Topics①:キリン生茶の広告
渋谷駅前で展開されたキリン「生茶」の広告です。
広告には鈴木亮平さん、出口夏希さんを起用。出演するテレビCMが2024年9月9日から放映開始されており、連動して展開された広告のようでした。
渋谷駅工事現場仮囲い広告
特筆すべきは、日本語表記よりも英語表記が大きく描かれている点です。渋谷駅前の広場は、特に訪日外国人の方も多くいることから、インバウンドを意識した展開だと考えられます。
Topics②:テレビアニメ「株式会社マジルミエ」の広告
今週は縦長枠2箇所で展開されましたが、両方とも「職業:魔法少女」の目を引くキャッチをベースにしたデザインで、存在感を放っていました。
10月から放映される、秋クールのアニメの告知と考えられますが、連続の広告展開で作品への期待度の高さがうかがえます。
Topics③:サントリーコーヒー「クラフトボス」の広告
渋谷駅前で展開されたサントリーコーヒー「クラフトボス」の広告です。
同商品のプロモーションを代表する「宇宙人ジョーンズ」の「地球調査シリーズ」の最新作として、放映されているテレビCMに合わせて掲出された広告のようでした。
今回「アイドル」をテーマにした内容という事で、広告デザインも一見するとコーヒーの内容には見えない仕上がりに。パキッとしたピンクをベースに、河合優実さんのクールな表情が印象的でした。
アイドルというテーマにちなんでなのか、様々なアイドルやアーティストの広告が掲出されている渋谷のタワーレコードでも広告が掲載されていました。広告の演出とはいえ、本当にデビューするのかも…と期待に胸が膨らみますね。
Topics④:Netflixシリーズ「極悪女王」の広告
渋谷駅前で展開されたNetflixシリーズ「極悪女王」の広告です。
同作は、80年代にカリスマ的人気で女子プロレス旋風を巻き起こしたダンプ松本氏の知られざる物語を描いた作品で、Netflixにて2024年9月19日から配信がスタートしました。渋谷駅前のビジョンでは、少し時代を感じる雰囲気の動画がジャックで放映されていました。
また、渋谷センター街エリアでは普段広告を掲載していない、店舗のシャッターや仮囲いに広告を掲載。「帰れ!」「見てんじゃねえよ!」といったワンフレーズと、強烈なビジュアルが数カ所で見られました。
作品の世界観を表現したデザインで、なかなかパンチの効いた広告であったように思います。話題作に期待が高まりますね。
Topics⑤:BMSG4周年の広告
渋谷駅前で展開された、SKY-HIさんが代表を務める株式会社BMSGの広告。
BMSGはBE:FIRST(ビーファースト)やMAZZEL(マーゼル)など、若年層を中心に人気のあるグループを擁する音楽事務所・レーベルです。
今回の広告では、同社4周年を記念し、東京23区内に“あるもの”を隠したという告知を展開。動画の最後では「1週間以内に見つけられるかな?」とメッセージを残して終わります。
上記のようなポスターが都内各地で展開。ハッシュタグ「#BMSG_23vs120000」「#BMSG4thAnniversary」でファンを中心とした投稿が盛り上がりを見せており、各地から発見報告されていました。
Topics⑥:Spotifyの広告
渋谷駅前で展開されたデジタル音楽配信サービス「Spotify」の広告です。
大型ポスターとサイネージセットで展開された今回の広告のテーマは「#アニメを聴こう」。ポスターには所狭しと、様々な書体・文字サイズで「#アニメを聴こう」と書かれていました。
大型ポスターについては、Spotifyの知名度を前提とした上で、広告内ではあえてSpotifyというサービスについては言及しないという演出も斬新でした。先ほどご紹介した「クラフトボス」の広告同様、何の広告なのか一目では分からないところに、多くの人が興味を引かれる広告だったのではないでしょうか。
Topics⑦:「Schick FIRST TOKYO」の広告
SHIBUYA WALL-JACK
渋谷エリアで展開されたシック・ジャパン株式会社の「Schick FIRST TOKYO(シックファースト トーキョー)」の広告です。
同商品は「うぶ毛からヒゲまで、はじめてのシェービングに、やさしさを。」をコンセプトに誕生したZ世代向けビューティーグルーミングブランドの新商品です。
広告では、“ビューティーアンバサダーに起用された11人組グローバルボーイズグループ「INI」のメンバーがずらりと並んだビジュアルが印象的でした。
渋谷エリアの広範囲で展開されており、X上ではファンによる発見報告投稿が多数見られました。
編集部から一言
キリン生茶の広告事例では、英語表記が日本語よりも大きく表示されていました。編集部でも毎週渋谷を訪れていますが、駅前を中心に訪日外国人の方を多数見かけます。時間帯によっては日本人より多いかもしれません。インバウンド市場の重要性が増していることを感じます。
また、BMSGの4周年キャンペーンでは、都内23区に何かを隠すという参加型の要素を取り入れていました。単なる露出だけでなく、消費者との積極的な交流を促す新しいOOHの形を示しており、エンゲージメント促進戦略としても新しい、注目の事例でした。