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2024年6月17日週 渋谷OOHレポート
アドクロ編集部がお届けする今週の渋谷OOH Report。今週渋谷で展開された広告で、抑えておきたい広告事例をピックアップしていきます。
渋谷駅前で展開された音楽事務所「WACK」の広告です。
毎年、この季節になると渋谷で大規模プロモーションを展開する同社ですが、今年は「無茶しないと、 WACK WACKできない。」をキーフレーズとした広告を展開しました。黒背景にピンク文字と、インパクトのあるビジュアルが印象的です。
本企画実施中は、全国のタワーレコードにて、今回のキャンペーンをテーマにしたWACK特製「無茶本」の配布が実施されます(特設サイト)。また、WACKのメンバーが全国6都市に散らばる「WACK WACKかくれんぼ」を6月中の3日間にて開催することが告知されており、広告掲載に留まらず盛り上がりを見せています。
渋谷駅前で展開された、ネットフリックスで配信中の「THE FIRST SLAM DUNK」の広告。
Q2ポイントに掲載されたクリエイティブ「アツくなってきた。」が印象的なこちらの広告。真っ暗な背景にワンフレーズだけというシンプルな構成ゆえに、逆に注目が集まった広告のように感じました。
今回の広告は、映画『THE FIRST SLAM DUNK』が、8月13日から全国映画館にて復活上映することを記念して展開されたようでした。渋谷駅前の大型枠を複数抑えることで、盛り上がり感が演出されていました。
今週の渋谷は道玄坂エリアとセンター街エリアで、それぞれフラッグ広告が展開されていました。
道玄坂エリアでは、ラブライブのフラッグ広告が展開されていました。
こちら、「ラブライブ!スーパースター!! Liella! ユニットライブ&ファンミーティングツアー 心・技・体!極上大冒険!!」のイベント開催を記念して展開。それぞれキャラクターが描かれたフラッグが掲載されていました。それぞれのメンバーイメージカラーを意識してなのか、フラッグごとに色味が異なっていた点が特徴です。
渋谷センター街フラッグ広告
センター街エリアでは、日本の7人組男性アイドルグループ「Travis Japan」が5th Single「Sweetest Tune」のリリースに合わせてフラッグを展開しました。各フラッグごとにメンバーが描かれたフラッグで、こちらもそれぞれフラッグのカラーが異なっていました。
今週展開されたフラッグもそうでしたが、渋谷エリアのフラッグ広告では、その多くがフラッグごとにデザインを変えて展開されています。特に、複数人・複数のキャラクターがいるコンテンツと相性が良いように感じます。
渋谷駅工事現場仮囲い広告
渋谷駅前をジャックした「キリン 午後の紅茶」の広告です。
Snow Man目黒蓮さん、中条あやみさんを起用した、夏全開なビジュアルが印象的なデザインで、6月18日から放送されている新CMにちなんだ展開となっているようでした。
夏を感じさせる海辺の写真が印象的な広告で、出演した2人のファンを中心にSNSで話題となっていました。
今週の渋谷駅は、7月から始まる「夏クール」のアニメ番組の広告が2種みられました。
1つ目が「逃げ上手の若君」の広告。先週は、「史上初⁉広告より主人公逃亡中!!」と称して、主人公が逃げ出したビジュアルで広告が展開されており、その演出がSNSで話題となっていました。
(参考)先週のOOHレポート:2024年6月10日週 渋谷OOHレポート
今週は主人公が大きく描かれたビジュアルで渋谷駅前のビル壁面に展開。7月6日オンエア開始の告知がメインとなっています。
2つ目が「推しの子 2nd season」の広告。
同作は「週刊ヤングジャンプ」で連載中の漫画が原作の作品で、2023年春にアニメ1期が放映され、大きな話題となりました。
今回の広告は、スクランブル交差点から渋谷センター街方面に向かう導線上にある大型看板で掲載されています。作品のビジュアルに「7.3 ON AIR」と放送日が大きく描かれた構成となっており、こちらの看板から、2期のスタート時期を知ったといった方も多かったのではないでしょうか。
渋谷駅内で掲載された、自動車メーカー「Audi(アウディ)」の広告です。
同社の販売する「Audi Q2 urban chic edition」の宣伝が中心となっていました。全体的に文字量を抑えられており、使われている写真の効果もあって、ラグジュアリーな雰囲気漂う広告となっていました。
“駅構内”というロケーションもあってなのか、自動車の広告はあまり見る印象が無かったので、今回Topicsとして取り上げています。
渋谷駅で展開されていたCHANELのフレグランス製品「ブルードゥシャネル」の広告です。
渋谷駅地下じゅうをジャックしており、他にも渋谷55ストリートビジョンや渋谷プレミアムセットでも展開されていました。ブラックトーンが強めで、少し“大人”な雰囲気を感じさせるクリエイティブとなっていました。
同社は過去にも渋谷ジャックを展開。ブランディングの手段として駅広告を活用されているようです。
今週は様々なジャンルの広告が掲載されていました。
例えば、WACKの「無茶しないと、WACK WACKできない。」という広告は、黒背景にピンク文字の大胆なデザインが目を引きました。
毎年この季節に渋谷で大規模プロモーションを行うWACKですが、今年は広告にプラスで全国のタワーレコードでの特製「無茶本」の配布、「WACK WACKかくれんぼ」イベントなどリアルイベントとの連動で、より熱量のあるファンを巻き込んだ施策を意図しているように感じます。
また、ネットフリックスの「THE FIRST SLAM DUNK」の広告も編集部では注目していました。今回の広告では、同社では既に「ネットフリックス」のサービス内で同作を配信している中で「8月13日からの全国映画館での復活上映」を告知する格好でした。
ファンと一緒に盛り上がりたいという姿勢を感じつつ、“ユーザーを巻き込みながら盛り上げていきたい”スタンスの表れであるように感じました。
次週は6月最終週で、7月開始のアニメ・ドラマ等の告知広告がより多く見られるのではないかと想定しておりますが、どのような広告が展開されるか楽しみです。
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