近年、自動車教習所は従来のサービスメニューだけではなく、ペーパードライバーコースや外国人向けカリキュラム、はたまたドローン教習などの副次的なサービスメニューを加える教習所が増加しています。
学科の時間割や技能教習のキャンセル待ちなどにより待ち時間が多くあり、利用者に情報を周知しやすい場として注目を集めています。
時間割や送迎バスの時間を掲示板やアプリで確認するため、リーフレットやインターネットを使った広告効果も期待できます。
この記事では、教習所はどんな人たちが利用しているのか、教習所でできるプロモーションの種類などについて詳しく解説していきます。
教習所について
自動車教習所とは、自動車運転の教育を行う施設のことを言います。
最も一般的なものは、「指定自動車教習所」と呼ばれる施設で、資格のある指導員が配置されているか(人的基準)、コースの面積や作り方、学科を勉強する教室かあるか(物的基準)、その他の教習の内容等(運営基準)の主に3つの観点に関して、道路交通法の定める基準に適合しているものとして公安委員会に指定を受けている施設のことを指します。
少子高齢化を受けて、運転免許の保有率は10代では減少傾向にありますが、保有総数は増加しており、60歳以上の運転免許保有率はあがってきています。
また、企業もコンプライアンス意識の高まりから企業講習に対して積極的なこともあり、10代〜20代の若者からシニア層をターゲットとしたプロモーションにも最適な施設であるといえるでしょう。
自動車教習所でのターゲットについて
普通車教習・合宿に参加している人
免許取得を目指して教習所を利用しているのは、時間に余裕のある10代後半から20代前半の若者が多いです。
全国の自動車教習所を利用している若年層は年間160万人いると言われています。
社会人になってからではまとまった休みが取りづらくなるため、高校卒業後の春休みや大学在学中の長期休みなどを利用して学生のうちに免許を取得しておこうと考える人が多いようです。
車関係の商材はもちろん、春からの新生活に向けて、賃貸物件の宣伝や、家具や家電などの宣伝が効果的です。
二輪車講習に参加している人
普通二輪免許が取得できる年齢は16歳からとなっており、高校生でも免許を取得することができます。
若者から大人まで多くの人が二輪車講習に参加していて、新たに二輪免許を取得する人は年間27万人いるといわれています。
250cc以下の二輪車は車検がないことから、オイルやメンテナンスに関心がある人が多く利用しているため、そういった二輪車のメンテナンスに関連したプロモーションが効果的です。
二輪車に取り付けることができるナビゲーションやETCなども需要が高いといえるでしょう。
高齢者講習に参加している人
「高齢者講習」の受講対象となるのは、運転免許証の更新期間が満了する日の年齢が70歳以上の人となっており、「高齢者講習」を受講する70歳以上のシニア層は年間250万人にのぼるといわれています。
講習を受講しなければ運転免許の更新ができないため、シニア層へのアプローチも可能です。
シニア層は第一線を引退した後も仕事に対する意欲が高く、プライベートでは趣味や健康増進に関心があります。
健康やヘルスケアに気を遣っている人が多いため、健康食品の宣伝や、趣味である旅行に関心があるお年寄りをターゲットとした広告が効果的です。
自動車教習所でできるプロモーションの種類
・サンプリング
サンプリングとは、試供品(サンプル)を直接ユーザーに配るオフライン広告の一種です。
若者や高齢者が多く利用する教習所でサンプリングを行うことで商品やサービスのプロモーションが可能となっており、口コミ効果も期待できます。
・フリーペーパー/リーフレットの設置
教習所の入口、エレベーター前、受付付近にラックを設置し、フリーペーパーやリーフレットを若者向け、二輪講習者向け、高齢者向けなどターゲットに合わせて配布することができます。
入校時や高齢者講習の参加者に直接職員から手渡しすることも可能なため、目を通してもらえる確率が高く、効果的なプロモーション方法となっています。
・Web広告
WEB広告とは、インターネット上に掲載される広告のことです。
検索エンジン、スマホアプリ、動画サイト、SNS、ブログ、メールなど、さまざまな媒体に掲載されています。
多くの教習所では、利用者への連絡の際に専用のスマホアプリを通じておしらせを配信しています。
「学科時間割」や「送迎バスの時刻表」などもアプリから確認できるため、利用者が頻繁に閲覧しています。
自動車教習所に通う若年層のスマホ利用率は9割以上のため、教習所でできるプロモーションとして最適です。
教習所でできるプロモーションのおすすめ媒体
まとめ
教習所は若者から高齢者まで様々な年代の方が利用し、商品やサービスのプロモーションの場として注目を集めています。
年間若年層は160万人、二輪免許取得者は27万人、高齢者は250万人が教習所を利用しています。
若者や高齢者にターゲットを絞れば効果的なプロモーションができますね。
この記事を参考に教習所でプロモーションする際に参考にしてみてください。