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2024年9月2日週 渋谷OOHレポート
渋谷駅前で展開されたヘアケアブランド「Essential」の広告です。
全体的に鮮やかで若々しいデザインが特徴的です。背景には明るい青と白のトーンが使われており、モデル起用されているNewJeansメンバーの自然な表情と相まって、爽やかな印象を与えます。
広告内の他のメッセージでは「朝の輝き」を強調しており、ターゲットとなる消費者の朝のルーチンやライフスタイルに溶け込むことを意図しているようです。細かい説明やテキストはなく、NewJeansとEssentialの写真を全面に押し出したクリエイティブで存在感のある広告でした。
渋谷駅前で展開された、楽天モバイルの広告です。
広告のビジュアルは、シンプルで明快なデザインで、楽天モバイルのカラーとして使われているピンクが目立ちます。
楽天モバイルの広告は8月中旬~下旬にかけても掲載されていました。その際は、センターシート(写真上段)のみでしたが、今回は憲章シート(写真下段)を含むジャックとなっています。
訴求内容はいたってシンプルですが、存在感のある広告となっていました。
渋谷駅前で展開されたNEC LAVIE(ノートPC)の広告です。
広告内ではイメージキャラクターを務める女優の川口春奈さんがカフェのような場所でノートPCを使用しているシーンが描かれており、使用するシチュエーションが日常的であることを強調しているように感じました。
キャッチコピーでは「あたらしい一歩のそばに。」というフレーズが描かれ、新しいことに挑戦するユーザーをサポートするという意味合いが込められているように見えました。
9月に入り、9月2日から始業の学生も多くいたのではないでしょうか。また、企業の年度末で10月から新生活を始めるといった方も多くいらっしゃると思いますが、新生活を迎える方を意識していたように感じました。
渋谷駅前で展開された、9月4日にリリースされる、ATEEZとBE:FIRSTのコラボ楽曲「Royal」の広告。
ATEEZ(エイティーズ)は韓国の8人組男性アイドルグループで、BE:FIRSTはBMSG所属の日本の7人組ダンス&ボーカルグループ。今回のコラボは2024年7月1日に配信リリースされた「Hush-Hush」に続いて2度目となるようです。
トランプ調に描かれたメンバーが特徴的なデザインで、渋谷マークシティのエスカレーター上ってすぐの位置で展開されていました。
渋谷駅前で展開された瀬戸しおの広告です。
瀬戸しおは「瀬戸のほ んじお」を使用した、軽い食感が魅力の揚げせんべいです。
せんべいの写真と「どうやらうまいらしい」というコピーが、シンプルでありながら存在感を放つこの広告には、実際にXに投稿された瀬戸しおについてのコメントを掲載。「瀬戸しお、マジで悪魔の食い物」や「起きたらまず瀬戸しおを吸います」など、瀬戸しおの美味しさがユニークな言葉で表現されています。
SNS世代の人々の共感を誘うクリエイティブとなっており、普段あまりおせんべいを食べない若者にも商品を知ってもらいたいという企業の思いが伝わる広告でした。
渋谷駅前で展開された、韓国コスメブランド「manyo」の広告です。
「manyo」は天然由来成分を中心とした、肌に優しい化粧水や美容液が人気のスキンケアブランドです。
manyoの人気商品「ガラクナイアシン2.0エッセンス」にフォーカスした今回の広告では、ブランドアンバサダーに起用された、Kis-My-Ft2の玉森裕太さんの優しく柔和な雰囲気が、商品のなめらかな使い心地を表現しています。「君と、澄み渡る肌へ」というコピーや、白を基調としたデザインも、肌本来の透明感を引き出してくれるこの商品の特徴とマッチしています。
最近は女性向けコスメブランドの広告に人気の男性アイドルを起用することが増えましたが、ファンをはじめとする多くの女性たちの注目を集める広告展開となるため、高い広告効果が期待できるのではないでしょうか。
渋谷駅前で展開されたブラックサンダーの広告です。
ブラックサンダー30周年を記念して実施されたこの広告には、大きなブラックサンダーの写真とともに、ブラックサンダーを取り扱う有楽製菓株式会社の社長が登場。両手にブラックサンダーを持つ社長の上部には「社長に雷を落としてください。」のコピーが書かれています。
一見、何の変哲もない大型広告に見えますが、この社長の写真に向かってフラッシュを焚いて撮影すると、社長が雷に打たれ骨が透けて見えるという仕掛けが施されています。
フラッシュで骨が浮かび上がるユニークな仕掛けは、撮影だけでなくSNSへの拡散もしたくなる人が多いのではないでしょうか。撮影する人の心理を読み取り拡散を狙った絶妙な広告でした。
渋谷駅前で展開されたアマゾンプライムビデオの広告です。
「劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-」のアマゾンプライムビデオ独占配信開始にあわせて掲出されたこの広告には、アニメの主要キャラクターである凪と玲王が描かれています。
この作品の配信を見ているかのようなスマートフォンに夢中になる凪や、「プライムビデオと俺とのサッカー、どっちが大事なんだよ!」という台詞とともに泣く玲王のイラストは、作品のファンを中心に多くの人の興味を引くものでした。
アマゾンプライムの広告は毎回、作品の登場人物たちの魅力を上手く応用したクリエイティブで、作品のファンにはうれしい広告なのではないでしょうか。不特定多数というよりも、作品のファンに絞ってアプローチしているように感じました。
今週はお菓子の広告でユニークな展開がみられました。
例えば、ブラックサンダーの「社長に雷を落とす」広告は、単なる商品PRを超え、インタラクティブな要素を取り入れた消費者参加型の広告となっていました。何かのキャラクターではなく、会社の社長を取り上げるという斬新さも目を引いた事例です。
また、瀬戸しおの広告では、X(Twitter)の投稿をそのままクリエイティブに盛り込んでしまうという目を引く演出でした。ユーザーの生の声が載っていることで、より親近感のある展開になっているように感じました。
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