Topics①：「歌川国芳展ー奇才絵師の魔力」の広告
阪急大阪梅田駅で展開された、大阪中之島美術館で開催される「歌川国芳展ー奇才絵師の魔力」の広告です。
江戸時代末期に活躍した浮世絵師、歌川国芳は大胆な構図、奇抜なアイデア、そして優れた描写力で、武者絵や美人画、風景画、戯画など、様々なジャンルの作品を多く残しました。この展覧会では、歌川国芳が手掛けた作品、約400点が展示されています。
広告は黄色の背景に、「歌川国芳」の文字が、歌川国芳の作品により描かれています。歌川国芳の作品の特徴である“奇抜さ”を広告に上手く活用していました。
下部には黒文字で大きく展覧会名や開催期間などの詳細が記載されており、黄色と黒のコントラストが目を引くデザインでした。
Topics②：ミュージカル「ケイン&アベル」の広告
阪急大阪梅田駅で展開されたミュージカル「ケイン&アベル」の広告です。
ジェフリー・アーチャーによるベストセラー小説「ケインとアベル」を初めてミュージカル化した「ケイン&アベル」が新歌舞伎座で上演されることを告知しています。
広告には、ウィリアム・ケインを演じる松下洸平さんや、アベル・ロスノフスキ役を演じる松下優也さんなど、キャスト陣のビジュアルが並んでいます。ブラウンをベースとした背景にはビルが描かれ、20世紀初頭のアメリカの雰囲気を上手く演出しています。ミュージカルの世界観を表現したデザインで、自然とキャスト陣に目が行くような印象を受けました。
Topics③：ティファニー ブランド広告
阪急大阪梅田駅で展開されたティファニーのブランド広告です。
広告は、黒の背景にティファニーのエレガントなアイテムが映し出されたポスターと、ティファニーブルーの背景にアイテムとロゴが描かれたポスターを交互に配置したクリエイティブとなっています。
大阪梅田駅と阪急百貨店をつなぐ長い通路で多くの通行人に向け、ティファニーの洗練されたデザインの魅力を効果的にアピールした広告でした。
Topics④：JR大阪駅御堂筋口で展開されたサイネージ広告
JR大阪駅御堂筋口のサイネージ広告で展開された広告を2つご紹介します。
まず一つ目は、不動産・住宅情報サイト「SUUMO」の広告です。SUUMOを象徴するグリーンのバックに、竹内涼真さんとマスコットキャラクター「スーモ」が映し出されています。
竹内さんが持つスマートフォンの画面の「家を買うならまず、スーモ！」の文字が目立つデザインで、視覚的な存在感が抜群の広告だったと思います。
次に、岐阜県観光連盟による岐阜県のPR広告です。
雪景色が美しい岐阜県の魅力を、や、温泉などで表現。「白銀の舞台」としてウィンタースポーツを楽しむ姿が、「湯煙の舞台」として温泉が映し出されており、中央にある「どちらの舞台も岐阜にあります」というコピーもキャッチーでした。雪と湯けむり、どちらも“白”という共通の色で統一感のあるクリエイティブでした。
Topics⑤：阪急阪神不動産のマンション「ジオ」の広告
大阪駅で展開された阪急阪神不動産のサイネージ広告です。
この広告は阪急阪神不動産のマンション「ジオ」の広告で、中央にはマンションの外観とマンションの魅力を伝えるコピーが、その左右には白地にロゴが映し出されています。
「品と質。その、頂へ。」という中央のコピーは、「ジオ」が提供する高品質で暮らしやすいマンションの魅力を表現しています。
Topics⑥：ターキッシュ エアラインズの広告
大阪駅で展開されたターキッシュ エアラインズの広告です。
カッパドキアや、アテネのパルテノン神殿など、様々な世界遺産の美しい写真が並び、写真の間には赤い背景に白字でターキッシュ エアラインズのロゴや社名が記載されています。
それぞれの写真には場所の名前と共に「同じ空の下」と「他のどの航空会社よりも多くの国へと翼を広げる私たちと」というコピーが入っており、130か国以上へ就航しているターキッシュ エアラインズの魅力をアピールしています。
大型広告の他に、サイネージ広告も展開されていました。
サイネージの大きな画面で見る世界遺産の映像はとてもインパクトがあり、多くの人の興味関心を引いていたのではないでしょうか。
編集部から一言
今週は「歌川国芳展」の広告や、ターキッシュ エアラインズの広告のように、インパクトのある広告が多かった印象でした。
「歌川国芳展」の広告は、目立つ色使いで展覧会を大々的に告知しつつ、歌川国芳の作品の世界観もしっかりとアピールし、芸術ファンの心を掴むクリエイティブだったと思います。
ターキッシュ エアラインズの広告は世界遺産の絶景を並べることで、旅行好きな方以外にも、「いつかその景色を実際に見てみたい」と思っていた方にも効果的にアプローチできたのではないでしょうか。その絶景を見に行きたくなるような、美しい世界遺産の写真の数々は、コピーが控えめでも十分存在感を放っていました。
アドクロ編集部
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