株式会社PRIZMAは、全国のマーケティングコンサルタント505名を対象に、「TO Bマーケターが始めた方が良いこと」に関する調査を実施した。
調査概要
調査方法：株式会社PRIZMAが提供する調査PR「PRIZMA」によるインターネット調査
対象者：全国のマーケティングコンサルタント505人
モニター提供元：PRIZNAリサーチ
調査期間：2024年11月28日（木）～11月29日（金）
失敗するマーケターがやりがちな2つの行動とは
まず、「失敗するマーケターがやりがちなことは何ですか？」との質問に、「市場や環境をよく分析しない」、「ターゲットが明確でない」という回答が同率の44.8%で最も多かった。次いで「十分な仮説立てをしていない」が44.4%だった。顧客のニーズ、競合の動向、市場のトレンドなどを把握せずに施策を打っても、的外れな結果となるリスクが高まる。過去の成功体験や主観的な思い込みに頼るのではなく、データに基づいた客観的な分析が重要だ。また、ターゲットが不明確だと誰に何を伝えたいのかが曖昧になり、施策の効果が発揮しづらい。マーケティングの基礎を忠実に実践することの重要性を再認識する結果となった。
成功するマーケティングに欠かせない視点
次に、「成功するマーケティングに欠かせないと思うことを教えてください」との質問には、「ファクトファインディング」が45.0%で最多、続いて「サービス・商品のこまめなアップデート」が44.2%、「市場調査・分析」が43.8%となった。インターネットやSNSの普及により、顧客は日々膨大な情報に触れており、企業が一方的に発信する情報だけではリーチが難しくなっているのが現状だ。成功するマーケティングには、現状把握と変化への対応が求められる。ファクトファインディング（顧客の潜在的な課題を見つけること）で現状を正確に把握し、市場調査・分析で変化を捉え、サービス・商品のこまめなアップデートをしていくことが、マーケティング成功の鍵になりそうだ。
9割がファクトファインディングを重要視
次に、「マーケティングにおいて「ファクトファインディング」は重要だと思いますか？」と質問したところ、「とてもそう思う」が34.7%、「そう思う」が54.5%となり、ファクトファインディングを重視しているという回答が約9割となった。感覚や経験に基づいた施策よりも、データや顧客の声といったファクト（事実）を収集・分析して現状を正確に把握するような戦略が求められている。顧客の潜在的な課題を解決できれば、製品やサービスの満足度向上や、長期的に利用してもらえる可能性が高まるため、重視されていると考えられる。
現代のマーケターには顧客のニーズを深く理解するため、様々なデータや情報を多角的に分析し、潜在的な課題を見つけ出す力が不可欠になっている。しかし、顧客の潜在的な課題を見つけ出すことは容易ではない。顧客自身も気づいていないニーズを把握するためには、綿密な調査や分析と深い洞察力が必要になりそうだ。
北野たき アドクロ編集部
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