GoogleとNAVERの違い
では、Googleと韓国独自のNAVERには、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。実は、NAVERはGoogleとは全く異なる独自のアルゴリズムと仕組みで動いており、韓国でSEO対策を行う際は、Googleの常識が通用しないことがほとんどです。ここでは、NAVERの検索システムの特徴とGoogleとの主な違いを詳しく見ていきましょう。
1、NAVER系のコンテンツPFが主なジャンルで網羅的にあり、すべてのカテゴリーで検索優遇される。
「NAVERブログ」「NAVERカフェ」「スマートストア（ショッピング）」「NAVERブック」などNAVER系プラットフォームがオーガニック検索結果の上位に表示されやすいです。
一番分かりやすい点は、ブログプラットフォームは「NAVERブログ」ほぼ一択で、次いで同じく国内サービス「TISTORY（ティストーリー）」以外はほとんど使われていません。※「ティストーリーBLOG」を確実にindexさせるためには、NAVERウェブマスターツールに登録する必要があります。
2、ブロック型の検索結果（カテゴリー別に複数表示）
スマートブロックといい、「NAVERブログ」「NAVERカフェ」「動画」「知識iN」「知識百科」「ショッピング」など、カテゴリーごとにブロックとしてまとまって検索結果が並びます。
3、最新情報や更新頻度が評価されやすい
韓国はトレンドの移り変わりが非常に早いです。そのためNAVERは、熱しやすく冷めやすい国民性に対応しており、鮮度が検索上位表示に大きく影響します。投稿のアップロードから数日しか経過していないにも関わらず、ランキング除外になることも多く、継続的な更新により常にコンテンツを新鮮な状態にしておくことが重要です。
【ネイバーSEOとGoogleSEOの違い 筆者作成】
そのほかネイバーSEOがGoogleと異なるポイントについて、以下のような7点が挙げられます。
- 被リンクはSEO評価に影響しない(リンクジュースはブログ指数に反映されない)
- 複数IPからのログインは露出制限がかかる可能性あり(スパム誤認)
- フォロー人数が増えても検索順位は上がらない。
- 同一テーマは間隔を空けて投稿しないと検索順位が落ちる。
- サムネイル/アイキャッチは正方形一択。
- 画像圧縮しても表示速度に影響しない。
- プログ記事と関連性が薄いリンクを貼付するとブログ指数が下がる。
「NAVER」攻略が韓国でのマーケティングでは重要
本記事では、韓国のデジタルインフラの中核を担うNAVERについて、その基本的な仕組みから利用実態、マーケティング効果まで詳しく解説してきました。改めて整理すると、NAVERは以下の点で韓国市場において特別な存在と言えます。
- 検索エンジンシェア62.61%、アプリ利用率85.6%という圧倒的な市場支配力。
- 検索だけでなく、ブログ、ショッピング、地図など生活全般をカバーする総合プラットフォーム。
- Googleとは全く異なる独自のアルゴリズムと、韓国特有の「鮮度重視」のSEO評価基準
- 消費者の97.2%が購入前にレビューを確認するという、口コミ文化と深く結びついたシステム。
韓国でビジネスを展開する上で、NAVERを活用することは、もはや選択肢ではなく必須条件と言えるでしょう。特に、Googleの常識が通用しないNAVER独自のSEO対策は、多くの企業にとって大きな壁となっています。
では、実際に韓国市場に参入する企業は、どのようにNAVERを活用し、どんな課題に直面しているのでしょうか？次回は、事例を交えながら、NAVER対策の実践的なノウハウと、韓国でのSEO・広告活用のリアルな姿をお伝えします。
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藤田裕貴 Free Life＆Co株式会社
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