投稿数や内容は事前に決めているのか?
編集部:そこからX(旧:Twitter)の担当になったわけですね。
SHARP:はい。企業SNSの醍醐味は、言葉をそのまま社会の外に出せること。今までビフォー・アフターを見続けてきた立場として、これは革命ではないかと思いましたね。
編集部:SHARPアカウントでは、結構頻繁に投稿されているイメージがありますが、普段から投稿数の目安とかって決めているのですか。
SHARP:いや、何も決めてないです。投稿数も決めてないし、いつ何を投稿するっていうのも決めていないですね。ぱっと出てきたことを投稿しています。

【2024年6月21日の投稿。この日は梅雨入りが発表されるなど、全国的に雨の1日だった】
編集部:事前準備をしない理由って何かあるのですか。
SHARP:「その日、その瞬間」まで何が起こるかわからないことが大きいです。
例えば、何月何日に「新サービスのリリース」をしたとか「冷蔵庫の新製品」が発売されるといった“企業の営み”ってあるじゃないですか。個人の事情とは関係なしに、あらかじめ決まっている日程。
これはあくまで企業側が勝手に引いたスケジュールであって、例えば、大きな災害があったとしたら、そんなこと言っていられなくなりますよね。
会社が傾いてるときには、その傾いてることに言及した記事が出たりするんですよ。それは一般的には企業にとっての逆風として認識するニュースだと思うけど、そういったリアルタイムな状況も踏まえて、どう発信をするかっていうことを考えないといけないと思うんです。

だから、予め計画していても意味がない。その瞬間に、どういう世相にあるかっていうことを盛り込まなきゃいけない。計画を重視するあまり固執してしまう人もいますし、そこを僕は排除したいんですよね。
編集部:当日何が話題になっているかなんて、誰も分かりませんよね。
SHARP:特に「キャンペーン」はそうです。キャンペーンってめちゃくちゃお金をかけたり、頑張って仕上げてローンチまで苦労して仕事をするわけじゃないですか。それで、ローンチしたら打ち上げしますよね。
ただ、本当はキャンペーンを“見た人のリアクション”を考慮した上で、すぐに次の動きを考えないといけないと思うんです。だから多分ローンチした後が、めちゃくちゃ重要なわけですよ。本当に、当日何が起こるかわからない。
だから、Xで投稿していく上で、決めた計画通り動くっていうことは僕は重要だと思ってない。特にSNSは情報が早いですから。早いですけど、“出す前”に反応があるってことはあり得ないんだから、やっぱり出た瞬間からでしょうね。出すまでってのは何考えたって仕方ないですし、「多分、予想もつかないこと起こるんだ」って思ってローンチしたほうが良いと思うんです。
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「発売日」ではなく「初めて夏日になった日」の方が大事
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