GOOD DESIGN Marunouchiは、東京都千代田区丸の内の会場で第5回企画展「推し活のデザイン展」を2026年3月28日から4月26日まで開催している。

展示は、推し活当事者の視点をもとにした7つのエリアで構成される。GOOD DESIGN Marunouchiでは2021年から、社会的に役割が広がってきた「デザイン」について創造的な気付きを提供する展示企画の公募を実施してきた。2025年度は、その選出企画として同展が採用された。

展示では、うちわや応援ボード、グッズをバッグに飾り付けた痛バなどを取り上げ、なぜそのようなデザインになったのかを解説する。会場では、最も視認性の高いうちわのデザインをライブハウスで検証する映像コンテンツ「アイドルが最強のうちわデザイン検証してみた」や、WHITE SCORPIONの協力のもと、髪型、SNSでの画角、語尾の音程などを分析する「推されるためのデザイン」も展開する。さらに、ファンダムによる応援広告の制作プロセスや、推し活グッズづくりを支える存在としてダイソーへのインタビュー企画、クリエイターが未来の推し活グッズを考察する展示も行っている。

推し活は個人の趣味消費にとどまらない経済圏として拡大しており、2024年調査では市場規模が約3.5兆円、推し活人口が約1,384万人に達し、前年から250万人増(推し活総研調べ)。本展がうちわ、応援広告、100円ショップの商品開発まで射程に入れている点は、消費の中心がコンテンツそのものだけでなく、周辺商材、制作サービス、販促支援へ広がっている実態を示す。推し活はファン心理を起点に購買機会を多層化させる市場であり、低単価の資材販売から広告出稿、コラボ商品、店舗施策まで新しい販促需要と協業需要を生む領域となっている。

