Webメディアが情報源としての支持率最多42%　Z世代の情報収集行動を解析

更新日：2025年03月21日

Webメディアが情報源としての支持率最多42%　Z世代の情報収集行動を解析

株式会社UZUZグループは、2024年12月24日から2025年2月26日にかけて、既卒・第二新卒、新卒として就職活動中の20代男女を対象に、情報源としてのメディア利用実態と信頼度に関するアンケート調査を実施した。この調査では、実際に就職・転職活動を行っているZ世代の既卒・第二新卒・新卒は情報源としてどのようなメディアを利用し、どの程度信頼しているのか「情報源としてのメディア」に対する意識を明らかにした。

調査概要

調査方法：キャリア面談の予約時にアンケート実施

対象者：既卒・第二新卒、新卒として就職活動中の20代男女

有効回答数：712名（既卒者：144名、第二新卒：50名、新卒：64名）

調査期間：2024年12月24日～2025年2月26日

掲載元：【調査リリース】「情報源としてのメディア」に関するZ世代の意識調査／就職・転職の情報源として「Webメディア」一強、「テレビ」「新聞」の影響力はほぼ皆無

メディア利用と信頼度　テレビと新聞は「使っていない」が多数派に

各メディアを「情報源としてどの程度『使って』いますか？」という問いに対し、「よく使っている」の回答が最も多かったのはWebメディアで283人（39.7%）、次いでX（旧Twitter）が235人（33.0%）、YouTube 231人（32.4%）、Instagram 220人（30.9%）と続いた。一方、新聞は「まったく使っていない」が572人（80.3%）で最も高く、Facebookも「まったく使っていない」が637人（89.5%）と、利用率の低さが際立っている。テレビについては「あまり使っていない」が311人（43.7%）で最多となり、情報の収集源として若年層のテレビ離れが進行していることが見て取れる。

「情報源としてどの程度『信用して』いますか？」という質問では、「とても信用している」の回答が最も多かったのは新聞の61人（8.6%）、次いでテレビの23人（3.2%）だった。伝統的なメディアへの一定の信頼感がある一方で、「あまり信用していない」「まったく信用していない」の合計はInstagramが506人（71.1%）、X（旧Twitter）が525人（73.7%）と高い割合を占めた。利用頻度の高いSNSに対して信頼度は低いというギャップが生じていることがわかる。これは、若年層がSNSを頻繁に活用しつつも、その情報の正確性には慎重な姿勢を持っていることを示している。

購買、政治経済、就職活動…目的別に異なる情報源を選択する傾向

「『何か買いたいものがある』際に最も参考にする媒体はどれですか？」という質問に対しては、Webメディアが42.3%と最多であった。次いでInstagram（19.7%）、YouTube（19.1%）が続き、この上位3つの媒体で約8割を占める結果となった。一方、テレビ（1.4%）や新聞（0.1%）はほとんど参考にされておらず、購買行動における情報源としての地位はほぼ失われていると言える。これはデジタルネイティブであるZ世代にとって、オンラインでの情報収集が最も自然かつ効率的だと認識されていることを表しているのではないだろうか。

「『政治や経済の情報を収集する』際に、最も参考にする媒体はどれですか？」という質問に対して、最も多かったのはWebメディア（43.0%）だった。次いでテレビ（22.5%）、X（旧Twitter）（11.8%）という結果となった。政治・経済情報に関しては、テレビが一定の影響力を維持しており、新聞（9.8%）も他の情報収集目的と比較すると比較的高い割合となっている。これは、政治・経済のような専門性の高い情報においては、従来からあるメディアが引き続き信頼されていることを示している。

「『就職・転職活動をする』際に最も参考にする媒体はどれですか？」という質問に対し、最も多かったのはWebメディア（71.8%）で、2位のYouTube（10.8%）を大きく引き離している。就職・転職活動においては、専門的な情報を得る手段としてWebメディアが圧倒的に重視されていることが分かる。テレビ（1.0%）や新聞（0.6%）はほとんど活用されておらず、キャリア関連情報の取得において伝統的メディアの影響力は限定的となっている。これは、最新の求人情報や企業情報を効率的かつリアルタイムで取得できるWebメディアの利便性が評価されているためと考えられる。