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中小企業と上場企業でPR手法に違いあり?【ニュース解説】
アドクロ編集部がお届けするニュース解説。マーケティング関連で気になるニュースをピックアップし、担当者が詳しく解説します。
ブランドコンサルティングや、コンテンツマーケティングなどを提供している株式会社リンクアンドパートナーズは、PR担当者を対象にPR代行に関する調査を行いました。
上記は中小・ベンチャー企業と上場企業が自社で行なっているPR施策について質問したところ、中小・ベンチャー企業は「SNS運用」が1番多く、次いで「プレスリリース」でした。一方で、上場企業は「プレスリリース」が最も多く、次に「SNS運用」という結果でした。
またPR手法は多くあるなかで、PR代行会社を利用したかどうかの質問に対して、8割が「利用したことがある」と回答しました。
PR代行会社を利用したかどうかの質問に対して、8割が「利用したことがある」と回答したので「PRを外注して最も効果を感じたPRは何か」と質問しました。中小・ベンチャー企業は「イベント企画・運営」が最も多く、次に「SNS運用」でした。上場企業は「プレスリリース」が最も多く、次いで「SNS運用」と回答しました。
プレスリリースとSNSを活用したPR活動が、現代の企業にとって主流となっています。
プレスリリースは、メディアを通じて公式情報を広く発信し、商品の信頼性を高める効果があります。一方、SNSは総務省の調査によると約80%の人が利用しており、幅広い層に直接アプローチできる強力なツールです。
特にSNSは、単なる情報発信だけでなく、ユーザーの情報探索の場としても機能しています。同調査では、約63%のユーザーが「知りたいことについて情報を探すため」にSNSを利用していると回答しており、適切なキーワードを用いることで、興味を持った潜在顧客に自然な形で情報を届けられる可能性が高まります。
これらの特性から、プレスリリースとSNS運用は相互に補完し合い、うまく活用することで効果的な認知拡大と信頼性向上をもたらすことができる考えられます。結果として、多くの企業がこれらを重要なPR戦略として位置づけ、積極的に活用しているのではないでしょうか。
また、株式会社リンクアンドパートナーズがPRを外注するメリット・デメリットについても聞いたところ、以下の結果となりました。
企業がPR代行会社を利用する最大のメリットは、費用対効果の高さ(27.2%)とブランド認知度の向上(25.6%)です。効率的なPR活動の実施(24.5%)も高く評価されており、専門家による戦略的なアプローチが効果を上げていることがわかります。売上増加(21.6%)やメディア露出の増加(21.5%)といった具体的な成果を実感している企業は多いようです。
一方で、デメリットとして費用の高さ(33.7%)が挙げられました。また、費用対効果に波がある(24.0%)という指摘も多く、コストに関する懸念が強いことが明らかです。さらに、自社のPR・広報人材が育たない(22.0%)という長期的な課題も無視できません。
興味深いのは、メリットとデメリットの上位項目が似通った割合を示していることです。PR代行会社の利用が費用対効果のバランスが重要であることの現れともいえるのではないでしょうか。
また、効果に時間がかかる(20.4%)というデメリットは、PR活動が即効性のあるものではなく、長期的な視点で評価する必要があることを示しており、見逃せない課題の1つと言えます。
総じて、PR代行会社の活用が効果的である一方で、コストと長期的な戦略を慎重に検討する必要があるといえるでしょう。自社の状況を正確に把握し、PR代行会社の専門性を活かしつつ、内部の能力開発とのバランスを取ることが重要だと考えられます。
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