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2024年7月1日週 渋谷OOHレポート
アドクロ編集部がお届けする今週の渋谷OOH Report。今週渋谷で展開された広告で、抑えておきたい広告事例をピックアップしていきます。
渋谷駅前で展開されたディズニープラス「七夕の国」の広告です。
「七夕の国」は漫画「寄生獣」で有名な岩明均氏が描く、超能力とミステリーを取り込んだ伝奇SF漫画作品。今回、ディズニープラスが同作を実写化し、2024年7月4日からの配信に先立って、告知広告を展開しました。
広告自体は、ハチコ―ボードの他に、渋谷駅ハチ公改札近くにあるハチコ―ボード2、ハチコ―ボード3でも展開。暗めのビジュアルに「日常が●にエグられる。」と強烈なメッセージが印象的なビジュアルとなっていました。
渋谷駅前で展開された、アニメ『【推しの子】』の広告。
渋谷エリアの屋外広告数か所でアニメ単独の広告が展開されている規模感を見ていても、話題作である様子が伺えます。
SHIBUYA WALL-JACK
渋谷エリア内、いたるところで展開されていました。内容は同じ「推しの子」の広告ではありますが、各ポイントごとに全てクリエイティブのデザインが異なっており、力の入り具合が伺えます。
今週は7月放映開始予定のアニメ・ドラマの広告が多数みられました。
7月から放映開始のアニメ作品。渋谷駅地下の他にJR渋谷駅の階段沿いのポスター連貼り等も見られました。
続いて7月から放映開始のドラマ作品。渋谷駅地下の階段ラッピングを中心に展開していたドラマ「降り積もれ孤独な死よ」の広告です。全体的に黒中心のデザインで展開されており、独特の世界観に引き込まれるような印象のある広告でした。
渋谷マークシティに展開されたドラマ「海のはじまり」の広告です。建物内の大型フラッグにて掲載されました。エスカレーターから正対する位置にあり、井の頭線利用者を中心に広告をご覧になった方は多いのではないでしょうか。
フラッグの他にも、建物内エスカレーターラッピングも同時に実施していました。
ドラマ「西園寺さんは家事をしない」の広告です。先週はTBSドラマ「笑うマトリョーシカ」の広告が展開されていましたが、今週は別ドラマの広告となっていました(参考:2024年6月24日週 渋谷OOHレポート)
渋谷駅前のロングボードにて展開された、Ado 2ndオリジナルアルバム「残夢」の広告。
2024年7月10日にリリースされる同アルバムは、2022年に発売した「狂言」以来、2枚目となるオリジナルアルバム。
紅白歌合戦でも披露した大ヒット曲「唱」を始め、アニメ「SPY×FAMILY」Season 2オープニング主題歌「クラクラ」、TBSドラマ「18/40~ふたりなら夢も恋も~」の主題歌「向日葵」や未発表の新録音源を収録しているそう(参考)
縦長の広告枠を活かしたデザインとなっており、青い人のビジュアルとアルバムジャケットにメリハリが効いたデザインとなっていました。
今回のアルバム発売に合わせ、原宿竹下通りにあるUNIVERSAL MUSIC STORE HARAJUKUでのポップアップストアも開催されるようで、盛り上がりを見せている様子でした。
渋谷道玄坂ハッピーボードで展開された「Amazon manga」の広告です。
漫画の一コマと人間の写真がミックスして描かれたデザインで展開。クリエイティブ内に描かれたQRコードに遷移すると、Amazonが取り扱う漫画コンテンツの一覧ページに遷移する仕組みになっていました。
馴染みのある「漫画」をクリエイティブに用いることで、全体的にマンガの魅力を視覚的かつ感情的に訴求し、見る人に親近感を与えるようにデザインされた印象でした。通勤・通学の途中で目にすることで、マンガを読むことがリフレッシュや楽しみの一環として受け入れられるよう促しているように感じます。
今週の渋谷エリアでは、特に夏クールのアニメやドラマの広告が目立ちました。7月から放映開始される新作のプロモーションが一斉に展開され、多くの人々の目に留まる仕掛けが数多く見られました。
「推しの子2season」の渋谷ジャックは、その規模とクリエイティブの多様さからも、作品への期待と注目度が伺えます。渋谷エリアの複数の広告スペースに異なるビジュアルを展開することで、通行人に強いインパクトを与える戦略が見て取れました。
2023年の話題作の続編という事もあり、その注目度の高さは群を抜いていた印象です。
また、「ロシア語でデレる隣のアーリャさん」や「逃げ上手の若君」といったアニメ作品、そして「降り積もれ孤独な死よ」や「海のはじまり」といったドラマ作品の広告も、渋谷の主要な広告スペースを埋め尽くしていました。作品の魅力や期待感を視覚的に伝える役割を果たしており、通行人の興味を引き視聴意欲を高める効果が期待できます。
特に興味深いのは、これらの広告は単なる情報提供にとどまらず、作品の世界観やストーリーを視覚的に訴求しつつ、見る人の興味関心を導き出していた点です。例えば、「降り積もれ孤独な死よ」の広告は全体的に黒中心のデザインで展開、独特のフォントが印象的であり、また階段全体をジャックすることで世界観に浸れるような演出になっているように感じました。
視覚的なインパクトや感情的な訴求を通じて、通行人の興味を引き、作品への期待感を高める広告の力強さを再確認できた一週間でした。次週以降の展開にも注目していきます。
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