株式会社NEXERはスプリックと共同で、全国の男女1000名を対象に「パッケージとのギャップ」に関するアンケート調査を実施した。
調査概要
調査方法:インターネット調査
対象者:全国の男女
有効回答数:1000サンプル
調査期間:2024年11月3日~11月14日
出典元:「株式会社NEXERとスプリックによる調査」
約6割がパッケージとのギャップを感じたことがある
まずは「パッケージと実際の商品(味や使用感など)にギャップを感じたことはありますか?」と尋ねたところ、66.2%と過半数に達する人がパッケージと実際の商品にギャップを感じた経験があると回答した。
この結果から、購入前にある程度パッケージからどんな商品なのかを想像して購入している人が多いということがわかる。特に新商品のように目新しい商品こそ、パッケージからイメージする人が多いと思われるため、新商品のパッケージをデザインする際には消費者にどのようなイメージを与えたいかを考えることも重要なのかもしれない。
8割以上の人が「悪い意味で裏切られた」と回答
先ほどの質問で「ギャップを感じたことがある」と回答した人に、そのギャップはどのようなものだったのかを質問したところ「良い意味で裏切られた」と回答した人は17.7%に留まり、残り82.3%の人が「悪い意味で裏切られた」と回答。パッケージと商品との間にギャップがあることが大多数の人にとってネガティブな経験につながっているということがわかった。利益を重視した過度な誇張が、消費者の商品への期待との齟齬を生んだ結果であると考えられる。
「いい意味で裏切られた人」の再購入意欲は約8割
次に、先ほど「良い意味で裏切られた」と回答した人に対し、「また同じ商品を買いたいと思いますか?」と質問したところ、42.7%が「とても思う」、35.0%が「やや思う」と回答しており、再購入意欲は全体の約8割を占めるという結果となった。実際の商品品質が、消費者のリピート購買意欲を高める上で重要であることが分かる。
商品のパッケージは企業のイメージ悪化に繋がる恐れも
最後に、2つ目の質問で「悪い意味で裏切られた」と回答した人に「悪い意味で裏切られたパッケージの商品は、パッケージを変更したほうが良いと思いますか?」と質問したところ、86.1%の人が「思う」と回答した。その理由について尋ねたところ「買って損したと思うから。」や「購入した時に騙された気分になり、企業イメージが悪くなる。」などの回答があった。パッケージと商品とのギャップに悪い印象を受けた場合、商品の評価が落ちるだけでなく、その商品を販売している企業自体のイメージも悪化する可能性があるようだ。
商品購入の際、いかにパッケージが消費者の商品への期待値に影響を与えるかということがわかった。
パッケージと実際の商品とのギャップを感じた経験があると回答した人は半数以上に達しており、企業が伝えたい商品イメージと、消費者がパッケージから受け取る期待や想定、そしてその商品の実際の使用感との間に大きな乖離が目立つ結果となった。
企業には、消費者への誤解を招くようなパッケージデザインを避けることはもちろん、実際の商品とパッケージのイメージを一致させ、ギャップを減らす努力が求められる。パッケージの正確性を向上させ、期待を裏切らない商品を提供していくことが消費者から企業への信頼獲得にも繋がると考えられる。
今一度、パッケージデザインが持つ影響力の大きさを再認識し、消費者を裏切らないパッケージデザインの制作に取り組んでいくことが重要となるだろう。