Topics①:「モアナと伝説の海2」の広告
新宿駅で掲載されたディズニー映画「モアナと伝説の海2」の広告です。新宿駅を代表する大型ビジョン2種をジャックし、映画の世界観を表現する動画が放映されていました。
動画内では、熱帯の美しい海や空、ヤシの木が映える風景などが多く描かれており、幻想的で壮大な物語を体感できる内容になっています。特に、ウォール456は、天井が比較的低いこともあってBGMが反響し、映画館さながらの迫力となっていました。
12月6日の公開日を控え、通行人の目を引きつけながら、作品の魅力を多角的に伝える広告展開となっていました。
Topics②:アークテリクスの広告
新宿駅で掲載されたアークテリクスの新店舗オープンを告知する広告。2024年11月30日にオープンした「アークテリクス 新宿ブランドストア」の宣伝がメインとなっています。
広告は「NO EASY ROUTE」「近道はない。」という力強いメッセージと、同社のシンボルマークを「新宿」の文字と組み合わせたデザインを特徴としています。
特筆すべきは、この広告自体がリサイクルの対象となることを明示している点です。広告素材には製造過程で使われなかったゴアテックスファブリックを使用し、広告掲出後は回収されて新しい製品として生まれ変わる予定であることが説明されています。広告を通して、アークテリクスの環境負荷低減への取り組みを告知していました。
最小限の言葉で最大限の効果を生む、洗練された広告デザインとなっています。
大型ポスターのみならず、周辺のサイネージでも広告を展開。メトロプロムナードにある主要媒体をジャックして実施した格好となりました。
Topics③:Netflixの広告
新宿駅で掲載されたNetflixの広告です。
メインで表示されるコンテンツの宣伝では、各作品の出演者を大きく描いたビジュアルに、「ダンプが目覚めた」「オレぜったい騙される(笑)」といった作品を表現するワンフレーズを用いて、歩行者の興味を引く工夫がなされていました。
年末年始の連休を意識し、今年度に話題となった作品の総ざらいのような広告で、利用者拡大を目指す広告のように見えました。
Topics④:CANADA GOOSEの広告
新宿三丁目プレミアムセット
新宿駅で掲載されたCANADA GOOSEの広告です。
広告は、ベージュとブラックのダウンジャケットを対比的に見せることで、商品の多様性とデザイン性を表現しています。モデルのポージングは動的で、しゃがんだり背中合わせになったりと、商品の機能性や着心地の良さを自然な形で伝えています。
写真の背景は徹底的にシンプルな白で統一され、ブランドロゴ「CANADA GOOSE」もミニマルなフォントで配置することで、製品そのものの存在感を際立たせています。
新宿三丁目プレミアムセットの特徴であり3面連続展開を活かし、複数のビジュアルを配置することで、通行人の視線の流れに沿った自然な商品訴求を実現しています。各パネルの構図は異なりますが、全体として統一感のある世界観を創出した広告となっていました。
Topics⑤:Indeedの広告
新宿駅で掲載されたIndeedの広告です。LE SSERAFIMを起用した広告が新宿駅改札内の空間をジャックしていました。
広告の特徴的な点として、各メンバー写真の配置された、青い幾何学的な図形があります。“格好”が見えないように描かれており、これからの展開に注目したいところです。
本広告は、11月26日から放映されているテレビCM「やってみたい仕事」篇と連動した仕掛けであると想定されます。
Topics⑥:応援広告
今週、新宿駅で掲載された応援広告をご紹介します。
※アドクロ編集部が確認した応援広告です。掲載された全ての応援広告ではない可能性がございますので、予めご了承ください。
MATSURI 橋爪健二さん
左:にじさんじ所属 不破湊(ふわみなと)さん
右:にじさんじ所属 加賀美ハヤトさん
左:さんばか 5th Anniversary LIVE ~3!参!SUN!〜開催記念の応援広告
中:ME:I 飯田栞月さん
右:にじさんじ所属 加賀美ハヤトさん
左:にじさんじ所属 三枝明那(さえぐさあきな)さん
右:にじさんじ所属 不破湊(ふわみなと)さん
にじさんじ所属 不破湊(ふわみなと)さん
Carry On所属 4人組YouTuberグループ「レジスタンス」(登録者97.8万人)
ME:I 飯田栞月さん
2.5次元アイドルグループ「いれいす」 Ifさん
にじさんじ所属 不破湊(ふわみなと)さん
編集部から一言
今週は、アークテリクスの広告展開が印象的でした。ブランドストアのオープン告知という目的を超えて、環境負荷低減への取り組みを具体的に示す新しい広告のあり方を示していました。
この広告最大の特徴は、広告素材自体がリサイクル対象となることを明示している点です。製造過程で使われなかったゴアテックスファブリックを広告素材として活用し、掲出後は新製品として生まれ変わるという循環型の取り組みは、環境配慮の新たな指針となり得る事例といえます。
さらに、メトロプロムナードの主要媒体をジャックすることで、広告の視認性と話題性を高めていました。