SEOコンサルティングサービス「ランクエスト」を運営する株式会社ecloreは、SEO支援会社で現在勤務中の94名を対象に、AI Overview導入後の対応状況や、業界関係者が捉える変化について調査を実施した。
調査概要
調査方法：オンラインアンケート調査
対象者：SEO支援会社で現在勤務している方
有効回答数：94名
調査日： 2024年12月12日
調査機関： Freeasy
出典元：4,300社以上のSEO支援実績を誇るランクエスト
9割近くが「AI Overview」について認知
まず、「「AI Overview」について認知していますか？」という質問に対し、87.2％が「はい」と回答した。「AI Overview」とはGoogleが提供する生成AI搭載のWeb検索エンジンのことで、検索結果の上部に、生成AIが検索キーワードにもとづいて生成した回答を表示する機能だ。多くのSEO支援会社の担当者が認識しているという結果から、SEO対策においてこの「AI Overview」は無視できない存在になっていることが伺える。
AI Overviewの影響 約8割がクリック率低下を感じている
次に先ほどの質問で「はい」と回答した人に対し、「「AI Overview」によってクリック率が低下していると思いますか？」と質問したところ、82.9％が「はい」と回答した。検索結果に表示された生成AIの回答がユーザーのニーズを十分満たしていることから、クリック率が低下していると考えられる。「AI Overview」の影響はかなり大きいようだ。
今後のSEO対策の課題となり得るAI Overviewへの自社コンテンツ表示
次に最初の質問で「はい」と回答した人に対し、「「AI Overview」に自社コンテンツを表示させるノウハウを分析していますか？」と質問したところ、86.6％が「はい」と回答した。
AI Overviewに自社コンテンツを表示させることは、検索結果での視認性を高め、トラフィック増加に繋がる可能性がある。しかし、AI Overview自体が発展途上であり、Googleのアルゴリズムも頻繁に更新されていることから、機能の分析は一筋縄ではいかないかもしれない。今後、SEO対策の一環として、AI Overviewへの自社コンテンツの表示も課題となってくるだろう。
SEOの重要度 半数以上がますます高まると回答
次に「今後、企業がSEOに取り組む重要度は高くなると思いますか？」との質問には、62.8％が「重要度はますます高くなる」と回答した。AI Overviewの登場により、ますますSEO対策の難易度が高まった印象だが、引き続き、Googleのアルゴリズムの変化に注視していく必要がある。
ユーザーにとっては非常に便利な機能である「AI Overview」だが、SEO対策を行う企業にとっては新たな課題となっているようだ。生成AIが急成長を遂げている今、SEO対策も進化させていく必要がある。SEOに携わる人は常にGoogleの動きにも目を向けていく必要があるだろう。
小松未知子 アドクロ編集部
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