Topics①：劇場版「鬼滅の刃 無限城編 第一章」の広告
劇場版「鬼滅の刃 無限城編 第一章」の広告です。掲出場所はJR新宿駅構内および東口周辺。駅の構内壁面をはじめ、通常は広告が設置されていない東口入口部分など、多様に展開されていた点が印象的でした。
特に新宿駅東口に設置されたビジュアルでは、「貴様らがこれから行くのは地獄だ。」というワンフレーズにもある通り、構造が複雑で“ダンジョン”とも称される新宿駅を作中に登場する舞台「無限城」に見立てるような演出をしていたのが印象的でした。
その他、メインキャラクターたちの緊迫感あふれるビジュアルと、敵キャラクターである猗窩座の「目」に主人公・竈門炭治郎を映す構図は、両者の対決を予感させる強いビジュアルメッセージになっています。作品が公開間近に迫り、作品に再度注目を集めるような規模感の大きな広告展開となっていました。
Topics②：怪獣8号の広告
アニメ「怪獣8号」、「怪獣8号 THE GAME」の広告です。2025年7月19日の放送開始を目前に、新宿BBBにて大規模な広告展開が行われていました。
特筆すべきは、サイネージをはじめ、床・柱・壁と通常広告が展開されていない複数の面を使って空間全体をジャックし、まるで作品の世界に入り込んだかのような没入感をつくり出していた点です。また、青と黒を基調にした色使いと、注意喚起を想起させる「DANGER」表示が、怪獣災害を描く本作の世界観とマッチしており、無意識下で緊張感やストーリー性を訴求しています。
人気の高い本作だからこそ、世界観の没入体験を通して印象に残し、放送初回視聴へとつなげる導線として機能していた広告でした。
Topics③：小説「右園死児報告 久」の広告
小説「右園死児報告 久」の広告です。
大きな赤と黒のコントラストを基調に、書名や推薦コメント「背筋氏、絶賛！」を強調したビジュアルが、通行人の視覚を強烈に引きつけます。
この広告の最大の特徴は、「読むな、感じろ」とでも言わんばかりの圧倒的な文字量です。特に2枚目のビジュアルでは、赤地に無数の黒文字で埋め尽くされたデザインが採用されており、視認性よりも「異様さ」が目を引きます。一見して意味を把握できない構成は、かえって好奇心を刺激し、「これはなんだ？」と足を止めさせる仕掛けとなっています。
また、「SNSで話題沸騰」「報告書型怪奇ホラー」といった文言や、文体を模した赤黒デザインは、Z世代〜ミステリ・ホラーファンの文脈に寄り添った設計に感じられます。夏というホラーと親和性の高い季節を背景に、じっとりとした恐怖や異質さをビジュアルで表現し、購買意欲というより「読まずにはいられない衝動」を喚起するような内容でした。
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三菱UFJ銀行「エムット」の広告
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アドクロ編集部
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