株式会社ウィルゲートは、2024年11月8日から11日にかけてビジネス用のSNSアカウントを運用する企業幹部・経営者1,010名を対象に、「SNSでのアポイント」に関するインターネット調査を実施した。この調査では、SNS上でのアポイント依頼の受信経験や、依頼に応じる際の判断基準、SNSを活用したアポイント獲得のメリットなどについて意見を集めた。
調査概要
対象者：調査回答時にビジネス用のSNSアカウントを運用する企業幹部・経営者と回答したモニター
有効回答数：1,010名
調査期間：2024年11月8日（金）～2024年11月11日（月）
約87%が経験、SNS経由のビジネスアポイントが一般化
「SNS上で、知らない人からビジネスのアポイント依頼が来たことはありますか？」という問いに対し、「頻繁にある」が36.4%、「たまにある」が50.5%と、合わせて86.9%が経験ありと回答している。「ほとんどない」は9.5%、「まったくない」は3.6%にとどまった。
次に、「SNS経由のアポイント依頼に応じた理由を教えてください」という質問に対しては、上位3位は「サービスや商品に興味があったから」（49.1%）、「相手のプロフィールや経歴が信頼できたから」（41.3%）、「共通の知人がいたから」（30.4%）となっている。これらの結果から、SNSを通じたビジネスアポイントが一般的になっており、依頼を受ける際は特に、相手の信頼性や具体的な提案内容が重視されていることが見て取れる。
SNSアポ成功の条件、半数以上が“共通の知人”を重視
「SNS経由でのアポイント依頼に応じる際に、どのような場合であれば応じると思いますか？」という問いに対し、最も多かった回答は「共通の知人から紹介された場合」（51.4%）で、次いで「相手の会社や個人が信頼できると感じた場合」（38.1%）、「具体的で明確なビジネス提案がある場合」（31.5%）との回答が続いた。
「SNS経由でアポイント依頼を受ける際、どのような内容であれば応じやすいと思いますか？」という質問では、「依頼内容に具体性と明確さがある」（51.9%）、「メッセージのマナーや言葉遣いが適切である」（41.9%）、「相手のレスポンスの速さ」（40.8%）が上位を占めた。これらの結果から、SNS経由でのビジネス依頼においては、相手の信頼性とコミュニケーションの質が重要視されているということが読み取れる。
SNSごとのビジネス活用度、Xが47.1%でトップ
「SNS経由でのアポイント獲得にはどのようなメリットがあると思いますか？」という問いに対しては、「自分から積極的に新しいビジネスを開拓することができる」（51.5%）が最も高く、「他のビジネスパートナーとの関係強化が期待できる」（39.8%）、「コストを抑えて効率的にビジネスの繋がりを広げることができる」（35.8%）という回答が続いた。
「SNS経由のアポイント依頼に関して、どのSNSプラットフォームを通じて行うのが良いと思いますか？」という問いに対しては、X（旧Twitter）が47.1%で最も高く、Facebook（37.7%）、Instagram（35.7%）が続く結果となった。SNSの中ではビジネスシーンに使われることも多いFacebookを押さえ、現在ではXがビジネスマッチングの重要なプラットフォームとして定着しつつあることが分かる。
86.4%が有用と回答 SNSアポイントが新たなビジネス手法に
「SNS経由でのアポイント獲得をしたいと考えた際に、どのような機能やサポートがあると便利だと感じますか？」という問いに対し、最も多かったのは「事前に相手のビジネス情報を詳細に確認できる機能」で43.5%を占めた。次いで「アポイント依頼の信頼性を保証するシステム」（38.0%）、「共通の知人や人脈を簡単に見つけられる機能」（34.8%）と続いている。これは、SNSを通じたビジネスのつながりにおいて、相手の信頼性確認とさらなる接点の広がりが期待されていることの表れだと言えるだろう。
また、「これからの時代のビジネスにおけるアポイント獲得の手段としてSNSは有用だと思いますか？」という質問については、「とても思う」が33.5%、「やや思う」が52.9%と、合わせて86.4%が肯定的な回答を示した。一方、「あまり思わない」（11.4%）、「全く思わない」（2.2%）と否定的な意見は合計でも13.6%にとどまっている。この結果は、SNSがビジネスにおけるアポイント獲得の重要な手段として広く活用されていることを示している。
今回の調査結果から、SNSを活用したビジネスアポイント獲得において、ユーザーは信頼性の確保と効率的なコミュニケーションを重視していることが明らかとなった。8割以上のビジネスユーザーがSNSの有用性を認識している現状を踏まえると、今後はさらに、このようなビジネスマッチングが一般化していくことが予想される。
これからのSNSはセキュリティやプライバシーに配慮しながら、より安全で効果的なビジネスコミュニケーションプラットフォームとなることが期待される。
古田ちほ アドクロ編集部
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