SEOの知恵袋を運営する株式会社NEXERは、2025年2月10日から18日にかけて、SNS利用と個人情報に関する意識調査を実施した。この調査では、SNSを利用している全国の男女500名を対象に、SNS上での本名利用の実態や、インターネット上での個人情報公開に対する意識、炎上経験の有無などについて意見を集めた。
調査概要
調査方法：SEOの知恵袋によるインターネット調査
対象者：事前調査で「SNSをやっている」と回答した全国の男女
有効回答数：500サンプル
調査期間：2025年2月10日 ～ 2025年2月18日
出典元：SNSの知恵袋
半数以上がSNSでの本名利用なし 約4割は部分的・全面的に利用
「SNSを本名でやっていますか？」という問いに対し、最も多かった回答は「本名でやっているSNSは無い」で57.2%と半数以上を占めた。次いで「一部本名」が30.4%、「すべて本名」は12.4%となった。
約6割の人々はSNSで本名を利用することはないと回答した一方で、約4割の利用者は本名をSNSの一部、もしくは全てで使っていることが分かる。
ネット上の個人情報公開、9割以上が抵抗感あり
「インターネット上で個人情報を公開することについて、あなたに当てはまるものを選んでください。」という質問に対して、「とても抵抗がある」が59.0%と最も高く、「やや抵抗がある」が33.4%で続いた。これに対し、「あまり抵抗はない」は6.6%、「まったく抵抗はない」は1.0%にとどまった。
調査結果から、約92.4%の回答者がインターネット上での個人情報公開に何らかの抵抗感を持っていることが明らかになった。特に「とても抵抗がある」という強い抵抗感を示す人が約6割に上ることは、個人情報保護に対する意識の高さを表していると言えるだろう。この傾向はオンライン上でのプライバシー保護意識の高まりを示していると考えられる。
SNS投稿の炎上経験、98%が「ない」と回答
「SNSやネット上で、あなたの投稿や発信したことが炎上してしまったことはありますか？」という問いに対し、圧倒的多数の98.0%が「ない」と回答し、「ある」と答えたのはわずか2.0%だった。
この結果は、実際にSNSで炎上を経験する人は非常に少数であることを示している。一般的にメディアでは炎上事例が大きく取り上げられることが多いが、実際の経験者は極めて限られていることが分かる。この背景には、前述の通り個人情報公開への抵抗感が高く、多くの人がSNS利用において慎重な態度を取っていることが影響しているのではないだろうか。
調査結果から、多くの人々がオンライン上での個人情報保護に高い意識を持ち、SNSでの完全な本名利用を控える傾向があることが明らかになった。また、インターネット上での個人情報公開に対しては9割以上が抵抗感を示しており、利用者のプライバシー保護への関心の高さがうかがえる。
今後もデジタルプライバシーへの意識は高まり続けると予想され、SNSプラットフォームや企業には、より強固なプライバシー保護機能の提供が求められるだろう。同時に、ユーザー側も自ら、個人情報の取り扱いに関するリテラシーをさらに高めていく必要がある。
古田ちほ アドクロ編集部
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