Topics①:「SHIBUYA109 XMAS × Stray Kids」の広告
渋谷で掲載された、SHIBUYA109 XMAS × Stray Kidsの広告。
ボーイズグループ「Stray Kids」とコラボしたビジュアルが印象的です。109とMAGNETという渋谷の象徴的な商業施設に大型ビジュアルが掲出されていました。
広告デザインには、クリスマスシーズンを意識した金色のリボンモチーフが使用され、背景にはプレゼント等が描かれていました。SHIBUYA109の広告では「XMAS」という文字が大きく配置され、季節感とイベント性を強調していました。
Topics②:新ドラマ「わかっていても」の広告
SHIBUYA WALL-JACK
渋谷エリアで展開されたABEMAの新ドラマ「わかっていても」の広告。12月9日午後9時からの放送開始を告知しており、様々な形態で街頭広告が展開されています。
広告のビジュアルは大きく分けて二種類あり、一つは横浜流星さん、南沙良さん二人のシルエットが向き合う印象的なカットで、温かみのある黄金色の光に包まれた雰囲気が特徴的です。もう一つは緑を基調とした自然の中での個別のポートレート写真で、穏やかで清々しい印象を与えています。
タイトルの「わかっていても」という言葉は、シンプルながら物語の持つ複雑な感情を表現しているように感じ、視覚的要素と相まって作品への興味を喚起する広告となっていました。
広告は渋谷駅内でも掲載。屋外で見たビジュアルとはまた異なる内容で展開されていました。
Topics③:17LIVEの広告
渋谷駅前で展開された、ライブ配信プラットフォーム「17LIVE」の広告です。「私が、始まる」というキャッチコピーとともに、楽器を演奏する二人の人物写真・イラストが特徴的なデザインとなっています。
広告のビジュアルは赤を基調とし、音楽とエネルギッシュさを感じさせる躍動感のある構図で描かれています。「私が始まる」というメッセージは、ライブ配信を通じた自己表現や新しい可能性の開拓を表現していると考えられ、プラットフォームを通じて誰もが表現者になれるという価値提案を簡潔に表現しているように感じました。
同時期(※撮影は12月1日)にライブ&動画コミュニティアプリ「ミクチャ」のアドトラックも渋谷で走行しており、ライブ配信サービスの広告が複数みられた週となりました。
Topics④:キリンビール「晴れ風」の広告
渋谷駅前で展開されたキリンビールの「晴れ風」広告です。爽やかな青を基調とした広告デザインで、商品名の「晴れ風」にちなんで、清々しさと開放感を表現しています。
アドクロ独自で行った「【2024年上半期】渋谷の広告タレントランキング」でも晴れ風広告が大きな影響を与えるなど、2024年は同商品の広告を見る機会が非常に多かった1年でした。今回のビジュアルは、今まで掲載した広告の色味やデザインの雰囲気はそのままに、「ヒット御礼」と称したスタンプが押されたビジュアルとなっていました。
Topics⑤:「イカゲーム」シーズン2の広告
渋谷センター街ヒットビジョン
渋谷駅前で展開された、「イカゲーム」シーズン2の広告です。
渋谷の新しい屋外ビジョンとして注目を集める「渋谷センター街ヒットビジョン」で実施されています。2024年12月2日に正式稼働を開始したばかりの新しいデジタルサイネージ面です。
広告コンテンツは、「イカゲーム」の象徴的なシーンとして知られる"だるまさんがころんだ"を、通行人が疑似体験できるような独創的な演出となっています。
巨大なデジタルスクリーンに映し出される迫力ある映像は、作品の緊張感とスリルを見事に表現しており、歩行者の目線に近い位置に設置されているという特徴を活かし、視聴者を作品の世界観に引き込む効果を生んでいます。
また、近接する自動販売機までもがイカゲームの世界観を反映したラッピングで装飾されており、街頭広告とストリートファニチャーが一体となって、渋谷の街並みの中にイカゲームの没入感のある空間を創出していました。
Topics⑥:iPhone16の広告
渋谷駅前で展開された「iPhone16」の広告です。
キャッチコピー「Apple Intelligenceのために設計」を前面に打ち出したビジュアルが印象的です。デザインは洗練されたミニマルなスタイルを採用し、製品の特徴的な要素であるカメラ部分と本体のフォルムに焦点を当てています。
壁面全体を使用した大型の広告パネルでは、端末の側面デザインを印象的に表現し、柱サイネージでは端末の背面デザインを強調しています。また、カメラ部分のクローズアップを連続的に展開することで、歩行者の視線を促す狙いがあるように見えました。
Topics⑦:REGZAの広告
渋谷駅で展開された、東芝のテレビブランド「REGZA」の広告です。
Snow Manの目黒蓮さんをイメージキャラクターとして起用し、駅構内の壁面を活用した広告展開となっています。
広告の中心となるメッセージは「観たいものだけ、好きなだけ。もっとそばに。」というコピー。2025年2月発売予定の新モデルの告知となっています。
広告では、目黒蓮さんの様々な表情やシチュエーションを通じて製品の多面的な魅力を表現しています。スーツ姿でのクールなポートレート、サッカーをするダイナミックなシーン、ミュージックショーの躍動感のある様子など、多彩な構成でした。一つ一つのビジュアルが独立して魅力を放ちつつ、全体として統一感のある世界観を演出していたように感じました。
Topics⑧:「ポケモンカード テラスタルフェスex」の広告
MAGNET by SHIBUYA109 ビッグボード
渋谷エリアで展開された、ポケモンカード テラスタルフェスexの広告です。
今にもビジュアルから飛び出そうな迫力のあるデザインとなっていますが、イラストは「北斗の拳」などの作品で有名な原哲夫先生によって描かれているようです。
鮮やかな青を基調としながら、赤や黄色などの暖色系の色彩を効果的に配置することで生み出される躍動感です。キャラクターを取り巻く複数の拳のようなモチーフは、渦を巻くようなエネルギッシュな動きを表現し、全体的な構図に力強さを与えています。
編集部から一言
今週の渋谷の広告事例のうち、特に注目すべきはNetflixの「イカゲーム」シーズン2の広告展開です。
新設の「渋谷センター街ヒットビジョン」を活用し、単なる映像の放映に留まらない体験型のコンテンツ設計が印象的でした。作品の象徴的なシーン"だるまさんがころんだ"を、通行人が疑似体験できる形で演出することで、視聴者を作品世界に引き込む没入感の高いコミュニケーションを実現しています。