公開日:
更新日:
2024年高校生トレンドランキング「TikTok発フレーズ」が多くランクイン
株式会社アイ・エヌ・ジーは、流行に敏感な関東の高校生男女にトレンド調査を実施した。この回収データに基づき、渋谷トレンドリサーチは、渋谷を拠点に運営するINGteens高校生メンバーの生の声を反映した「2024年のトレンド総括」を発表した。
調査方法:WEBアンケート調査
対象者:15~18歳の高校生男女
集計サンプル数:200名
調査期間:2024年11月19日~11月25日
出典元:渋谷トレンドリサーチ:https://shibuya-trendresearch.jp
2024年も高校生の間での流行語は、TikTokが発信源となることが多かった。ランクインした流行語の上位5つの中で、「風呂キャンセル界隈」、「界隈」、「うますぎやろがい」、「おい、笑える」の4つはTikTokで話題になったものだった。これらのフレーズは日常で使いやすく、会話やSNS投稿での使用頻度が増加したと考えられる。TikTokから広まる言葉は、短い動画の中で耳に残りやすく、キャッチ―なフレーズが多い傾向があることがランキングから分かる。
このことから、日常生活で使いたくなるような親しみやすい言葉をプロモーションに取り入れると、コンテンツが広まりやすくなるかもしれない。
次に、今年一番話題になった人物のランキングは、大谷翔平が1位であった。過去に類を見ない記録の連続に、野球ファンのみならず、スポーツに詳しくない層にも受け入れられ、国内外で大きな話題を呼んだ。大谷選手の謙虚な人柄やストイックな姿勢は、多くの人々に支持され、国民的ヒーローとしての地位を確立した一年だったのではないだろうか。
地位を確立しているといえば、YouTuberである。2024年、高校生を中心に強い影響力を持っているYouTuberとして挙げられたのは「るな」と「しなこ」であった。「るな」はグループYouTuber「ばんばんざい」の一員として、親しみやすいキャラクターで人気がある。「しなこ」はカラフルなビジュアルや独自のファッションセンスからSNSで脚光を浴びている。さらに、プロデュースしているスイーツ店はSNS映えするデザインや、店員がインフルエンサーであることなどから若者の注目を集めている。2025年も新しい時代のヒーローやインフルエンサーがどのような形でトレンドを作るのか、期待が高まる。
流行っている物事のランキングは、昨年に引き続き「BeReal.」が1位であった。高校生にとってコミュニケーションツールとして定番化していることが分かる。今年も高校生たちの流行は、TikTokやInstagramなどSNSへの投稿文化から大きな影響を受けているようだ。SNSに関連するワードとして挙げられるのが「しなこダンス」と「デジカメ」である。「しなこダンス」は、インフルエンサーの「しなこ」が生み出したダンスで、TikTokを中心に広がった。簡単ながらもリズミカルな動きが特徴で、TikTokでダンスをまねる動画が増加した。「デジカメ」は、レトロブームの影響もあり再注目されている。スマホの高画質な写真とは異なり、デジタルカメラの少し粗い画素が「エモい」と称され、デジカメで撮った写真がSNSに多く投稿されている。
2024年、TikTok発の言葉が流行語に多くランクインしたことから、短くキャッチーで日常的に使いやすいフレーズは、拡散力が高いと考えられる。また、加工のない自然な表情や懐かしい雰囲気が新鮮さを与え、現代のトレンドとして広がっているようだ。高校生たちの、SNSを通じて自己表現をする心理や行動を丁寧に読み解くことが、今後のマーケティングにおいて重要になるだろう。
この記事は役に立ちましたか?
記事ランキング
- 週間
- 月間
プロマーケターが推すこの一冊
- 新着
- 人気
閉じる
会員登録情報の入力