グンゼ株式会社は、創業130周年プロジェクトの一環として、2026年4月6日よりJR大阪駅桜橋アベニューにおいて全長42メートルの大型広告を掲出した。大阪駅と西梅田駅、阪神大阪梅田駅をつなぐ通路全体を活用し、ブランドの歴史と現在、そして未来を一体的に伝える施策を展開した。

同社は1896年創業の老舗企業であり、インナーウエアをはじめとしたアパレル事業や機能素材、メディカルなど幅広い領域で事業を展開してきた。一方で、若年層においては社名の認知や読み方自体が浸透していないという課題があり、それを逆手に取ったコミュニケーションとして「読めない、GUNZE。」というメッセージを打ち出した。長い歴史を持つ企業でありながら、あえて"読めない"という未認知をポジティブに捉え、これからの進化の余白として提示している点が特徴だ。
掲出された広告は、JR大阪駅側から現在の事業内容を紹介し、西梅田駅側に進むにつれて1896年の創業からの歩みをたどる構成となっている。新生活シーズンにおける通勤・通学動線上での掲出により、桜橋アベニューを通る多くの生活者に接触できる点も狙いの一つといえる。

全長42メートルという物理的なスケールに、130年という時間を重ねた広告。JR大阪駅側から現在の事業が始まり、歩くにつれて創業1896年へとさかのぼる構成は、通路の長さそのものを年表に見立てている。「読めない、GUNZE。」というコピーが示すように、この施策は130周年を懐古ではなく、まだ読めない未来への助走として位置付けている。スケールと文脈が一致した広告といえる。

