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2024年8月12日週 渋谷OOHレポート
アドクロ編集部がお届けする渋谷OOH Report。渋谷で展開された広告で、抑えておきたい広告事例をピックアップしていきます。
渋谷駅で展開された動画配信サービス「ディズニープラス」の広告です。
大型連休期間やその前は、エンターテインメント関連の広告が一気に増える印象があります。8月12日週はお盆期間で多くの人が帰省したり休暇を取る方が多い時期と想定されますが、家で過ごす時間が増えることで、エンターテインメントサービスへの需要が高まることが考えられます。
ディズニープラスのような動画サービスは、家での時間を楽しむための手段としてアピールしやすい時期と想定されます。渋谷駅の主要枠複数で広告展開していた様子が印象的でした。
渋谷109で展開された、かんぽ生命の広告です。
広告には「話してよかった、と言ってもらえるように。」というキャッチコピーが大きく描かれ、顧客が安心して相談できる存在であることを強調している様子が伺えます。
また、文字フォントや言葉の選び方が親しみやすく、“保険”が持つ少し固いイメージを和らげ、利用者との心理的な距離を縮める意図が感じられました。今回、109で実施することで若年層とのコミュニケーションを意識しているのかもしれません。
渋谷駅構内で展開された、日本郵政の残暑見舞いの広告です。
広告内に描かれたメッセージには、上京している息子・娘に宛てた内容が描かれていました。
メッセージは思い出を交えたメッセージもあれば、“犬を飼い始めた”と変化を感じさせる内容もあったりと様々で、お盆期間の“帰省”をテーマにした内容になっています。
各メッセージの端には「それでも帰省しないなら、せめて贈ろう残暑見舞い。」と残暑見舞いを送ることを提案したメッセージが描かれており、残暑見舞いへの意識づけを狙った展開のようでした。
渋谷駅前と構内で展開されたカラオケ端末「LIVE DAM Ai」の広告です。
広告内に大きく描かれた「LIVE DAM Ai」は、音声で操作できるAiアシスタント機能を新たに搭載した端末のようで、マイクに向かって「OK、DAM!」と呼びかけると音声で楽曲入力できたり、音量調整が出来るそう。連休で東京に遊びに来ている方をターゲットにカラオケ利用を促す施策のように見えました。
それぞれ展開された広告には、SUPEREIGHTやimmaを起用。同じ渋谷で展開された広告でしたが、色味を含め見た目がガラッと異なった内容となっていました。
渋谷駅で展開中、BE:FIRSTの広告。
8月28日発売の2ndアルバムの世界観を表現した広告を展開していました。
同広告では、見る角度によってデザインが変わる「ベローズプリント」と呼ばれる特殊演出を採用。ファンには嬉しい仕掛けとなっていました。
道玄坂ハッピーボードの両側をBE:FIRSTの広告がジャックしていました。ここ最近は各面で異なる広告主が出稿するケースが多かっただけに、BE:FIRSTの勢いを感じる展開でした。
渋谷駅内の階段壁面で掲載された、台湾産ドラゴンフルーツの広告です。
「台湾からやってきたスーパーフルーツ」というフレーズが使用されており、特にドラゴンフルーツが持つエキゾチックなイメージを強調しています。また、「ビタミン豊富」「艶やかな美しさ」といった健康的なイメージを伝える文言もあり、消費者の健康志向に訴えかけています。
クリエイティブは、その鮮やかな赤色が目を引きます。果物の新鮮さや美味しさが視覚的に伝わるよう工夫されているようです。
ひたすらドラゴンフルーツの魅力を映し出した広告になっていましたが、ビジュアルも相まってシンプルながら存在感のある広告でした。
8月12日週は「お盆期間」という時期性を反映した広告が目立ちました。
ディズニープラスの「胸キュンな夏!」というキャッチコピーや、日本郵政の残暑見舞い広告は、夏休みやお盆休暇の雰囲気を取り入れています。これらは、休暇中の家族団らんや娯楽需要を意識した戦略と言えるでしょう。
また、エンターテインメント関連の広告が多く見られたのも特徴的です。ディズニープラスやLIVE DAM Aiなど休暇期間中の娯楽需要を狙った展開が目立ちました。
一方で、渋谷109で展開したかんぽ生命の広告のように、若年層をターゲットにした金融サービスの広告も展開されていました。お盆休みで東京に遊びに来ている若年層を意識しているように感じました。
全体として、季節感の演出やエンターテインメントの強調が強く出ていたように感じます。長期連休の多様な消費者ニーズに対応しようとする広告主の意図を反映していると考えられます。
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