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漫画を活用したPR施策でCV率が向上【ニュース解説】
アドクロ編集部がお届けするニュース解説。マーケティング関連で気になるニュースをピックアップし、担当者が詳しく解説します。
株式会社リンクアンドパートナーズは、漫画PRを実施した経験があるマーケティング担当者502名を対象に漫画PR施策について調査をしました。
「漫画をどのような場面で活用していますか」という質問に対しては以下の画像の通りです。
「Webサイトのコンテンツ」が47.4%と最も多いことがわかります。また、その成果について調査すると、以下のような結果となりました。
最も多かったのは、「コンバージョン率の向上」で54.2%です。次に多いのがサイトの「滞在時間の延長」が48.3%「PV数の増加」が39.5%となっています。
こうした結果から、漫画PR施策の満足度について質問したところ、以下のような回答となりました。
「とても満足している」が28.9%で「まあ満足している」が61.0%で「あまり満足していない」が9.6%、「全く満足していない」が0.6%という結果になりました。
つまり、満足している方は89.9%であることがわかります。なぜ満足しているのか理由について調査した結果は以下のとおりです。
「他の施策より効果があったため」が62.3%が最も多い理由でした。さらに「他の施策よりエンゲージメント率が上がったため」が39.3%「より幅広い年齢層のお客様にリーチできたため」が36.4%と続きました。
掲載元:PR TIMES
前述したとおり「他のPR施策よりも、漫画を活用した施策のほうが効果が出た」という回答が半数を超えています。これは漫画と商品PRの相性がよいと考えられます。
その中でも漫画の「わかりやすさ」は特に影響しているといえるでしょう。
漫画を通じて、読者は場面や登場人物の心情を容易に想像しやすく、結果的に複雑な情報も効果的に伝えられ、多くの人々の関心を集めることができると考えられます。
また、漫画は画像を1コマずつ繋げて、ストーリーを構成にしやすく、まるで動画のような動きのあるコンテンツになるので、ユーザーは今どのような状況なのか視覚的に把握できます。
特にBtoB商材・サービスは活字だけでは理解が難しい場合も多くあります。システムや仕組みを漫画で表現することで結果的に理解が進み、CV数増加に繋がると考えられます。
漫画は、ユーザーを登場人物に感情移入させる可能性があります。キャラクターが特定の商品を使って、よい効果が出ると「自分にも同じ効果が出るかも」と没入し、興味を持ってくれるかもしれません。
とはいえ、ターゲットユーザーのニーズとキャラクターの悩みが一致していないと、感情移入しにくいでしょう。そのため漫画PRでは、登場人物の作成を重視するべきと考えられます。
株式会社リンクアンドパートナーズの調査によると、以下のような結果となりました。
「キャラクターの魅力」が53.6%と最も高く、重視していることがわかります。
通常の漫画であれば、ファンをつけたり、購読させたりするために「イラストのクオリティ」や「ストーリーの面白さ」を重視するかもしれません。
しかし漫画PRの目的は、企業や商品・サービスを認知、または興味・共感によるクリックといった反応です。見ているユーザーに「自分事」と思わせることが、目的を達成する1つの指標といえるでしょう。
全体のストーリーを考える前に、ターゲットのニーズからキャラクターの特徴を決めると、より効果を発揮するかもしれません。
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