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TOP 記事一覧 ナレッジ インフルエンサーとは | 定義や種類、マーケティングなど

更新日:2024年04月19日

インフルエンサーとは | 定義や種類、マーケティングなど

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インフルエンサー(インフルエンサーマーケティング)とは、SNSやメディアサイトで多くのファンを持つインフルエンサーに商品・サービスの広告宣伝や企業のマーケティングを依頼する広告手法です。2020年、株式会社サイバー・バズが行った調査では、2020年のインフルエンサーマーケティング市場は約317億円と前年より10億円以上市場が拡大していることがわかりました。

出典:株式会社サイバー・バズ【市場動向調査】2020年のソーシャルメディアマーケティング市場は5,519億円、前年比107%の見通し。2025年には2020年比約2倍、1兆1,171億円規模に。

さらに同社の調査結果から2025年には2020年の2倍以上の市場規模になっていると予測されています。

今回はそんな市場が拡大傾向にあるインフルエンサーマーケティングについて、その種類や費用、メリットなどを徹底解説していきます。



インフルエンサー(マーケティング)とは?

インフルエンサーとは、SNSやメディアサイトなどで多くのフォロワーやファンを持つ拡散力・影響力のある人のことを指し、芸能人に限らず一般の人でもインフルエンサーと呼ばれる人が増えてきています。このインフルエンサーが自身のSNSやブログ、動画配信サービス等を利用し、インフルエンサー個人の目線で商品・サービスを紹介するため、消費者と広告宣伝の距離が近い点が特徴です。

基本的にインフルエンサーはテレビなどで活躍する有名人ではないインフルエンサーの広告宣伝を指す場合が多くなっています。

インフルエンサー業界について

インフルエンサーと一口に言っても、得意とするジャンルや持っている拡散力は様々。中でもフォロワー数はインフルエンサーに広告宣伝を依頼する際に重要な指標の一つです。一般にフォロワー数が10万人超の人をメガインフルエンサー、数千人~10万人未満の人をマイクロインフルエンサーと呼びます。

ビズ男(初心者)

フォロワー数=拡散力ですよね。

つまり、インフルエンサーに広告を依頼する場合は、メガインフルエンサーに依頼するのが一番良いですよね!

アドクロ先生

確かに広告宣伝において拡散力は非常に重要ですが、どの広告をやるにしても一概にフォロワー数の多いメガインフルエンサーが最適とは言えません。

インフルエンサー広告で費用対効果を最大化するためには、エンゲージメント率やインプレッション数などを理解する必要があります。

ビズ男(初心者)

エンゲージメント…インプレッション?

よく聞く言葉ではありますけど、詳しくは知らないです…。



インフルエンサーの最大の特徴は拡散力の高さです。フォロワー数が多ければ多いほど、より多くの人に広告宣伝を見てもらえる可能性は高くなります。ですが、メガインフルエンサーと呼ばれる10万人超のフォロワーを抱えるインフルエンサーは、マイクロインフルエンサーに比べるとエンゲージメント率が低くなる傾向にあると言われています。

エンゲージメント率とは

エンゲージメントとは、SNSに投稿された記事・写真・動画に対して、視聴者がコメントやいいねなどのリアクションを行う行為を指します。つまりエンゲージメント率とは、インフルエンサーの投稿に対してどれだけの視聴者がリアクションを行っているかの割合を示す数値になります。

ハッシュタグやURLを添付した商品・サービスへの誘導が目的の広告を企画している場合、フォロワー数よりもこのエンゲージメント率が重要になります。例えば、フォロワー数10万人、エンゲージメント率1.5%であれば、10万人×0.015=1,500人にリーチする事が出来ます。

インフルエンサーの多くは依頼するインフルエンサーのフォロワー数に応じて広告費を算出されるため、費用対効果を高めるためにはフォロワー数と合わせてエンゲージメント率にも注目する必要があります。

ビズ男(初心者)

なるほど!

色んなジャンルの配信をしている人ってワクワクするけど興味のない情報も多いですもんね。

ビズ菜(ベテラン)

自分に近い年齢や境遇の人の情報はより興味が湧きますよね。

企業として認知を高めたいのか、

商品やサービスをアピールしたいのかで

エンゲージメント率の重要さが変わってきそうですね。

アドクロ先生

その通りで、企業のイメージ戦略や認知度向上が目的の広告宣伝の場合はフォロワー数を重要視しても良いかもしれませんね。

その場合もフォロワー数と合わせてインプレッション数が把握できていると、より精度の高い効果測定ができると思います。



インプレッション数とは

インプレッション数とは広告がユーザーに表示された回数のことを指します。SNSではアカウント管理画面で投稿毎のインプレッション数が確認できる仕様になっていることが多いです。

この数値を参照することで、広告宣伝がどの程度の人にリーチできたか、を把握することが可能です。

ビズ男(初心者)

インプレッション数はオンライン広告(Web広告)ではお馴染みですよね。

オフライン広告と違い、インプレッション数が把握しやすいという点はやはりオンライン広告の強みですよね。

アドクロ先生

インフルエンサーもオンライン広告の一種ですからね。

やはりその強みはしっかり活かして広告宣伝の戦略を立てたいとことですね。

インフルエンサーマーケティングの種類・特徴

インフルエンサーを利用する場合、より多くのユーザーへリーチできる方を選びたいところです。

インフルエンサーによって各媒体の得意・不得意があるので、事前に各インフルエンサーのSNSアカウント等を確認しておくことがおすすめ。さらに重要になるのが、ただ単にユーザー数の多いSNSを選ぶのではなく、広告宣伝を届けたい属性を持つユーザーが最も多い媒体を選ぶことです。

ビズ男(初心者)

確かにTwitterとInstagramって似てるようで使っている人が違いますよね。

僕はTwitterの方がInstagramより濃い情報が飛び交っている印象があります。

アドクロ先生

Instagramが画像・写真など映像を利用して短時間で情報を届けられるという特徴があります。

対してTwitterは元々限られた文字数でいかに情報を伝えるか、といったSNSだったので各ジャンルに特化したコミュニティ化している側面もあるようです。それぞれのSNSについて見ていきましょう。

Instagram

Instagramは主に写真や短時間の動画を発信する目的で使用されるSNSです。TwitterやYouTubeに比べて若年層のユーザーが多くなる傾向にあります。

Instagramは数多くのインフルエンサーが利用するSNSで、美容・コスメや旅、アウトドアなど様々なジャンルに特化したインフルエンサーがいるため、それぞれのジャンルでインフルエンサーを起用することで高い広告効果が期待できます。また、ハッシュタグを利用することで、投稿にタグ付けを行い拡散力を高めたり、リンクを付けることで自社のWEBサイトへの誘導を行ったりなど、様々な活用方法が考えられます。

特定のハッシュタグを付けて投稿することで各種割引サービスが利用できるなどのハッシュタグキャンペーンも合わせて行い広告効果を高める手法も多く取り入れられています。フォロワーの年齢や所在地など属性ごとの割合も確認できるため、広告宣伝の詳細な効果測定が可能です。



Twitter

Twitterは文字を中心に情報を発信するSNSとして、3億人を超えるユーザーが存在する比較的規模の大きいSNSです。

Twitterはリツイートという他社の発信を引用して発信する機能が日常的に使われているため、他のSNSと比べても拡散力が高いSNSと言えます。Twitterを利用したインフルエンサーでは、少ない情報量で伝えられるキャンペーンや商品の広告宣伝などで高い効果を発揮します。



You Tube

YouTubeはSNSとは違い動画配信を目的としたプラットフォームです。

最近では有名人も自身のチャンネルを作成するなどYouTuberという働き方が話題になり、広告宣伝のマーケットとしても注目を浴びています。

YouTubeを利用したインフルエンサーは、チャンネルページでインプレッション数などの詳細を確認することができるため広告宣伝における費用対効果の測定が可能です。SNS同様、一般のインフルエンサーに宣伝広告を依頼することで、より消費者に近い立場から商品の宣伝を行える点がメリットの一つです。

編集・加工をした動画投稿が前提のため、商品を直接利用してもらう方法や施設に直接来訪してもらうなどの体験型の広告宣伝に適しているインフルエンサーです。



TikTok

TikTokはTwitterやInstagramに比べると新しいSNSながら、そのダウンロード数はInstagramよりも多いと言われています。若年層を中心に爆発的に拡がったSNSで、リリースから9年経った今でもユーザーの多くが10代~20代の若者というのが大きな特徴です。

15秒という短い時間の動画投稿が中心でユーザーが飽きにくいようにデザインされているため、広告宣伝とも親和性が高いメディアと言えます。

TikTokは、若年層へリーチしたい商品や、イメージで訴求したい商品などの広告に適しているメディアです。

 

その他にもインフルエンサーと呼ばれる人が利用しているSNSは数多く存在します。

新しいSNSほど若年層のユーザーが多くなる傾向にあるため、比較的若い年齢層にターゲティングをした広告を企画する場合は、上記以外の新しいSNSでも効果が期待できます。

SNSによってユーザーの年齢や属性は様々なため、フォロワー数だけで考えるのではなく、ターゲティングしたいユーザーが多いSNSを選定することが重要です。

ビズ男(初心者)

YouTubeとTikTokはどちらも動画配信がメインのメディアですけど、使用している年齢層は大きく違いますよね。

若い層へリーチしたい場合はTikTokの方が良い、ということですね。

アドクロ先生

一概に全ての商品・サービスに当てはまるわけではありませんが、年齢という属性のみで考えるとその傾向が高いようです。ただ、インフルエンサーによって正直様々です。例えば、ビジネス系のインフルエンサーだと、社会人全般に広くアプローチ出来たりしますので。

ビズ菜(ベテラン)

なるほど。

確かに、各SNSサービスごとの特性もそうですが、インフルエンサーが扱う商材・サービスなどでもリーチできる層は異なってきそうですね。



インフルエンサーを起用した場合の料金

インフルエンサーに必要な費用は多くの場合、フォロワー単価で計算されます。

単純な「フォロワー数×単価」で金額が出されるケースもありますが、多くはインフルエンサーの知名度や依頼方法、企画やオプションメニュー(インフルエンサーのSNSアカウントで拡散など)で金額が変動します。

例えば、インフルエンサーの代表格であるYoutuberに動画広告を依頼する場合、動画の企画から撮影、掲載までがセットになって数百万円といったケースが多く、オプションとしてインフルエンサーのSNSやブログ等での拡散が選択できる場合もあります。

ビズ男(初心者)

なるほど。やっぱり、フォロワー(ファン)の多いインフルエンサーを起用する場合は料金が高くなるんですね。

芸能人を起用するパターンと同じかぁ…。

アドクロ先生

単純な実施金額で見れば確かに高いかもしれません。ただ、費用対効果を考える上で大事なのはフォロワー数と合わせて、先ほどのエンゲージメント率やインプレッション数も見ることです。

フォロワー数10万人でエンゲージメント率が1%の場合、1,000人へリーチが可能です。一方でフォロワー1万人でも10%のエンゲージメント率があれば同様に1,000人へリーチ可能です。自分達の商品サービスに合った、ジャンル特化のインフルエンサーを選択・起用することが広告効果を高める近道と言えるでしょう。

ビズ菜(ベテラン)

なるほど。

単純に数が多ければ良いってわけでもなさそうですね。



インフルエンサーを活用するメリット

インフルエンサーは多くの人の興味・関心を惹きやすい広告効果の高い広告手法と言えます。ターゲティングや効果測定などWEB広告の特徴と、SNSの持つ拡散力・親近感などの特徴を併せ持っている点はインフルエンサーならではの特徴です。

消費者目線での広告宣伝

インフルエンサーは有名人を起用したテレビCMなどとは違い、一般の人に依頼するケースがほとんどです。そのため、インフルエンサーの多くは一般の消費者により近い目線での商品・サービスを利用したレビューを含めた内容で作られています。

一般のインフルエンサーに依頼することで、商品・サービスのメリット、デメリットを消費者目線で伝えられることから、説得力が増し、購入への障壁となり得る不安を軽減できます。



親近感が湧きやすい

広告を閲覧・視聴する人のほとんどがそのインフルエンサー自身に興味・関心がある状態です。広告自体もインフルエンサーの個人の感想などを踏まえた紹介になるため、広告に対してネガティブな印象を受けにくい点もインフルエンサーの特徴です。

一般のインフルエンサーを広告宣伝に起用することで、通常の広告手法に比べる

と消費者が感じる商品・サービスへの親近感や興味・関心が高まる傾向にあります。



ターゲティング・効果測定

インフルエンサーが利用するSNS媒体やメディアのほとんどが各アカウントの管理画面からフォロワー(チャンネル登録者)の属性やインプレッション数、エンゲージメント率などを把握できる仕組みになっています。

これはフォロワーと親和性の高い投稿を行うことでSNS自体への滞在時間を増やすための仕組みと考えられますが、広告宣伝にとってもこの仕組みは非常に重要な特徴です。

インフルエンサー毎、投稿毎にどの属性を持つユーザーのインプレッション数が多いか、エンゲージメント率が高いかなどを確認することができるため、詳細な効果測定を行うことが可能です。実際に広告を実施する際に、エンゲージメント率やインプレッション数をある程度試算できる点もインフルエンサーならではの利点と言えるでしょう。



高い拡散力が期待できる

インフルエンサーの最大の特徴は拡散力です。

インフルエンサーに広告宣伝を依頼することでフォロワー数に比例してインプレッション数が増えるのはもちろんですが、インフルエンサーのフォロワーがリアクションをすることで、フォロワーのフォロワーへと広告宣伝が拡散されます。

日常的にこの拡散が繰り返されているため、インフルエンサーにはインプレッション数やエンゲージメント率だけでは測れない拡散力があると考えられます。



高い費用対効果

インフルエンサーはその他の広告と比べて比較的安価で多くの人にリーチできる広告手法として注目されています。基本、はフォロワー単価で費用を算出されるため、インプレッション課金型のオンライン広告と近い料金体系です。

また、フォロワー数が少なくてもジャンルに特化したインフルエンサーを選択することで、高い予算をかけずとも、自社サービスを宣伝したい層にダイレクトアプロ―チが可能。使い方次第で費用対効果を高められる広告手法と言えます。

ビズ男(初心者)

インプレッション課金型の場合、1,000回広告が視聴されたときに課金されるんでしたよね。

インフルエンサーの方が費用対効果が高いっていうことはやっぱりインプレッション型の方が高いんですよね?

アドクロ先生

料金体系が違いますので単純に費用を比べることはできませんね。

ただ、リーチ数とリーチできるユーザーの興味・関心の高さを考慮すると同金額であればインフルエンサーの方が高い広告効果が期待できるのではないでしょうか。

まとめ

今後もSNSの種類は増え続け、インフルエンサーの重要度も高くなってくると考えられます。現時点では少しずつ利用する企業も増えてきているものの、広告手法としてはまだまだ紙媒体やWEB広告に比べるとメジャーではない広告手法です。

まだインフルエンサーを利用したことがない人も、まずは小さく始めてみるのはいかがでしょうか。

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加藤誠也 アドクロ編集部

著者加藤誠也 アドクロ編集部

食品メーカーで営業職を経験後、2019年に入社。アドクロ編集部の編集担当として広告の情報メディア「アドクロ」のコンテンツ制作を統括。「広告巡礼」を日課としており、見つけた広告の事例をXで発信中。テレビ出演やセミナー登壇も多数。

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