アドクロ編集部がお届けする2024年12月30日の渋谷OOHレポート。渋谷で展開された広告で、押さえておきたい広告事例をピックアップしていきます。過去の渋谷の広告事例は「渋谷のOOH(屋外広告)事例集」をご覧ください。
Topics①:日本テレビの広告
渋谷駅で展開された日本テレビの2025年お正月特別番組の広告です。
黄金色の和柄を基調とした背景に、同局のアナウンサーや人気タレントが一文字ずつ書かれた紙を持ち、「新年もテレビでワクワクを」というメッセージを表現。広告の左側には「さぁ、2025年がはじまる。お正月はテレビの時間!」というコピーが配置され、その横には番組放送時間が時系列で示されていました。
タレントやアナウンサーの表情が明るく弾んでおり、視聴者と一緒に新年を祝う雰囲気を醸成しています。また、正月のイメージを現代的にアレンジした黄金色の和柄背景が、祝祭感とともに上質感も演出していました。
Topics②:ルイ・ヴィトンの広告
渋谷駅で展開された、ルイ・ヴィトンと村上隆氏によるポップアップストアの広告です。
青空を背景に、ポップでカラフルな花のモチーフが特徴的なビジュアルが展開。デジタルサイネージと壁面を組み合わせた複数面で、通路に沿って同ブランドの世界観を創り出しています。白を基調としたミニマルなレイアウトに、鮮やかな青とピンクのアクセントカラーを効果的に使用し、ブランドの新しい表現を印象付けています。
広告の下部には、渋谷神宮前でのポップアップストア開催情報が記載。ブランドの格調の高さを保ちながらも、アーティスティックな世界観を前面に打ち出していました。
Topics③:ネイチャーラボの広告
渋谷駅で展開された、ネイチャーラボのブランド広告です。
「ひとに強さを。」というシンプルなメッセージと、青と黄色のグラデーションで表現されたロゴが印象的です。
複数面を使って、MAROやDianeといった同社の商品広告を掲載しつつ、企業ブランドと商品ブランドが連動した統一感のある演出となっています。特に、Dianeの商品群を黄色の背景で際立たせた広告は、明確な商品訴求と企業カラーの一貫性を保っています。
同社の各商品ごとの広告はよくみていた印象ですが、企業全体の広告展開は珍しいように感じました。
Topics④:「Apex Legends グローバルシリーズ チャンピオンシップ」の広告
SHIBUYA WALL JACK
渋谷エリアで展開されたApex Legends グローバルシリーズ チャンピオンシップの広告です。
「運命が呼んでいる」という力強いコピーと、キャラクターたちのダイナミックなイラストを青を基調とした配色で展開。大会の賞金総額3億円という注目を集める情報と、開催場所である大和ハウス プレミストドームの情報が記載されていました。
広告は複数の店舗の壁面を活用し、同じデザインを連続的に掲出することで、強いインパクトと視認性を確保。eスポーツの大会告知でありながら、従来のスポーツイベントのような壮大さと臨場感を演出した広告展開となっていました。
Topics⑤:STPR所属グループの広告
渋谷駅で展開された、STPR所属のすとぷりとその関連グループによる大型広告です。
広告には「すとぷり」「Knight A - 騎士A -」「AMPTAKxCOLORS」「めておら - Meteorites -」の4グループが参加し、名古屋と大阪(2024年12月23日週大阪梅田OOHレポートにて紹介)で広告展開が始まり、12月30日から渋谷エリアでも展開されました。
全体的なデザインは、通行人の目を引きやすい鮮やかな色使いと大きなサイズ感で展開されており、渋谷で展開された広告でも、写真撮影をする方の姿も見られました。
Topics⑥:Indeedの広告
渋谷駅前で展開されたIndeedの求職サイト広告です。
LE SSERAFIMを起用した広告で「いい未来は探せる。」というコピーと共に、ファッションエディター、獣医師、女優、探偵、医師など、様々な職種をメンバーが魅力的に表現しています。青を基調とした大型ビジュアルで、それぞれの職業を象徴的な衣装とポーズで演出し、職業の多様性と専門性を印象付けています。
Indeedは同様にLE SSERAFIMを起用した広告を2024年11月ごろから継続して展開。クリエイティブが変化していることからも、その続編に当たる展開だと想定されます(参考:【渋谷】2024年12月23日週 OOHレポート)
各職業の写真は細部まで丁寧に作り込まれており、それぞれの仕事の特徴や魅力を視覚的に伝えていました。求職サイトの広告でありながら、まるでファッション誌のような洗練された世界観で、仕事探しを前向きで魅力的な体験として表現していました。
Topics⑦:応援広告
今週、渋谷駅で掲載された応援広告をご紹介します。
※アドクロ編集部が確認した応援広告です。掲載された全ての応援広告ではない可能性がございますので、予めご了承ください。
MAZZEL HAYATOさん
AMPTAKxCOLORS ぷりっつさん
すとぷり ころんさん
MAZZEL SEITOさん
Darli'a 近藤耀司さん
すとぷり ころんさん
すとぷり ころんさん
すとぷり ころんさん
すとぷり ころんさん
編集部から一言
新年感のある広告として、日テレの新年特番の広告が特に印象的でした。
「さぁ、2025年がはじまる。お正月はテレビの時間!」というコピーから始まり、タレントやアナウンサーが持つ一文字ずつの紙で「新年もテレビでワクワクを」というメッセージを表現する手法を採用。この手書き文字を用いた演出は、書き初めを連想させる日本の正月文化を上手く取り入れているように感じました。
さらに、タレントやアナウンサーの明るく弾けた表情が、新年を共に祝う温かな雰囲気を醸成。正月という特別な季節性を活かしながら、テレビならではの共感や一体感を効果的に表現した事例でした。今年もどういった広告が見られるのか、非常に楽しみです。
過去の渋谷OOH事例は、下記を併せてご確認ください。