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TOP 記事一覧 ナレッジ 後継者必見!106年の歴史を武器に 老舗傘屋「藤田屋」の“攻めの事業承継”戦略

更新日:2025年07月29日

後継者必見!106年の歴史を武器に 老舗傘屋「藤田屋」の“攻めの事業承継”戦略

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静岡県静岡市で1919年(大正8年)に創業し、今年で106年目を迎える、老舗傘屋「藤田屋」。和傘から洋傘へ、そして問屋業を経て再び自社ブランドを復活させています。伝統と向き合いながら、新たな一歩を踏み出すその姿は、同じように「未来に向けて新たな一歩を踏み出したい」と考えている地域の中小企業の皆様にとって、一つのヒントになるかもしれません。4代目として事業承継を進める藤田さんの取り組みから、時代に合わせて顧客からの信頼を築くためのヒントを探ります。
この記事では、マーケティングに関する仕事をしている人、マーケティングを活用したい事業者が集まる「静岡マーケティングサロン」の運営アシスタント・秘書をしている著者が、創業106年の老舗傘屋「藤田屋」の4代目・藤田大悟さんに、未来へ向かう事業のあり方を模索しながら、前に進む一人として、いかに伝統を守りながら新たな顧客と関係を築く挑戦をしているのか、その具体的な取り組みについてインタビュー形式で伺いました。

老舗傘屋「藤田屋」が地域に愛され続ける理由

柳井:「傘」という製品は日常に欠かせないものですが、藤田屋さんの傘には単なる実用性以上の「愛着」を感じるお客様が多いと拝察します。お客様に長く愛されるブランドを築くために、特に意識して取り組んでこられたブランディング施策や、顧客とのコミュニケーション方法についてお聞かせください。
藤田: 創業106年の傘屋ですが、事業内容はかなり移行しています。もともと手作りの和傘を作っていたところから、海外の安い傘に押されて問屋となり、最近また自社開発品を復活させました。 多くの紆余曲折がありましたが、出発点として大事にしているのが、手作りで和傘を作っていた創業の思いです。
【2代目の時代の洋傘づくりの風景】
80歳になるベテラン社員が今でもその思いを語り継いでおり、昔は「なんでそこまでこだわるんだ」と同業他社から言われるほどでした。 縫製が綺麗で漏れがないことは当然で、生地の合わせ方や糸にまで徹底してこだわっていました。「お客様に喜ばれるものを提供する」ことで、雨の日でも快適に過ごせる暮らしを広めるという創業の思いは、今でも私たちの文化として残り続けています。
お客様との関係性で言えば、創業以来、店舗と修理サービスはずっとやっています。特に個人のお客様との関係性においては、店舗の存在価値は接客にあると考えています。傘専門店にわざわざ来てくださる方は、何が欲しいか分からない状態でも、話をすることでぴったりの傘を見つけたいと期待されているはずです。
この期待に応えられる店づくりとして、私たちは日本洋傘振興協会認定の「アンブレラマスター」資格を持つ店員が5名います。これは傘作りだけでなく、接客の資格でもあり、お客様の価値観やライフスタイルに合わせた傘のコーディネートをしています。また、顧客との関係性においては、創業以来修理をずっと続けています。自社製品だけでなく、他社製品や形見の傘なども、愛着のある傘の修理も承っており、お客様から大変喜ばれています。
修理は純粋な収益にはつながっていないのですが、「売って終わりではない」という理念を実現する上で、お客様との信頼感を築くのに役立っていると考えています。「直らないと思っていたものが、また使えるようになった」とお客様から感謝の手紙をいただくこともあります。社外の雑貨屋さんから修理の依頼を紹介いただくこともあり、「修理といえば藤田屋さん」と言われるほどの信頼を獲得しています。
柳井: 伝統を守りつつも、新しい価値を創造するために挑戦されている、ブランディングや商品開発についてお聞かせいただけますか?
藤田: 現在、ブランディングに関しては2つの方向性で取り組んでいます。一つは「Made in 静岡」です。静岡の伝統工芸品(遠州織物など)を傘づくりに取り入れ、日本や国外に発信していきたいと考えています。これにより、傘に「実用性」だけでなく「愛着」や「装飾品」としての価値を持たせることを目指しています。もう一つは、コンセプトが「ウェザーライフ」の新商品の立ち上げです。これは「天候と人々の生活は密接に関係している」という考え方から、お客様の暮らしや価値観に合った傘を提案するブランドにしたいと思っています。
【アンブレラスカイ「harebare」の風景(第二回清水駅前芸術祭)】
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伝統を守りながら挑む、時代に合わせた新たな一手
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柳井紗緒里 CitrineWebDesign

著者柳井紗緒里 CitrineWebDesign

多様な人々と関わる仕事や事務員として経験を積む中で、一人ひとりに寄り添うコミュニケーションと、相手を思いやる細やかな視点を培ってきました。現在はHP・LP制作、オンライン秘書として活躍する傍ら、静岡マーケティングサロンの運営秘書も兼任。その多様な経験から得た視点で、読者様に新たな気づきを提供します。

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