バナー広告とは、WEBメディアやポータルサイトなどのHPに設置されている専用広告枠に掲載された画像や動画の広告を指します。テキストのみの広告に比べて、イラストや動画を使った視覚的なアプローチが可能なため、効果的な広告訴求が可能です。
ビズ男(初心者)
バナー広告って名前は割とよく聞きます。
Webサイトに表示されている横長の画像のことですよね?
インターネットを使っていると必ず目にします。
アドクロ先生
ビズ男さんの言う通り、インターネットが普及してから長い間多くの企業に利用されている広告です。
横長のタイプのものが多いですが、サイズは利用する媒体によって様々です。
ビズ菜(ベテラン)
四角いスクエアタイプのバナー広告もありますね。
サイズに合わせた訴求力の高い広告をデザインすることが重要ですね。
バナー広告とは?
バナー広告とはWebサイトに掲載する広告の一種です。
Webサイト上に直接画像・テキストなどを利用した広告を掲載するメディアの一種で、一度の広告出稿で不特定多数のユーザーに閲覧されるため広告効果が期待できます。広告出稿するWebサイトのジャンル選定することで、ターゲットを絞って広告表示させることができるため、費用対効果を高めることが可能です。
多くのユーザーに認知されるためにはより閲覧数が多いWebサイトに広告出稿をする必要がありますが、閲覧数が多いWebサイトほど広告掲載にかかる費用が高くなる傾向にあります。
ビズ男(初心者)
確かにネットサーフィンをしてるとバナー広告が気になってクリックすることってありますよね。
あまり意識していなかったですけど、
自分が見ているWebサイトと同じジャンルの広告が表示されていたんですね。
アドクロ先生
必ずしもそうという訳でもないんですよ。
ですが、広告出稿をする側としてはできるだけ多くのユーザーの興味・関心を獲得するために似たジャンルのWebサイトへ広告出稿をするケースが多いようですね。
ビズ男(初心者)
まったく関係のないサイトに表示されるよりは効果は高いですもんね。
せっかく広告を出すならできるだけ多くの人に見られるサイトに出したいと思うんですけど、
やっぱり閲覧数が多い方が費用も高くなるんですよね?
アドクロ先生
広告出稿にかかる料金が一律の場合は、その傾向にあるようですね。
バナー広告の料金については定められた期間で一律のものや、クリックによってのみ発生するものなどいくつかの種類があります。
ビズ菜(ベテラン)
料金体系によって広告出稿に必要な料金は大きく変わってきますよね。
自社の広告宣伝費や広告物などによって使い分けることが重要になりそうですね。
バナー広告の種類
多くのユーザーに閲覧されることでより高い効果が期待できるバナー広告。不特定多数のユーザーに閲覧されることで得られるメリットもありますが、可能であれば自社の商品・サービスに興味・関心があるユーザーに表示・閲覧されることが理想です。
バナー広告では自社サイト以外のWebサイトを利用して広告表示を行うため、上記のように完全な見込み顧客にのみ広告表示をさせることは難しいです。そのため、広告主と広告掲載側、双方にメリットが生まれるよう料金体系もいくつかの種類が存在します。
インプレッション課金型
インプレッション課金型は広告が表示された回数に応じて課金されているバナー広告の料金体系です。
広告出稿しているWebサイトの過去の実績・閲覧数などによって費用が一律で算出されず、純粋に広告が表示された回数×単価の金額が広告費として計算されるため、広告効果を計測しやすいバナー広告と言えます。主に、TwitterやInstagramなどのSNSのバナー広告で利用されている課金方式です。
ビズ男(初心者)
実際に見られた分に対して広告費がかかるっていうのは有難いですよね。
これなら閲覧回数に対するユーザーのアクションの割合も正確に把握できそう。
広告を出した後の分析などにも有効活用できそうです。
アドクロ先生
ビズ男さんの言う通り、このバナー広告であれば比較的正確な費用対効果の算出も可能です。
広告出稿側にデメリットが少ない分、一定期間定額で広告出稿をする場合に比べて費用が高くなることが多いのが欠点ではありますね。
ビズ菜(ベテラン)
Webサイト側からすれば広告表示されない間は収入が得られないわけですからね。
そのリスクを回収しようと思うと、どうしても費用は高くせざるを得ないということですね。
クリック課金型
クリック課金型は表示されたバナー広告がユーザーにクリックされたタイミングで初めて費用が発生する料金体系です。ユーザーが決められた期間内で何回バナーをクリックしたかによって料金が決まります。
インプレッション型同様、実際にユーザーが閲覧・行動をした分だけ費用が発生するため、高い費用対効果が期待でき、かつ、広告効果測定も実施しやすいバナー広告です。
ビズ男(初心者)
インプレッション型よりさらに広告出稿側にとってはメリットが大きい料金体系ですね。
クリックされるという事は、少なくとも見せたページをユーザーに見せることができるわけですしね。
これもやっぱり定額の料金体系に比べて費用は高くなるんですか?
アドクロ先生
インプレッション型よりもさらにWebサイト側に収入が得られないリスクが生じます。
そのため、費用は「定額購入<インプレッション型<クリック型」となることが多いようです。
ビズ菜(ベテラン)
Webサイトを自社の土地と考えると、
クリックされるまでは無料で土地を貸しているようなものですからね。
その分、効果が得られたときには多くのお金が発生するのも仕方がないかな、と思いますよね。
ビズ男(初心者)
インターネット上とはいえ、
Webサイトも限られたスペースに情報を掲載しなければいけないわけですもんね。
自社のサイト上を広告主に貸しているようなものと考えれば納得ではありますね。
成果報酬型
成果報酬型ではバナー広告は、広告を通じて商品・サービスをユーザーが購入した場合のみ料金が発生します。確実に結果に結びつけやすい分、広告を掲載するWebサイト側としては広告料を徴収するまでのハードルが一番高いため、成果(購入)が発生した際の広告費はその他の料金体系に比べて一番高く設定されることがほとんどです。
ビズ男(初心者)
バナー広告から購入となると結構なハードルですもんね。
広告主からすると売れるまで広告費が発生しないと、広告出稿のリスクがゼロになりますよね。
アドクロ先生
そのため多くの場合、購入された商品・サービスの何十%など販売している商材によって広告費が変わる料金体系が設定されています。
実際にWebサイトにマッチした商品・サービスであれば、この成果報酬型が一番高額な広告費となることもあります。
期間保証型
期間保証型は、看板広告などと同様定められた期間の広告枠を定額で購入する料金体系です。広告出稿をするWebサイトの過去の実績などから想定表示回数を算出し期間毎の料金が決められます。Webサイト側は表示回数に関わらず一定の金額が得られる代わりに、広告主は掲出した広告が実際に表示・閲覧されているかに関わらず一定額広告費として請求されることになります。
例えば、一時的に掲載サイトのインプレッション数が増えれば、同じインプレッション数でもインプレッション型の料金よりもお得に広告を出すことが可能です。
期間保証型は、一般的にその他の料金体系と比べて費用は安く設定されることが多くなっています。
ビズ男(初心者)
一般的な広告出稿と言えばこの仕組みがメジャーなイメージがありました。
バナー広告にも期間保証型の仕組みはあるのですね。
…今まで他の料金体系を見ているからか、何だか広告主が損をしそうに感じますね。
アドクロ先生
一概にそうとは言えないんですよ。
広告が表示・閲覧された回数に依存しない、ということは、多く表示・閲覧されても広告費は加算されない、ということですからね。
ビズ男(初心者)
そうか!
例えば、アクセスが集中する時期・タイミングで出せば、多くのクリックを獲得しても同じ料金の事もあるわけですね。
むしろ得をする場合もあるっていうことですね!
アドクロ先生
実際は過去の実績に基づいて表示されるであろう回数から費用が計算されていますので、大きくどちらかが得をすることはまれではありますが…。
そもそも単価は安く設定されていますので、多くの閲覧数が期待できるWebサイトへの広告出稿であれば、この料金体系の方がコストを抑えられるケースもあります。
ビズ菜(ベテラン)
自社の商品・サービスに加えて、掲載されるWebサイトの閲覧数や傾向などをしっかり調べることが重要になってきますね。
選ぶ料金体系によっては少額から掲載ができるのもバナー広告の魅力の一つですよね。
バナー広告の特徴・メリット
バナー広告は多くの見込み顧客へリーチできる広告の一つです。バナー広告は、オンライン広告の中でもインプレッション数・ターゲッティング・訴求力に優れた広告手法と言えます。
一定のインプレッション数を確実に獲得できること
バナー広告は既に一定以上の閲覧数を獲得しているWebサイトを利用して広告出稿を行うため、自社の商品・サービスの広告にも高いインプレッション数が期待できます。求めるインプレッション数に適した料金体系を選ぶことで更に高い費用対効果が発揮されます。
ビズ男(初心者)
バナー広告は正しく使えば費用対効果が期待できるっていうことですね。
料金表を見ていると、よく「インプレッション」って言葉が出てきますが、
このインプレッションって何のことですか?
アドクロ先生
インプレッション数とは広告が表示された回数のことを指します。
広告が表示・閲覧された回数を示す非常に重要な数値ですね。
ビズ男(初心者)
なるほど!
じゃあ100回表示されれば100インプレッションってわけか!
この求めるインプレッション数に適した料金体系っていうのはどういうことですか?
アドクロ先生
不特定多数の人に閲覧されることで認知を高める目的であれば、インプレッション数が期待できる期間保証型の広告出稿を選ぶ方がお得になります。
限定されたジャンルに興味のあるユーザーにのみ訴求力が高い広告であれば、ターゲティングをしっかり行いmクリック型や成果報酬型で広告出稿をする方がメリットは多くなります。
ビズ菜(ベテラン)
費用対効果はケースバイケースでもあるので、
自社の商品・サービスを広告出稿するなら今はどの媒体が良いか、という考え方が重要ですよね。
ターゲットを絞った広告出稿ができる点も広告出稿を考えている企業にとっては有難い点ですよね。
ターゲティングが容易であること
バナー広告では、自社の商品・サービスに興味・関心を持っているユーザーが集まりやすいWebサイトに広告出稿をすることで、費用対効果を実現することが可能です。様々なジャンル、カテゴリーに特化したWebサイトは数多くあるので、自社商品・サービスに合わせた掲出先の選定がポイントになってきます。特に、幅広い方に向けた認知向上やブランディングではなく直接商品の訴求を行いたい場合は、掲載先Webサイトのジャンル・ユーザー属性を把握することが重要です。
ビズ男(初心者)
Webサイトの内容を見れば、
大体どういった人に閲覧されやすいかはある程度把握できますもんね。
認知度向上やブランディングを考える場合はターゲットを絞る必要はないっていうことですか?
アドクロ先生
もちろん、どのような場合でも広告を閲覧するユーザーを想定して広告をデザインすることは必要です。
ですが、認知度向上やブランディングなどではターゲットを絞り込みすぎず多くのユーザーにアピールする方が高い効果が期待できます。
ビズ男(初心者)
商品・サービスをアピールしたいターゲットが決まっているかどうかで広告の出し方が変わってくるっていうことですね。
どちらにせよバナー広告は使いようがあるっていうことですよね。
視覚的に広告訴求が可能であること
古くはテキストが中心だったバナー広告も、今ではデザイン性の高い画像・動画などを掲載することも可能になりました。決められた枠内とはいえ、自社である程度自由に広告デザインが可能なため、訴求力の高い広告を出稿することができます。目を見張るようなイラストや写真、キャッチコピーは広告効果に大きく影響します。
ビズ男(初心者)
動画も広告出稿できるんですね。
広告クリエイティブで使える表現の幅が広がりそうです。
バナーと言えば飾り文字のイメージがありますよね。
アドクロ先生
確かに昔のバナーはそういうものが多かったですね。
今ではデザイン性の高いバナー広告がほとんどで、アニメーションや動きのあるバナー広告も増えてきています。
ビズ菜(ベテラン)
自由にデザインができるため、
いかにユーザーの目を引くデザインにするかも鍵になりますよね。
バナー広告は一つだけでなく複数同時に表示されることも多いのでデザイン性も重要ですよね。
アドクロ先生
一目で内容をユーザーに理解してもらう必要がありますからね。
最近では色んな凝ったバナー広告を日常的に見るようになりましたね。
ビズ男(初心者)
メリットもたくさんあるし、どんなシーンでも使いやすい広告っていうことがわかりました。
でも高い費用対効果を発揮するためにはWebサイト選びや料金体系、広告デザインなど他の広告媒体同様多くのことを意識する必要があるっていうことなんですね。
バナー広告のサイズについて
- 一般的にウェブページのトップに配置され、広い範囲の内容を表示することができるため、ブランドのロゴやキャッチコピーなどを効果的に表示できます。
- クリック率が比較的高い傾向にありますが、広告ブラインドネスに注意が必要です。
- サイドバーや記事内など、コンテンツの中に組み込まれることが多いサイズです。
- コンパクトながら、テキストや画像を適切に配置して情報を伝えることができるため、幅広い広告目的に利用されます。
- Medium Rectangleと同様の使用例が多いですが、より大きなスペースを利用して情報を表示できる特徴があります。
- スクロール中に広告が見えるスカイスクレイパーよりも大きなサイズで、ユーザーの注意を引くのに適しています。
- インタラクティブな要素を含む広告や、製品のデモンストレーションなどを表示するのに適しています。
- サイドバーやコラムの間など縦のスペースがある場所に配置され、狭いスペースで情報を表示することができます。
- ウェブページのコンテンツと連動して広告を配置することで、注意を引きやすくなります。
バナー広告の例
実際に広告が掲載できるバナー広告の例を紹介します。
バナー広告を運用する上での注意点
Webメディアを訪れるユーザーに向けて広告訴求が可能なバナー広告ですが、実施する前に知っておくべき注意点もあります。
バナー広告を出したからといってすぐに売り上げに繋がるとは限らない
バナー広告を掲載すること=売り上げに直結するわけではありません。例えば、バナー広告を見たタイミングでユーザーが欲しいと感じている商品であれば、即購入の可能性も期待できますが、基本的に即購入に繋がるケースは稀といえます。
ユーザーが毎日Webメディアを訪れる中で気になって購入するケースもありますし、バナー広告掲出後に「欲しい」と思ったタイミングで購買に繋がるケースもあります。もちろん、購買意欲を掻き立てられるようなデザインであれば、バナー広告掲出中に高い反響率に繋がる場合もあります。
バナー広告のクリエイティブ制作に時間がかかる
バナー広告はテキストのみではなく、画像やイラスト、動画を使った広告となるので制作に時間やコストがかかります。
反響率の高いクリエイティブにしていくには、配信サイトのテイストに合わせてデザインを変更したり、同じ内容でもAとBを使い分けながら効果計測をしたりと、効果の出やすいクリエイティブを追求すればするほど多くの時間が必要となります。
バナー広告は特に、クリエイティブの微細な違いでも反響率が大きく変わってくることもあるので、常に数値を見ながらPDCAを回していく事が重要になります。
Webメディアごとにフォーマットが異なる事による作業の手間が発生する
Webメディアによって、バナー広告のフォーマットや納品形式などが異なる場合があります。一度クリエイティブを作成しても、幾つかのサイズを用意しておかなければ、せっかくコストをかけて作成しても一部メディアでしか配信できない場合があります。
一般的に言われているサイズ規格と併せて、出稿予定のWebメディアの規定を確認し、クリエイティブを使いまわせるよう準備することが大切です。