アドクロ編集部がお届けする今週の渋谷OOH Report。今週渋谷で展開された広告で、抑えておきたい広告事例をピックアップしていきます。
Topics①:ディズニー「ファンタジースプリングス」の広告
ディズニーファンタジースプリングスの広告が2カ所で掲載されていました。
ハチコ―ボードに展開された大型ポスターは東京ディズニーシーにオープンする新しいテーマポート、ファンタジースプリングスの壮大なイメージを感じられるような広告になっています。
渋谷駅構内の55ストリートビジョンでは、通路一帯の統一感とLEDの色鮮やかな印象を受けました。
ディズニーの新しいテーマポートのオープンに合わせて大々的な広告を目にする機会が増え、オープンを待ちわび、わくわくする気持ちを高めるような広告でした。主要駅近くの大型ビジョンでも広告が流れていたりと、オープンに向けて盛り上がりを感じます。
また、ディズニーに関連してなのか渋谷駅階段壁面サイネージではドナルドダックスクリーンデビュー90周年を記念したディズニーストアでのイベントの広告も掲載されていました。駅の階段という限られた空間ですが、ディズニーの世界観が表現されています。
階段壁面の真っ青なフルラッピングはインパクト抜群。ドナルドを彷彿とさせる空間になっており、ファンの方にはたまらない演出であったように感じます。
Topics②:Earthの広告
渋谷駅の東急東横BIG20ではearth music & ecologyの広告が展開されました。25周年を迎えたearth music&ecologyの新メッセージは「いいことある服。」、色鮮やかな花と水色を基調とした色合いが初夏をイメージさせるさわやかな印象でした。
夏に向けて衣替えや洋服を購入したくなる時期を意識したタイミングでの出稿だと思いますが、こういった広告を見ると無意識にあった購買意欲が視覚的に刺激されるようでした。あらためて季節感の合った広告は共感を生みやすく、訴求しやすいことを実感しました。
Topics③:Notionの広告
東急田園都市線渋谷駅の改札そばに設置されているTOQサイネージで展開されたNotionの広告です。白黒が基調で少し差し色のあるシンプルなデザインはブランディング広告のようでした。
Notionの広告を色々な場所で目にする方も多いのではないでしょうか。文字は少なめですが、シンプル且つ字体やイラストのデザインが統一されているので、パッと見ただけでNotionだと連想できる広告になっています。
また、「Notionといえばモノクロ」のイメージを抱く方も多いかもしれませんが、今回の展開では、イラストとアニメーションのスタイルを刷新し、従来のモノトーンを基調としたシンプルなデザインに、カラフルでダイナミックなデザインを取り入れたようでした(参考)
Topics④:OfferBoxの広告
東急田園都市線渋谷駅の改札そば、渋谷BIG8に掲出された「OfferBox(オファーボックス)」の広告です。
OfferBoxは学生と企業をつなげる新卒ダイレクトリクルーティングサービス。就活生の気持ちが前向きになる広告として「口角が上がる広告」を展開しました。
「みにみにぴにぴに」という謎の言葉につい目を奪われてしまいます。インパクト重視の広告のようですが、さらにこの言葉の意味が分かると広告にポジティブな気持ちを抱きます。就活生へのメッセージということで、駅広告との相性の良さも感じました。
こちらの広告については、下記の記事でも詳しく紹介しております。
Topics⑤:「whoo your world」の広告
2週連続で、位置情報の共有アプリ「whoo your world」の広告が東急東横線渋谷駅コンコースに位置するスーパーボードに掲出されました。広告の「新歓」という言葉から、大学生をイメージしている広告のように感じました。
先週(2024年5月20日週)に掲載された広告
コロナ禍では大学生も通学が控えられて新入生は友達ができない、といった声も多々上がっていましたが、こういった広告を見ると、外出の機会が増えたことや、位置情報共有アプリが友達とオフラインで会うツールになっていることを感じました。
Topics⑥:ロクシタンの広告
渋谷K-DGウェーブでは、ロクシタンの育毛美容液「アンチヘアロスセラム」の広告が見られました。
美しくも、どこか力強さも感じる内容であったように感じます。直近では「父の日」も控えており、プレゼントとしても検討するシーンが増えるのではないでしょうか。
Topics⑦:応援広告(誕生日広告)
今週の渋谷駅構内では、数多くの応援広告が見られました。今や、空いている単貼りのポスター枠はその多くが応援広告であるように感じます。
編集部で確認した応援広告をご紹介します。
すとぷり「莉犬」さん、「ころん」さん
すとぷり「ころん」さん
すとぷり「ころん」さん、INI「西洸人」さん
編集部から一言
今年に入ってから渋谷駅構内で応援広告を頻繁に見るようになりました。つい1年ほど前は、同じ週だとせいぜい1,2枚程度な印象でしたが、今週は8種類のポスターが掲出されるなど、その枚数の規模感は増えてきている印象があります(鉄道会社による規制緩和等も影響している可能性はございますが…)
駅貼りポスターがメインではありますが、同じ“推し”に対して、複数の団体がデザインの異なるポスターが掲示される場面も多くなり、より盛り上がってきているように感じています。
実際、株式会社IWの調査によると、「推し広告(センイル広告/応援広告)という言葉/文化を知っていますか?」というアンケートに対し、9割近い方が「知っている」と回答するなど、推し活好きの中では「推し広告」という手段の認知度は高まっているようです。
5月は「すとぷり」のメンバーにちなんだ応援広告が多数みられました。特に5月13日週には確認できただけで16種類と、今までに類を見ない規模感となってきています。
今後の展開にも注目していきたいところですね。