アドクロ編集部が毎月お届けする「ネットで話題となった面白い広告」。東京都内を中心に、SNS上でバズったり、話題になった面白い広告をまとめました。今回は2024年11月に話題となった広告事例を紹介します。
宝石の国 完結記念スペシャル広告
渋谷駅構内で展開された人気マンガ「宝石の国」の広告です。本作品が12年の連載を終え、11月に最終巻が発売されることを記念して、作者が色鉛筆で描いた大型広告が登場しました。
駅構内に突然現れた芸術作品のような広告は、美しい作画と独特の世界観で見る人の注目を集め、作品のファンはもちろんのこと、マンガの内容を知らない人にも関心を抱かせるビジュアルとなっています。物語を振り返る内容の広告たちに、SNSでは「吸い込まれるような美しさ」「迫力がある！」という声がありました。
Ado「そう 私に失敗はない」
都内の街頭にて展開されたAdoの新曲「Episode X」の広告です。この楽曲はAyaseとのコラボレーションで、人気アーティスト同士の共演として話題を集めています。さらに劇場版ドクターXの主題歌であり、劇中の名セリフを連想させる歌詞が広告の下部に大きく配置されています。一方で、大胆な空白を作り、中央に小さなビジュアルを配置することで、見る人の想像を膨らませる印象的なアプローチとなっています。
この広告は多様なビジュアルパターンがあり、こちらはAdoのイメージカラーであるブルーを基調とし、情報量を抑えた構成です。どの広告も、知名度の高いAdoだからこそできるミニマムな見せ方であることが共通しています。
「インフォーマ」目が合う大型広告
都内各所で展開された、ABEMAのサスペンスドラマ「インフォーマ －闇を生きる獣たち－」の広告です。「見てるで。」という挑発的なメッセージと共に、社会を裏で操る情報屋である主人公の目にQRコードが隠されている仕掛けが巧妙です。
どの位置からでも視線が合うように計算されており、通行人の視線を引きつけやすい「駅構内」という環境を巧みに活かした、インパクトのある広告です。
HUAWEI イヤホンあるある広告
新宿駅構内に掲出された、動いても落下しづらいイヤホンの広告です。
「駅でイヤホンを落としたことがある」という多くの人が経験する場面に着目し、通行人の目を引きつつ共感を呼ぶ構造となっています。柱には、イヤホンを装着した耳の模型が設置され、イヤホンの形状から「落ちにくさ」が視覚的に伝わります。
また、床にはイヤホンが落下したように見えるデザインを施し、共感できるフレーズで商品の特徴を直感的に理解できるような工夫がされています。
さらに、柱のサイネージでは「イヤホンあるある川柳」が展開され、ユーモアと親近感が演出されています。
加えて、耳からイヤホンを落としたことがある人の人数を、Xの「いいね」数とリアルタイムで連動する仕掛けが取り入れられており、ユーザーの注目を集める効果的な手法となっています。
駅は、イヤホンを使用する人が多い場所であり、この広告はターゲット層に的確にアプローチしています。「駅でイヤホンを落とした」という経験を、柱広告や壁面、床面など多角的なビジュアル展開をすることで、広告を見た人に「自分のことだ」と思わせる効果が期待できます。単に商品を宣伝するだけでなく、ターゲットの生活に密着した問題を解決するという共感性の高いメッセージを発信しており、他業界にも応用可能な事例といえるでしょう。
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ヒガシマル「東にハマりたい」
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アドクロ編集部
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