個人事業主や中小企業を中心に、バックオフィスのクラウドサービスを幅広く提供するフリー株式会社。今までにもユニークなダイレクトメールで話題を集めてきましたが、今年9月、IPO準備企業向けのマーケティング施策の一環として「IPO準備すごろく」を制作し、ダイレクトメールで送付する施策を実施しました。
今回は「IPOすごろく」の内容や制作の裏側について、IPOセグメントマーケティングチームの松井氏にお話を伺いました。
ダイレクトメールはIPO領域としては初の試み
―――フリーと言えば「会計ソフト」の印象が強いですが、IPOとはどのような関わりがあるのでしょうか?
フリーでは、「freee会計」を中心にバックオフィスのクラウドサービスを幅広く提供しています。メインターゲットは個人事業主の方や中小企業になります。最近では、上場準備企業・上場企業など従業員数の多い企業様にもご利用いただいています。
弊社の営業組織は人数規模・業種で担当が分かれています。私が担当しているのは、さらにその中でもIPO(※新規公開株式の略。未上場の企業が新たに証券取引所に上場すること)という領域で、上場準備企業様やすでに上場した企業様向けのマーケティングを行っています。
IPO領域についてはfreeeのサービスをご利用いただく企業様が増えておりまして、今後さらにシェアを増やすべく、様々なマーケティング施策を検討し、実施しています。すでにWEBマーケティングやウェビナーの開催などのマーケティング施策を行っていますが、新たな施策として「IPO準備すごろく」を制作しました。
すごろく×統合体験で楽しくIPOを学ぶ
―――なぜ「すごろく」を採用したのでしょうか?
「IPO準備すごろく」の企画構想は今年の5月頃からスタートしました。弊社の「freee会計」は認知度が高いのですが、その他のバックオフィスツールについては認知度が低いため、知名度を上げたいと考えておりました。しかし、法務・人事・福利厚生など、プロダクト自体は21もあります。
そこで、楽しく遊びながらIPOについて学び、上場までの流れに沿って様々なfreeeのツールがあることを知ってもらうことを目的とした「IPO準備すごろく」を考案しました。
IPO実現には様々なステップがあり、それらを一つずつクリアしていった末に上場することができます。そういった多数のステップも、弊社のクラウドサービスにより一気通貫で効率化できる「統合体験」が実現できるということをアピールするため、"すごろく”と"統合体験"を組み合わせることにしました。
【フリー株式会社 IPOセグメントマーケティングチーム 松井秀太 氏】
―――どのようなルールのすごろくなのでしょうか?
すごろくを進めていきながら、各マスの指示に従って各種カードを集めていくゲームになります。プレイ人数は2~4名であまり多すぎないように設定しています。ゲーム終了時に獲得したカードに記載されているポイントを合計し、一番ポイントが多いプレイヤーが勝者となります。
【ゲーム内で利用する「エピソードカード」】
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DMとして送付したすごろくはSNSで話題に
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