アドクロ編集部がお届けする今週の渋谷OOH Report。渋谷で展開された広告で、押さえておきたい広告事例をピックアップしていきます。過去の渋谷の広告事例は「渋谷のOOH（屋外広告）事例集」をご覧ください。
Topics①：ユニクロのグラフィックTシャツブランド「UT」の広告
ユニクロのグラフィックTシャツブランド「UT」が渋谷駅で展開した広告です。昨年の同時期にも、同じ面で広告が展開されていました。
「UT」は、2003年から始まったユニクロのＴシャツプロジェクト。「Tシャツを、もっと自由に、面白く。」というキーワードのもと、毎年、世界中のアーティストやクリエイター、学生の方々のデザインや、有名企業のロゴなどを同社の企画力・編集力によってTシャツにして販売しています。2007年から現在の「UT」ブランドとして提供しています。
渋谷プレミアムセット（左の壁面）、渋谷55ストリートビジョン（右）
今年は新作として、マインクラフトや名探偵コナン、ゼルダの伝説などがコラボしています。誰もが知っているビッグネームが多いのも印象的でした。
渋谷駅地下からA0出口直結でユニクロ店舗があるため、この広告を見てそのまま店舗に直行した方もいらっしゃったのではないでしょうか。
Topics②：NETFLIX「ぜいたくな、ゴールデンウィークを。」
TOQサイネージピラー田都渋谷、渋谷駅ビッグサイネージプレミアム（写真奥にある壁面型サイネージ）
NETFLIX（ネットフリックス）の広告。大型サイネージと柱ラッピングによる展開で、渋谷駅地下通路をジャックしていました。
広告では“NETFLIX GOLDEN LINEUP”と称して、同社サービスで配信している話題作を中心にクリエイティブ内に盛り込んだ内容となっています。
4/29週は、平日3日（火～木）に祝日+休日（金～月）となっており、平日3日については通常通り仕事の方も多いかと思います。出勤時に広告を見て、4連休にサービスを利用してもらうといったシーンは多くみられそうです。
4月に同社は複数個所で広告を展開していましたが、「作品ピンポイントで訴求する内容」と今回のような「複数コンテンツを並べた内容」の広告を上手く使い分けているように感じます。特に前者は、作品の世界観を上手く表現することでSNS上での話題化を誘発させている点が印象的でした。
シティーハンター（作品ピンポイントで訴求）
名探偵コナンの広告（作品ピンポイントで訴求）
※こちらの広告は記事でも紹介しています（2024/4/22週 渋谷OOH Report）
Topics③：にゃんこ大戦争「神さま電話相談室」
WALLMALL SBY
ポノス株式会社が運営するスマートフォン向けゲームアプリ「にゃんこ大戦争」の広告。
同広告は4月17日から展開しているキャンペーン「神さま電話相談室」にちなんで実施された広告です。
同企画に関するポスターはもちろん、地方で見られる「キリスト看板」を意識しているようにも見えるデザインのポスターが複数箇所で展開されました。
黒背景に白・黄色字が印象的で、見覚えのあるテイストについ足を止めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、展開された場所も、渋谷の主要エリアから少し離れた奥ばった場所だった点も気になるポイントだったように感じます。
Topics④：FANTA「#好きにやってよし」
SHIBUYA WALL JACK
日本コカ・コーラ株式会社が展開する飲料「FANTA」の広告。
今回の広告は「#好きにやってよし」をテーマにした内容。「めんどいメイクなんてフィルターかけて1秒でしょ♪」や「脳が一番カロリー使うからゲームって有酸素運動」といった、なかなか口にはできないけど、思っていた本音をオープンにしたような、思い切りのある内容のように感じます。
どのシチュエーションのポスターにもFANTAのパッケージ写真が入っており、身近な存在のような印象を受けました。ストリートのポスター貼りがマッチするクリエイティブだったように思います。
Topics⑤：ハイキュー!!×バレーボール日本代表とのコラボ広告
バレーボール漫画「ハイキュー!!」とバレーボール日本代表のコラボ広告。4月中旬頃、新宿駅でも展開されていましたが、今週は渋谷で見られました。
「ハイキュー!!」の原作者である古舘春一先生の描き下ろしイラストを使用した内容で、同作のキャラクターである「日向翔陽」「影山飛雄」に加え、バレーボール日本代表が描かれた広告となっています。
2024年2月には新作映画も公開され、何かと話題な「ハイキュー!!」。今後の展開に注目していきたいですね。
Topics⑥：猿の惑星キングダムの大型ビジュアル
渋谷駅前仮囲いシート広告
“猿の惑星”の完全新作「猿の惑星／キングダム」が5月10日に公開されることに先立ち、5月1日より、渋谷駅周辺で広告が展開されました。
同作は、猿たちが絶対的支配権を握る世界で、猿と人間の共存か猿の独裁かを賭けた、新たなる衝突を描いた作品。シリーズ化している同作の完全新作となります。
「人類よ、この惑星は猿のものだ。」と大きく描かれたビジュアルは圧巻で、猿の強烈なビジュアルが目に入ってくるクリエイティブとなっています。渋谷憲章シート広告 、渋谷ハチ公広場センターシートと仮囲いシートで渋谷駅前をジャックしていました。
編集部から一言
今週はGWで連休を取られている方も多いのではないでしょうか。
編集部で渋谷駅以外も見て回りましたが、BtoB系の広告はほとんど出ておらず、メインがBtoC系の広告中心だったように感じています。
本記事で取り上げた、にゃんこ大戦争（スマホゲーム）やネットフリックス（動画配信サービス）はもちろん、本記事では取り上げていませんが、他にもエンタメ・娯楽系のサービスの広告が見られたりと、連休中の可処分時間の取り合いが過熱しているようにも見られました。
ある調査では、今年のGWの過ごし方で「自宅でゆっくり」する方が6割以上という結果も出ていましたが、自宅で過ごす際のお供として、スマホゲームや動画配信サービスなどの娯楽サービスは需要が高そうです。
引用：2024年「GW」は大型連休！みんなの予定は？200人が選ぶGW過ごし方ランキングTOP５と予算はいくら？（株式会社しんげん調べ）
GWが終わると、次回の長期連休は8月のお盆あたりという方も多いのではないでしょうか。連休後、世の中的にはまた一気にビジネスモードに戻っていきますが、次週以降どういった広告が見られるのか注目していきたいですね。
次週はどのような広告が展開されるか楽しみです。過去の渋谷OOH事例は、下記を併せてご確認ください。
アドクロ編集部
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