ、交通広告を継続的なブランド接点として活用している。

同社では2026年8月から取り扱いメーカーを拡充し、太陽光発電、蓄電池、V2H、リフォーム、不動産までを一気通貫で提案する「住まいの総合サポート体制」も強化。設備単体の販売にとどまらず、住まいやライフスタイル、予算に応じて複数の選択肢を提示できる体制を整えている。太陽光発電や蓄電池、リフォームといった住宅関連サービスは、日常的に購入する商品と比べて検討期間が長く、必要になったタイミングで想起されることが重要になる。今回の施策は、沿線に住宅地が広がる路線で1年間にわたって広告を掲出することで、短期的な反響だけではなくブランド名を生活者の記憶に蓄積していく狙いが見える。

株式会社えねこ代表取締役の沢田陽由馬氏によれば、今回の企画は以前から構想していたものではなく、日々顧客と接する中で感じていた課題を起点に、比較的スピード感を持って企画・実施したものだという。太陽光発電や蓄電池は、補助金制度の拡充などを背景に注目度が高まる一方、「仕組みや価格が分かりにくい」「どの会社に相談すればいいのか分からない」といった声も少なくない。こうした分かりにくさを解消し、太陽光発電や蓄電池をより身近な選択肢として感じてもらうことが重要だと考えたことが、今回の企画につながった。
広告では、従来の住宅設備会社らしい表現にとらわれず、まず「えねこ」という会社を知ってもらい、興味を持ってもらう入口をつくることを目的とした。クリエイティブで特にこだわったのは、「一目で印象に残ること」と「難しく見せないこと」だという。太陽光発電や蓄電池の広告は、設備写真や価格、補助金額などの情報が中心になりやすく、各社のクリエイティブも似た印象になりがちだ。そこで今回は細かな情報を詰め込み過ぎず、「えねこ」というひらがなの社名やブランドとしての親しみやすさを前面に出すことで、住宅設備に詳しくない人にも直感的に認知してもらえる表現を意識した。
同社では、太陽光発電や蓄電池を「一部の詳しい人が導入する設備」ではなく、これからの住宅における身近なインフラの一つにしていきたいと考えている。その考えを広告にも反映し、住宅設備業界が持つ堅いイメージを持ち込まず、生活者との距離を縮めるクリエイティブを目指した点が今回のポイントとなっている。

