読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞の4大紙に経済専門新聞の日経新聞を加えた5大紙は、全国紙のカテゴリーに分類されます。基本的に全国向けのニュースを発信しているのが全国紙の大きな特徴です。

昨今はネットメディアの勢いに押されつつあるものの、全国紙では多数の読者へのアプローチが可能です。たとえば読売新聞の発行部数は、2020年11月時点で約795万部を記録。日本一の発行部数となっています。

また長い歴史があるだけに、メディアとしての信頼度が高いのも全国紙の特徴です。全国紙に広告を掲載する基準は非常にシビアなため、新聞広告を出稿しただけで十分な信用を得られます。

新聞読者は毎月お金を払った上で新聞を購読していることもあり、読者は比較的金銭的にゆとりのある中高年・高齢者層が目立ちます。堅実で効果の見込める新聞広告を打てるのが全国紙の魅力です。

県をまたぎ、中部地方で絶大な影響力がある中日新聞や、九州を中心に発行されている西日本新聞などがブロック紙の例です。一方で、主に1つの県だけに限定して発行される埼玉県の埼玉新聞や静岡県の静岡新聞などは、県紙として県民に親しまれています。ブロック紙と比べてさらに地域を限定しているだけあり、地域の情報をくわしく知りたい読者に根強く支えられているのが特徴です。

地方紙では、地域色の強い商品やサービスを販売したい時の新聞広告に向いています。エリアを絞っているとはいえ、情報の信頼性や拡散性は全国紙と遜色がないので、新聞広告を出稿すれば十分な効果を見込めます。

専門的でコアな業界にスポットを当てて発行される新聞は、業界紙のカテゴリーに分類されます。大衆的な記事はほぼ掲載されず、業界内のニュースにだけ特化しているのが業界紙の最大の特徴です。たとえばブライダル関係者向けに発行されているブライダル産業新聞や、種や苗に特化した情報を提供する日本種苗新聞や、木材や建材などの情報を発信する日刊木材新聞など、業界紙のラインナップは多岐に渡っています。

業界紙は、個人での契約より法人や事業者ごとに契約されることのほうが多くなっています。発行部数はさまざまで、千部にも満たない小規模な業界紙がある一方で、数万部発行されていて業界内で知らない人はいないほどの有名紙もあります。

たとえ発行部数が多くなくても、業界人や法人にピンポイントでアプローチできるのが業界紙に出す新聞広告の特徴です。専門的でコアな商品やサービスを販売したい場合は、業界紙への新聞広告出稿が適しています。

朝日小学生新聞や毎日小学生新聞などは、子ども向け新聞のカテゴリーに分類されます。紙面によっては創刊から50年を超える実績がある新聞もあります。教育の現場とダイレクトにつながっていることから、子どもとその保護者にとって役に立つ情報を次々と発信しています。またポスターやイベント企画など、子どもが楽しみながら関われるのも子ども向け新聞の特徴です。

子ども向け新聞は、子どもだけでなく保護者も目を通す新聞です。そのため子どもの保護者をターゲットにした新聞広告の反響に期待できます。特に母親が目を通していますので、母親を意識した新聞広告を掲載するのがセオリーです。

子ども向け新聞は教育現場との橋渡しの役割を担っていますので、教育現場に対してアプローチしたい際に大きな広告効果を見込める新聞です。

最も有名なのは全国紙で、新聞広告で大衆的にアプローチしたい場合に適しています。ただ根強く支持されている地方紙、特定の業界に特化した業界新聞、中年男性向けのスポーツ新聞、子どもと保護者を対象にした子ども向け新聞などの特徴的な新聞もあります。それぞれの読者層に合った新聞広告を出稿することが、大きな反響を得るためのポイントです。

新聞広告については以下の記事で詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。

新聞広告ってどんな広告？紙媒体を代表する「新聞広告」の仕組みなどを徹底解説！