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【渋谷】2024年10月21日週 OOHレポート
渋谷駅前で展開されたプライムビデオ「龍が如く」の広告です。
10月25日から配信開始される同作の告知を目的とした内容です。広告の中心には、モノクロ調で描かれたキービジュアルが配置されており、幻想的な世界観を演出。Amazonプライムの特徴的な青色と見事なコントラストを生み出し、視認性の高い印象的なデザインとなっています。
作品に対する自信とプライムビデオでの独占配信という特別性をアピールする狙いがあると考えられます。
渋谷駅構内ではサントリー烏龍茶とのコラボ広告が展開されていました。「龍が如く」の世界観を墨絵風のモノクロデザインで表現、その横に「烏龍茶ごくごく」という言葉を配置することで、「龍が如く」と音の響きを掛け合わせた遊び心のある仕上がりとなっています。
広告の右側には烏龍茶のボトルが配置され、和風テイストの芸術的な表現から商品へと自然に目線が導かれる構成に。モノクロの力強い龍の図柄と、鮮やかな赤橙色の商品ボトルのコントラストも印象的です。ユーモアを巧みに組み合わせた広告は、通行人の視線を惹きつける効果的な仕掛けとなっていました。
渋谷駅内で展開されたTikTokの広告です。
駅構内に掲出された一連の広告では、「やば!めんつゆないけど、代用できる?」「部下に尊敬される上司って、どんな人だろう。」といった、誰もが一度は考えたことのある素朴な疑問や悩みを大きく掲げています。また、「座りっぱなしで足がむくむ。立ちっぱなしでも足がむくむ。」「『秋服ない』って、毎年言ってる気がする。」など、思わず共感してしまう日常の困りごとが取り上げられていました。
広告のデザインは、黒を基調とした背景に白抜きの文字で問いかけを表現。その横にはTikTok画面のスクリーンショットを配置し、プラットフォーム上でこれらの疑問や悩みへの解決策が見つかることを示唆しています。
各広告の下部には「暮らしに役立つ」「仕事に役立つ」「体を動かす」「おしゃれする」といったタグラインが添えられ、「きっかけが、流れてくる。」というキャッチコピーで締めくくられています。
ユーザーの日常に寄り添った親しみやすい表現と、実用的な価値の提案が見事に調和した広告展開となっていました。
渋谷駅前で展開された動画配信サービス「hulu」の広告です。10月22日の「アニメの日」にちなんで広告が展開されました。
長い通路の壁面全体を活用したこの広告では、アニメキャラクターたちが黒と鮮やかなグリーンのコントラストで印象的に並べられています。「BIG LOVE! ANIME!!!!!」という力強いメッセージと共に、「アニメのキャラ大大大集合」という文字が大きく掲げられ、Huluがアニメコンテンツの充実したプラットフォームであることを強くアピールしています。
広告デザインの特徴は、各キャラクターを独立したパネルとして配置しながらも、全体として一つの連続した物語のような統一感を生み出している点。Huluのブランドカラーであるグリーンを効果的に使用しながら、アニメファンの心をくすぐる多彩なキャラクターラインナップで、配信サービスの豊富なアニメコンテンツを視覚的に表現した広告展開となっていました。
渋谷駅前で展開されたiPhone16 proの広告です。
スマートフォンの側面部分が大きく描かれ、その背後に「PRO」の文字が幻想的な光の演出と共に浮かび上がる印象的なビジュアルが展開されています。商品の特徴的なデザインである側面のカーブと質感が、大型パネルによって表現され、プレミアム感を際立たせています。
広告は、通路に設置された縦型デジタルサイネージでも展開。「Apple Intelligence」の文字が青く光る演出と共に、製品情報を効果的に発信しています。通行人の視線を自然と捉える配置と、複数のメディアを組み合わせた展開により、新製品の魅力を立体的に伝える効果的な広告となっていました。
渋谷駅前で展開されたMeta Questの広告です。
壁面やデジタルサイネージ、柱面など、通路全体を活用したこの広告では、VRヘッドセットを装着したユーザーの様子と、「飛びこめ、好きのどまんなか。」というキャッチコピーが印象的に展開されています。この広告枠のある通路天井に描かれた曲線の光の演出とマッチして、未来的な空間となっていました。
渋谷駅アドサークル
VR機器という最新テクノロジーの製品でありながら、親しみやすいビジュアルやフォントを採用することで、テクノロジーと感性の融合を図った意欲的な広告展開となっています。
渋谷駅前で展開された森永乳業「毎朝爽快」の広告です。
「#本屋でトイレに行きたくなる人って本当にいるんですか」という、誰もが一度は考えたことのある"あるある"を大胆に題材とした広告。ピンク色の可愛らしいキャラクターと共に、本屋での切実な悩みを率直に投げかけています。
広告の下部には「たぶん本屋よりも行きたくなる。お通じをふやすなら、整腸ドリンクの」というメッセージと共に、「毎朝爽快light」の商品画像が配置されています。デリケートな話題でありながら、ユーモアを交えた親しみやすい表現で、商品の機能性を自然な形で訴求していました。
SNS時代を意識した「#(ハッシュタグ)」表記も、商材に関わらずよく見かけるようになりました。
今週の渋谷の広告展開で特に印象的だったのは、TikTokとMeta Questの広告でした。
TikTokは「めんつゆの代用」や「秋服がない」といった日常のちょっとした困りごとを取り上げ、プラットフォームの実用性を訴求。一方のMeta Questは「飛びこめ、好きのどまんなか。」という詩的なメッセージと未来的な空間演出で、VRならではの非日常体験を表現。どちらも若者が多く行き交う渋谷という立地を意識しながら、一方は現実の悩み解決、もう一方は現実を超えた体験という、まったく異なるアプローチでサービスの特色や利点を説明していました。
広告手法は異なれど、どちらもユーザーの「もっと」という気持ちに寄り添った展開となっているのが印象的でした。
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