トレンド情報などのネタ元は?
編集部:普段、新しい情報とかトレンドはどう集めているのですか。
SHARP:フォロワーさんが教えてくれますね、全部。
最近、Xのレコメンドのタイムラインができてしまってるでしょ。そこで拾うのもあります。ただ僕が一番多いのは、皆さんが教えてくれるケースです。

エゴサ(※個人・企業が自分自身や自社をインターネットで検索して調査する行為)しても出てこない、投稿されたポスト内の写真中に写り込んでるSHARP製品とかどうやって見つけるのか聞かれますが、あれも全部誰かが教えてくれるからその期待に応えているだけです。
実際、ほぼ通知欄(※投稿に対するレスポンスが見れる通知一覧画面)しか見ないですし、教えてくれるっていう関係性が築けたことには僕は満足してますよ。
編集部:フォロワーさんとは、どんなやり取りが多いのですか。
SHARP:一番多いのは「買いました報告」ですね。2番目が「買い物相談」、「これ迷っているんだけどどうしたらよいと思う?」みたいなものです。場所がバーチャルなだけで、接客とほとんど変わらないです。
編集部:普段、投稿する上で意識しているポイントってありますか。
SHARP:「勤務中」だという意識を持ってやることですね。先ほど話したように、僕は会社から半分はみでていますけど、全身はみ出しているわけではないです。あくまで会社に在籍しているわけで。どんなに乱暴な人でも、多分接客の仕事をしていたら接客中は乱暴にならないじゃないですか。それと一緒だと思いますね。
編集部:他にも、意識しているポイントがあるそうで。
SHARP:広告として考えることをやめること、です。
例えば、Xを広告とかマーケティングツールって考えると、「リーチしなきゃ」みたいなことを思うじゃないですか。誰に対してリーチしないといけないかっていったら、多分、自分の中で思い描いている勝手なお客さん像ですよね。大量のリーチを獲得するために、デカい網を投げないといけないって気分になりますけど、そうじゃないと僕は思うんですよ。

僕の場合、「買っていない人」より「買った人・買おうと思ってくれている人」と仲良くします。「買ってどうでした?」っていって本音を教えてもらえる関係性が大事だと思っています。
「今日キャベツ安いですよ」って声をかけて売っていく感覚
SHARP:Xって商店街にいる、八百屋の兄ちゃんぐらいの感覚なんですよ。
編集部:八百屋の兄ちゃん…ですか?
SHARP:そう、八百屋の兄ちゃん。
毎日こっちは売るものが沢山ありますし、季節に応じて入荷も変わっていくわけです。で、お客さんはお店の前を通りがかりますよね。もし顔なじみの人にあったら、「きょう暑いですね」とか声かけると思いますが、その感覚です。
軒先に入ってきた人と会話して、相手に合わせつつ「今日はキャベツ安いですよ」って声をかけて売っていくわけです。

でも、デジタルマーケティングとかの話になると、「なんで通りがかった人にキャベツをコンバーションさせないんだ!」って思考になるわけですよ。通りがかった人の事情は考えず、キャベツを投げつけて売ろうとしてるわけでしょ、「何で買わないんだ?」って。
それを別に僕は否定はしないし、そうしなきゃいけない世界があるってのは分かっていますが、少なくともSNSでは違うなと。だから自分自身の自戒も込めて、SNS始めたときからこの考えをもってやり続けてます。
企業アカウントの装いとかに悩む前に、小商いをするというか、まず小さなアカウントだと思ってやってみたらいいと思います。
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「広告」が嫌悪感に繋がっている可能性を丁寧に受け止める
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