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【2024年7月版】ネットで話題となった面白い広告
アドクロ編集部が毎月お届けする「ネットで話題となった面白い広告」。東京都内を中心に、SNS上でバズったり、話題になった面白い広告をまとめました。今回は2024年7月に話題となった広告事例を紹介します。
渋谷駅で展開された「ちいかわ × Jリーグ」のコラボ広告です。
駅構内で設置されたこの広告は、カラフルで可愛らしいデザインで通行人の目を引きつけていました。各Jリーグチームの情報を「ちいかわ」キャラクターと共に紹介することで、サッカーファンだけでなく幅広い層に訴求しています。
「みんなで応援、楽しいね」というキャッチフレーズは、サッカーを通じたコミュニティ形成を促進し、親しみやすさを演出しています。
広告が設置された場所は若年層(特に女性)が多く利用する渋谷109の出入り口付近という事もあり、既存のちいかわファンへの訴求を意図しているようにも見られました。スポーツとポップカルチャーを融合させることで、新たなファン層の開拓と既存ファンの興味喚起を同時に狙った事例です。
日本経済新聞朝刊
日本経済新聞に掲載されたタイミーの上場告知の広告です。
中央に配置された2つの手のイラストは「ハイタッチ」を表現しており、成功や喜びの共有を象徴しているようです。手の周りには、様々な感謝や成長のメッセージが散りばめられており、事業者側とワーカー側がタイミーを利用していく中で得られた経験や感謝の気持ちが表現されています。
特に、「感謝しかありません。」という左上に大きく描かれたメッセージには、広告全体の謙虚さと感謝の念を強調しているように感じます。全体として、上場という大きな節目を迎えながらも、そこに至るまでの過程や関わった人々への感謝を前面に押し出すことで、人間味のある企業イメージを構築しようとする意図が感じられました。
また、7月末には渋谷駅でOOHも展開されました。“あ、こんな「はたらく」いいかも⁈”をコンセプトに、間違い探しの要素を入れこんだ広告となっています。
間違いを探すために、色んな“働く”が描かれたクリエイティブをよく見ると、本当に様々な仕事の様子が描かれています。有名ファミリーレストランで間違い探しを手掛けるデザイナーさんが作成したとの事で、このお馴染みのイラストに対する感想等もSNSでは多く見られました。
テレビアニメ「推しの子」の第2期放送開始を記念して、渋谷駅構内と渋谷駅周辺にて、広告ジャックが実施されました。
今回の広告ジャックは全国74箇所で実施されました。特に渋谷エリアの屋外でのプロモーションは、実施期間2週間と長期にわたって行われました。
渋谷エリアの様々な場所に掲出されていましたが、それぞれ異なるデザインの広告が掲出されており、「推しの子」ファンを喜ばせる広告展開となりました。
SHIBUYA WALL-JACK
サブカルチャーの発信地である渋谷でインパクトのある広告ジャックを実施したことから、作品の注目度や話題性の高さが伺えます。「推しの子」を見たことがない人も興味を持つ広告展開となったのではないでしょうか。
2024年7月から放送開始したテレビ東京の新ドラマ「しょせん他人事ですから」の駅広告が新宿駅構内にて掲出されました。
広告掲載は2週に渡って実施されましたが、1週目はこのドラマスタッフから「どのような広告展開にするかご相談させていただきたいです」と、主演の中島健人さん宛に手紙のようなデザインでメッセージが書かれているユニークな広告でした。
2週目には中島健人さんや白石聖さんなどの出演者が広告に登場。街中でよく見かける弁護士事務所の広告のような面白いデザインで番組をPRしていました。
2週間のドラマのプロモーションの後には、このドラマの原作漫画をPRする広告を霞ケ関駅・永田町駅・神谷町駅・虎ノ門駅・大手町駅にて掲出。また、2024年7月29日の日本経済新聞にも新聞広告が掲出されました。
ドラマと漫画を同時にPRする規模の大きい広告展開となりました。リーガルドラマということもあり、新宿や霞ケ関、永田町などオフィスビルや弁護士事務所の多いエリアで実施したり、日本経済新聞へ広告掲載したりと、ビジネスマンや弁護士を意識した広告展開でした。
2024年8月1日に劇場公開されたディズニー&ピクサー最新作「インサイド・ヘッド2」の駅広告が新宿駅にて掲出されました。
「インサイド・ヘッド」は主人公の少女・ライリーの頭の中にいる様々な感情たちが、ライリーの成長とともに起こる様々な出来事に立ち向かうストーリー。大型広告には劇中に登場する感情たち、ヨロコビ・カナシミ・イカリなどの各キャラクターが「○○すぎるよ展」と題して、それぞれの感情に合う様々なシチュエーションを展示しました。
また、この大型広告の近くではサイネージ広告も実施されました。
新宿駅構内をジャックしたような広告展開となりました。広告には、前作に続き登場するキャラクターだけでなく、第2弾の今回から登場する新キャラクターも登場しており、初めて作品を知る人の興味を引くだけでなく、前作からのファンも公開が待ち遠しくなるような広告だったと思います。
スポーツブランド・NIKE(ナイキ)が渋谷駅周辺にて2週に渡り屋外広告を掲出しました。パリオリンピック出場選手を応援する広告で「怖いほど、勝ちにいく。」や「感動させるつもりはない。ただ、圧倒するのみ。」など、選手の想いを綴ったコピーが印象的なデザインでした。
1週目と2週目で広告のデザインが変わっており、長期に渡ってオリンピック出場選手たちの熱い思いをアピール。ユニフォームやシューズなどの提供で選手たちを支えるNIKEの熱意も加わった、熱い広告展開でした。
2024年7月は、アニメや漫画などのキャラクターが魅力的な広告が多かったように思います。
「推しの子」や「インサイドヘッド2」はキャラクターの個性が発揮されていて、作品のファンはもちろん、作品を見たことがない人も興味を持ちそうな広告だったのではないでしょうか。
「ちいかわ」はJリーグとのコラボでしたが、キャラクターたちの可愛らしさが存分に生かされていました。Jリーグの魅力をもっと幅広い人たちに伝えたいという思いが感じられる広告でした。
Jリーグ同様に、広告主の思いを強く感じる広告として、NIKEの広告は存在感を放っていました。先日始まったパリオリンピックの選手たちの背中を押すような広告で、広告を見た人もオリンピックが楽しみになったと思います。「タイミー」の新聞広告も広告主の感謝の気持ちの詰まった温かみのある広告でした。
来月以降も、どういった広告が見れるのか楽しみですね。先月の記事も併せてご覧ください。
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