「恋は、二人のまなざしが交差した刹那に始まり、他に始まり方はありません。」
―ヴィクトル・ユゴー
「ビビビッときた！」と運命を感じる瞬間は、ビジネスなら「ブランドと顧客が初めて触れ合う一瞬」に重なります。ここで「おっ？」と感じさせられるかどうかが、その後の関係と売上を大きく分けます。逆に言えば、第一印象づくりを外すだけで、その先の施策は雪だるま式に効率が落ちる。だからこそ序盤の設計がすべての起点となるのです。
恋愛もマーケティングも、次の5つのステップがとっても大切です。自分という商材を見極め、そしてアプローチする先を見つけ、売れる（モテる）施策を構築していきます。
- 自己分析＝ブランド分析
- 相手選定＝STP
- 出会い設計＝タッチポイント
- フックメッセージ
- テスト＆改善＝ABテスト
本記事では、マーケター育成アカデミーやMA専任講師として100名近くの人材を支援してきた私自身の経験をもとに、「出会い＝認知フェーズ」の設計から始まる“恋愛5ステップ式マーケティング戦略”をひもときます。
全体をイメージしたうえで細部に移れば、施策は点で終わらず線に繋がり、意中のあの子に振り向いてもらうこともできるかも？しれません。
1.自己分析＝ブランド分析
飲み会で「普段なにをされてるんですか？」と聞かれ「えっと、サラリーマンです」…なんて回答では、誰の記憶にも残りません。
家の猫ちゃんの話でも、毎日違う朝ごはんの話でもいいのです。意外性あるフック＋具体的なエピソードのセットを準備してみましょう。ファーストステップとして相手の心をつかめます。企業も同じ。自社を語るときは、以下を組み合わせます。
この組み合わせで「私たちは◯◯で、△△を通じ□□を実現します」という30秒ピッチを用意します。たった10文字・20文字で相手の心を惹くことができるか、30秒以内に完結しているか、これが『記憶に刺さる自己紹介』になります。
自分自身の自己紹介、良い点をすぐに10個、挙げられますか？己を知ることで初めて誰かにアピールできるようになるのです。
2.相手選定＝STP
恋は『八方美人』より『あなただけ』が何よりも強力です。自分の魅力が刺さる層を観察し、絞り込み、彼らの悩みを把握してこそアプローチが生きます。ビジネスで言うと、これこそまさに『STP分析』ですね。
- Segmentation：年齢、職業、ライフスタイル、課題などで市場を切る
- Targeting：規模、成長性、自社強みとの相性で“最優先層”を決定
- Positioning：競合にない切り口で独自価値を示す
この3段階を経ることで「誰に／何を／どう語るか」が明確になり、広告費も人的リソースもムダ撃ちしなくなります。つまり『どういう層に自分が刺さるのか、何を強みとしていけるのか、周りに負けないものは何か』…このSTP分析があれば、あなたも恋に仕事に、ライバルにも勝てるかもしれません。
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意中の相手がスマホを眺めている時間を狙え！
意中の相手がスマホを眺めている時間を狙え！
北村宏明 合同会社コトウリ
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