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TOP 記事一覧 広告業界レポート Z世代の動画アプリ利用時間は1日あたり約2時間 データで見るアプリ市場の実態

更新日:2025年03月25日

Z世代の動画アプリ利用時間は1日あたり約2時間 データで見るアプリ市場の実態

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フラー株式会社が提供するアプリ分析プラットフォーム「App Ape(アップ・エイプ)」は、2024年1月から12月にかけて、日本国内におけるスマートフォンアプリの利用動向を分析した。この調査では、App ApeユーザーのAndroid端末における実利用データをもとに、総MAU※、カテゴリ別利用傾向、時間帯別利用率、世代別利用時間など、多角的な視点からアプリ利用の実態を明らかにした。
※MAU…「Monthly Active Users(月間アクティブユーザー数)」の略

調査概要

フラー株式会社が提供するアプリ市場分析サービス「App Ape(アップ‧エイプ)」による調査
国内約50万台のAndroid端末から収集したサンプルデータを対象に分析
調査期間:2024年1月~12月
掲載元:日本人のアプリ利用時間は1日5時間6分

総MAUは13%増、その他数値も軒並み上昇

スマートフォンアプリの利用は、2024年も引き続き拡大傾向にある。App Apeで計測された全アプリの月間アクティブユーザー(MAU)を合算した年間総MAUは前年比で13%増となり、アプリ市場全体の成長を示す結果となった。また、1ユーザーあたりの月間アプリ利用個数、1日の起動回数、利用時間といった個人活動の数値も軒並み上昇している。
この結果から、アプリはますます人々の日常生活に深く浸透し、日々の活動における不可欠なツールとなっていることが見て取れる。


アプリ利用時間帯は生活リズムを反映する結果

アプリ利用時間帯分析のグラフを見ると、全年代平均では早朝(4時頃)に最も利用率が低く約20%、午前中から徐々に上昇し、午後から夜間にかけて60%以上の高い利用率を維持していることが分かる。特に17時から21時頃にかけてピークを迎え、その後深夜に向けて徐々に低下している。
年代別の分析では、10代から60代以上まで全ての年代で早朝の利用率が低く、日中から夕方にかけて上昇するという共通したパターンが見られる。10代は他の年代に比べて夜間の利用率低下が緩やかで、深夜でも比較的高い利用率を維持している一方で、60代以上は夕方以降の利用率が他の年代より早く低下する傾向にある。
このパターンは人々の生活リズムを反映しており、起床後のアプリ利用は少なく、日中の活動時間や夕方以降の余暇時間にアプリ利用が集中していることが見て取れる。また、年代ごとの生活習慣の違いがアプリ利用時間帯にも影響を与えていると考えられる。

世代間での利用傾向に明確な差 Z世代のアプリ利用時間が最長に

Z世代(2000年代生まれ)、ミレニアル世代(1980~1990年代生まれ)、X世代(1960~1970年代生まれ)のアプリ利用時間を比較すると、1日におけるアプリの利用時間はZ世代が5時間55分と最も長く、ミレニアル世代が5時間31分、X世代が4時間48分となった。
アプリ利用時間の内訳を見ると、ブラウザアプリの利用時間が最も多いのはミレニアル世代で57分、次いでX世代が53分、Z世代が40分であった。これに対し、ブラウザアプリ以外の利用時間はZ世代が5時間15分、ミレニアル世代が4時間34分、X世代が3時間56分の順となっている。
SNSアプリと動画アプリの利用時間に関しては、Z世代がSNSアプリを1日あたり88分、動画アプリを113分利用しているのに対し、ミレニアル世代はSNSアプリを57分、動画アプリを76分、X世代はSNSアプリを43分、動画アプリを58分利用していた。
この結果から、若い世代ほどアプリ利用時間が長く、特にSNSや動画アプリの利用が多いことが明らかになった。Z世代は動画アプリの利用時間が1日あたり約2時間に達しており、デジタルコンテンツの利用パターンが世代間で大きく異なることを示している。

2024年のアプリ市場では、世代間の利用傾向には明確な差異があることが分かった。特にZ世代を中心とした若年層のアプリ依存度の高さは、今後のデジタル市場のトレンドを左右する重要な指標となりそうだ。
今後はさらにアプリ間の連携や機能統合が進み、ユーザー一人あたりの利用時間は増加していくと予想される。また、AI技術の発展によりパーソナライズされたサービスの提供が進むことが予測される。企業は今後こうした世代間の傾向を理解し、ターゲット層に合わせたアプローチ戦略が重要となるだろう。

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古田ちほ アドクロ編集部

著者古田ちほ アドクロ編集部

語学講師やパソコン教室、ビジュアルプログラミングの講師などを10年以上務める傍ら、資料やオンライン教材の制作を多数経験。2023年に株式会社ビズパに入社し、アドクロ編集部に所属。現在はホワイトペーパーや記事執筆、デザインのディレクションなどコンテンツ制作全般を担当。

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