アドクロ編集部がお届けする今週の渋谷OOH Report。渋谷で展開された広告で、押さえておきたい広告事例をピックアップしていきます。過去の渋谷の広告事例は「渋谷のOOH（屋外広告）事例集」をご覧ください。
Topics①：USJ「Z世代ですが？」の広告
渋谷駅前で展開されたUSJの広告です。
黄色と青の配色が目立ち、「Z世代ですか？」というキャッチフレーズが目を引きます。
USJが2001年生まれのZ世代である事を軸に、「世代とか時代とか関係なく、マジで今を生きていたい」という若者の心情を代弁しているように見えました。「リアルな体験をもっと大事にしたい」と考える姿勢を強調し、USJでの体験がその願いを満たす場所であることを表現しています。
最後には「決めつけをぶっ壊し、あなたらしさにまっすぐ、生きていこう。」という力強いメッセージで締めくくられており、若者の独自性や行動力を鼓舞しているようでした。こちらの内容はUSJのテーマである「NO LIMIT!」に即した内容のように感じられました。
Topics②：キリンビールの広告
渋谷駅通路沿いで展開された、キリンビールの広告。こちらの広告は、2024年9月1日にお披露目される「一番新しいキリンビール」にちなんで展開されており、8月26日からCMも放映しているそうです。
広告のキャッチコピーはまるでキリンビールに語り掛けるかのようなフレーズ「頼むよ。キリンさん。」や「驚きです！」、「できますか？」等で構成されており、統一された黄色と白の配色とともに視覚的にも一貫性を持たせているようです。
キリンビールといえば、春先から展開している新商品「晴れ風」の大規模広告も注目しておりましたが、「一番新しいキリンビール」にも注目したいところです。
Topics③：BE:FIRST 2ndアルバム「2:BE」の広告
井の頭線の渋谷駅で展開中、BE:FIRST 2ndアルバム『2:BE』の広告です。
広告全体が青を基調とした色彩で統一されており、爽やかな印象を与えつつ未来感を演出しているように感じます。また、都会的で洗練されたイメージを醸し出しています。
新規でシングルやアルバムが発売される際によく利用されるこちらの広告枠。1社単独でBGM付の配信となっており、BE:FIRSTメンバーによる躍動感あるダンスが印象的でした。
Topics④：IVE(アイヴ) 「ALIVE」の広告
渋谷駅前で展開されたIVE(アイヴ) のセカンドEP「ALIVE」の広告です。
IVEは、韓国人5人と日本人1人で構成された女性6人組のアイドルグループ。日本オリジナル2曲を含む、1年3か月ぶりの日本盤EPを発売するにあたって掲載された広告になります。
広告にはIVEのメンバーが描かれ、カラフルで明るい背景がエネルギッシュでポップなイメージを強調。夏を意識したと想定される各メンバーのファッションやポーズは、彼女たちの個性を引き立てつつ、グループ全体の統一感を表現しているように感じました。
今週8月28日発売に合わせ、動画でも広告が展開されるなど盛り上がりを見せていた印象でした。
Topics⑤：サンワカンパニーの広告
渋谷駅構内で展開されたサンワカンパニーの広告です。
「やっぱり、実物を見てから決めたいですよね」というフレーズが目を引く広告ですが、何と描かれたキッチン等の写真は全て実寸大だといいます。
駅の空間自体をまるでカタログに置き換えてしまうような演出となっていました。消費者が製品を選ぶ際に実物を確認したいというニーズに応える内容であり、サンワカンパニーのショールーム訪問を促す狙いがあると考えられます。
雑誌の商品カタログを思わせるデザインが印象的でした。たくさんのテキストが詰まっていて、料金まで記載されていたのが目を引きます。まるで実際のショールームを見ているかのような感覚で、サービスへの興味を自然と引き出す巧みな構成だったと思います。
同広告について、先日担当者に取材した記事は下記よりお読みいただけます。
Topics⑥：コスメブランド「Visée（ヴィセ）」の広告
コーセーが展開するコスメブランド「Visée（ヴィセ）」の広告です。
起用されたツウィさん、吉野北人さんが大きく描かれたCMが印象的な内容となっていました。
柱のフルラッピングにサイネージ放映がセットで展開されており、ジャック感のある演出となっていました。また、広告のデザインでは「6秒恋落ち」「偏光キラ盛りアイカラー」などキャッチーなフレーズで製品特長を強調。モデルの表情やメイクアップの仕上がりが、製品が持つ輝きや立体感を視覚的に伝えています。
背景は控えめにし、製品そのものとモデルの顔が際立つようにデザインすることで、視覚的に製品の魅力がダイレクトに伝わる演出となっていました。
Topics⑦：「SUUMO（スーモ）」と「モンスターハンター」とのコラボ広告
渋谷駅構内で実施された不動産情報サイト「SUUMO（スーモ）」と「モンスターハンター」とのコラボレーション広告です。
「モンスターハンター」シリーズのモンスターたちが、家を探すというユニークな視点で描かれた広告となっています。
各モンスターの特性に合わせて、「こだわり検索」で住まいを探す様子が描かれており、「モンスターハンター」をご存じの方であれば思わずクスッと笑ってしまう内容も多かったのではないでしょうか。
広告の前には、「モンスターハンターNow」の広告が展開。こちらはイベントの告知のようですが、「モンスターハンター」繋がりの広告が近くで展開された格好となりました。意図しているのかは定かではありませんが、興味を持ちやすい剥き身だったのではないでしょうか。
編集部から一言
渋谷エリアに新たな屋外ビジョンが設置されていました。
場所は渋谷109近くの交差点前から視認できる位置にあり、縦長枠が印象的なデジタルサイネージとなっています（GoogleMap）
【コンテンツ放映を8月26日より開始した「KEIO MIRARERU VISION 渋谷メガウォール」】
交差点近くという事もあり、信号待ちのタイミングで視線に入るロケーションである点は強みのように思えました。3Dを活かした演出も出来るようで、縦長×3D対応を活かしたクリエイティブに期待が集まります。
次週はどのような広告が展開されるか楽しみです。過去の渋谷OOH事例は、下記を併せてご確認ください。
アドクロ編集部
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