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2024年に印象的だった生成AIの話題とは?2025年のマーケトレンド予測も
アイブリッジ株式会社が展開するセルフ型アンケートツール“Freeasy”では、マーケティング業務に従事していて、従業員数100人以上の企業に在籍している課長以上の役職者を対象に、「マーケティングトレンド 2024年の振り返りと2025年の展望」について調査を実施した。
調査方法:インターネット(WEB)調査
対象者:マーケティング業務に従事しており従業員数100人以上の企業に在籍している課長以上の役職者
有効回答数:987名(スクリーニング2万5,000人から対象者を抽出)
調査期間:2024年10月31日~11月2日
出典元:Freeasy(フリージー)調べ:https://freeasy24.research-plus.net/
まず、「2024年の生成AI(ChatGPTなど)のトピックスのうち、あなたにとって印象的なものをお選びください」という質問に対して、最も多かった回答は「キリンビール、缶チューハイの商品開発で生成AIによるペルソナ活用」で、全体の25.1%を占めた。新商品開発では、顧客インタビューに多くの時間がかかり、開発期間が長期化する課題があったが、生成AIを活用してターゲットユーザーのAIペルソナを構築し、顧客の意見を疑似的に分析することで効率的なデータ分析を可能にする取り組みが進められた。次いで、「日本コカ・コーラ、写真1枚からオリジナルソングを作る“AIソングメーカー”開始」が23.4%の回答を集めた。これらの回答から、調査対象であるマーケティング担当者が、商品活用分野でのAI活用に高い関心を持っていることが分かる。
次に、「あなたが2025年に期待できると思うマーケティング・トレンドをお選びください」という質問では、「SDGs」、「無人決済店舗」、「見守り(高齢者・子供)」、「ウエルビーイング」が注目を集めた。特筆すべきは、「防災ビズ」が前年から7.1ポイント増加した点である。これは、2024年の初頭から頻発した地震や津波、水害の影響が背景にあり、企業や消費者の防災意識が高まったことを示している。マーケティング戦略においても、災害対策関連の取り組みがより重要視されると考えられる。
次に「あなたが2025年に期待できると思うテクノロジー・トレンドをお選びください」という質問についての回答は、「生成AI(ChatGPTなど)」、「自動運転」、「AI全般」がトップ3となり、トレンドは前年と同様であった。しかし、トップの「生成AI(ChatGPTなど)」が昨年より6.2ポイントアップしたことから、2025年もChatGPTをはじめとする生成AIへの期待は高まっている。
2024年のマーケティング業界では、生成AIが商品の開発や広告キャンペーンに幅広く活用され、関心を集めた。また、SDGsや無人決済店舗、防災ビズといった社会の課題を解決に導くトレンドは、引き続き重要視されそうだ。
生成AIは単なる業務効率化のツールにとどまらず、今後商品開発やクリエイティブなマーケティング施策を支えるための技術として進化すると考えられる。生成AIを利用して、消費者の嗜好や行動データを基にパーソナライズされた提案や広告を効率的に展開することで、ブランド価値の向上が見込まれる。
2025年も、市場の変化や顧客ニーズに即応するため、マーケティング担当者には生成AIを積極的に活用する姿勢が求められるだろう。
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