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【渋谷】2024年11月18日週 OOHレポート
渋谷駅で展開された、Netflixドラマ「さよならのつづき」の広告です。
主演の有村架純さんと坂口健太郎さんが描かれたビジュアルが特徴的で、「この愛に、正解はありますか?」というキャッチコピーとともに印象的に描かれています。写真は青みがかった色調で統一され、物憂げな表情の二人の視線や佇まいから、切ない恋愛ドラマであることが伝わってきます。
京王井の頭線の渋谷駅で展開されていた広告(上記写真)では、柱の異なる面に登場人物を配置することで、駅を行き交う人々がどの角度から見ても物語の世界観に引き込まれるよう工夫されています。また、通常はサイネージとして機能している面もラッピングで覆ってしまう事で、ビジュアルを固定化。多くの通行人に正対する形で広告を訴求していた点も見逃せません。
同広告は東京メトロ渋谷駅の地下構内でも展開されており、無機質な空間に、ドラマの情感豊かな世界観が見事に溶け込んでいる印象的な広告展開でした。
渋谷に掲出されたindeed(インディード)の広告です。
工事現場の白い仮囲いと、渋谷憲章シートには「いい未来は探せる。」という力強いメッセージと、indeedのロゴがシンプルながら際立つような形で配置されています。
渋谷駅工事現場仮囲い広告
上部のセンターシートには、様々な職種や資格の文字が並んでおり、QRコードも掲載されています。これは求職者に多様な就職機会があることを視覚的に表現していると考えられます。都市の再開発が進む渋谷という立地と、新しい可能性を示唆する広告メッセージが見事にマッチしているようにも見えました。
また、こちらの広告は渋谷駅構内でも展開されていました。よく見ると、職種が描かれたクリエイティブはそれぞれ内容が異なっており、一体何種類描かれているのか、気になる内容となっています。
渋谷駅で展開された、Paul Smith(ポール・スミス)の広告です。
赤みがかったバーガンディーを基調とした大型広告で、「SEASON OF FUN AND GAMES」というコピーが添えられています。モデルが黒いタートルネックニットを着用し、ブランドのアクセサリーやレザーグッズが浮遊するようなデザインで配置されています。小物は、財布やヘッドフォン、ブレスレットなどが含まれており、ギフトシーズンに向けた商品展開を印象的に表現しています。クリスマス・年末年始を意識していると想定されます。
シックな色使いと遊び心のあるレイアウトは、Paul Smithのブランドイメージを印象的に表現しており、渋谷駅という若者文化の中心地にありながら、洗練された雰囲気を醸し出していました。
赤地に黒の力強い漢字で「赤線最狂爆音祭典」と縦書きで記されており、「そもそも何の広告?」と疑問を抱かせる、そんな存在感のあるビジュアルになっていました。周囲には様々な店舗の看板やデジタルサイネージが混在する中、一色で統一された大胆なデザインと縦長のフォーマットにより、視認性の高い広告となっています。
渋谷駅で展開された、スマートフォンゲーム「にゃんこ大戦争」の12周年記念広告です。伝統的な日本画の屏風絵をモチーフにした、黄金色を基調とした大型の壁面広告となっています。
同ゲームのキャラクターたちを、戦国時代の合戦図のように描いた独創的な表現が目を引きます。山々や川、花火などの風景の中に、武将の兜をかぶった猫キャラクターや、のぼり旗を持つキャラクターたちが配置され、ゲームの世界観と日本の伝統美が見事に融合しています。
細部まで丁寧に描き込まれた広告には、爆発のエフェクトや戦闘シーンなど、ゲームの要素も効果的に取り入れられています。右端には赤い兜をかぶった「にゃんこ」のマスコットキャラクターが大きく描かれ、「十二周年イベント開催中」の文字とともに、記念イベントを印象付けています。
まるで本物の屏風絵のような趣があり、通行人の足を止めさせる仕掛けとなっていました。
渋谷駅で展開された、コミックス「宝石の国」の完結巻13巻発売を告知する広告です。迫力のある横長のイラスト広告となっています。
2012年から「月刊アフタヌーン」で連載されてきた本作は、2024年6月号で12年に及ぶ連載の幕を閉じ、2024年11月21日に最終13巻が発売となりました。この記念広告は渋谷駅をはじめ、大阪梅田駅、講談社社屋の3か所で展開され、作者の市川春子氏が広告のために特別に描き下ろした色鉛筆画が用いられています。
各シーンは繊細なタッチで描かれ、透明感のある色使いと独特な世界観が見事に表現されています。吹き出しの中には「宝石の国」というタイトルと「完結第13巻 11月20日発売」という情報が配置されており、物語の完結を印象的に伝えています。駅構内の照明と相まって、イラストの透明感や光の表現がより一層引き立つよう工夫されており、日常的な通路空間をファンタジックな物語世界へと変貌させていました。
今週はエンターテインメント作品の広告が多く見られ、中でも特徴的だったのが「さよならのつづき」と「にゃんこ大戦争」の広告展開です。
Netflixドラマ「さよならのつづき」の広告では、駅構内の柱面を最大限に活用した空間演出が印象的でした。主演を務める二人の写真を柱の異なる面に配置することで、通行人の動線に合わせて自然と物語世界に引き込まれる仕掛けとなっています。また、通常デジタルサイネージとして使用される面もラッピングで統一することで、ブランディングの一貫性を保っていました。
一方、「にゃんこ大戦争」の12周年記念広告は、伝統的な日本画の屏風絵という古典的なフォーマットを用いながら、ゲームキャラクターや現代的な演出を効果的に組み込んだ斬新な表現が目を引きました。黄金色を基調とした大型壁面に、戦国時代の合戦図のように描かれたキャラクターたちは、ゲームの世界観を見事に表現していました。
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