キリンビールは2026年4月3日から5日までの3日間、クラフトビールブランド「SPRING VALLEY BREWERY」のリニューアルを記念したポップアップイベント「CRAFT AROMA SHOP Presented by SPRING VALLEY BREWERY」を渋谷の三千里跡地イベントスペースで実施した。ブランド初となる「ホップの香り」に着想を得たアロマショップという形態をとり、20歳以上の来場者を対象にクラフトビールの新たな楽しみ方を提示した。

今回の施策は、「豊潤ラガー 496」をはじめとする3商品のパッケージ刷新、および「JAPANエール 香」の中味リニューアルに合わせたものだ。同ブランドは、ビールの個性を決定づける「ホップの香り」に改めて着目した。嗅覚のアーティストである和泉侃氏とのコラボレーションにより、希少な日本産ホップ「ムラカミセブン」などの特徴をアロマとして再現し、飲用体験だけではない多角的なブランド価値の伝達を狙った取り組みとなっている。

会場では、3種類のホップをイメージしたオリジナルアロマの香りを体験できる空間を展開した。具体的には、ライムや和柑橘のような爽やかな香りを持つ「ムラカミセブン」のほか、落ち着きのある「IBUKI」、シャープな清涼感の「ネルソン・ソーヴィン」といった個性豊かな香りをアロマという形で表現している。さらに、500円でリニューアル商品を含む3種のクラフトビール飲み比べを実施し、体験者には数量限定で「ムラカミセブン」のアロマスプレーを配布するという構成だ。

ビールを飲料ではなくアロマショップとして体験設計した点に新規性があり、ホップの香りだけを切り出して提示することで、ビールは味わうものという既成概念をずらしながら商品の個性を理解させる導線をつくっている。ホップごとの差異を香りとして可視化し、会場でのアロマ体験、3種飲み比べ、アロマスプレー配布までを一連で組む構成は、香りへの気づきを飲用体験と持ち帰り接点に接続する設計である。パッケージ刷新と中味リニューアルのタイミングで、「ビールはまだまだ面白くできる」というブランドコンセプトを、意外性のある体験施策として具体化している。

