金融・不動産など「男性」を意識した広告が増加傾向
どういった業種・サービスの広告が多いのでしょうか
まず、「ABEMA Ads」に出稿いただく決め手として多いのが「ターゲットとの相性」です。ABEMA利用者は若年層が多く、特に10代〜20代をターゲットとする企業に多く活用いただいています。たとえば、化粧品やコスメ、クレジットカード、携帯キャリアなど、初期接点として若年層に使ってもらいたい商材は特に相性が良いです。直近では、リクルーティング（採用）や、大学・専門学校などの入学訴求も増えています。
高校生や大学生といった層は、マーケティングにおいて捉えづらい層とも言われています。流行の移り変わりが激しく、SNS（TikTokやInstagram）では断片的に接点を持てるものの、しっかりとブランディング目的でリーチできる媒体は限られています。その点、恋愛リアリティーショーなどコンテンツは、特に高校生に強い人気を誇っており「一気に若年層に認知を広げたい」という施策に有効な手段となっています。
また、男性ユーザーの比率が高くなっていることもあり、ビジネスパーソンを意識した商材、例えば自動車、アルコール、金融、不動産、さらにはtoB（法人向け）サービスなどといった業種の広告も増加傾向にあります。高価格帯商材や高所得層向けのブランディング施策にもABEMAを活用いただくシーンが増えてきました。
具体的な広出稿事例を教えてください
「ABEMA Ads」を活用いただく企業は、現状ブランディング目的での出稿が中心です。例えば、飲料メーカー様による新ブランドリリース広告の事例では、若年層への認知拡大を図り、実際に認知度が大きく向上したという結果が得られました。
また、認知や購入意向に加えて、「ネット検索意向」など中間指標についても調査を行っていますが「広告を見た後に実際にネットで検索したか」「その商品について調べたいと思ったか」といった項目でも、視聴前・後で明確な差が出ています。
別の事例、携帯キャリア様の事例では、特定の携帯機種とセットで訴求する形でタイアップ（予約型広告）を実施しました。
恋愛リアリティーショーの中でその携帯端末を使って写真を撮りながらデートを楽しむといった演出を盛り込んだり、番組と連動したスピンオフコンテンツを制作して端末利用シーンを描写したり、そうした映像から素材を切り出してオリジナルCMとして展開する、といった形でコンテンツとプロダクトが有機的に連動することにより、高い反応率を得ることができています。
また直近では、中小企業や地方の企業にも広告掲載いただくケースが増えており、最近も全国規模のスポーツ配信に対して、地方の自動車販売会社様が出稿された事例がありました。人気のスポーツコンテンツの配信時に「全国に向けて出稿すること自体がブランド価値の向上につながる」という考えから実施いただいています。
「ABEMA Ads」で広告を出す上でのポイントはありますか？
配信するCMの品質は意識していただいた方が良いですね。というのもABEMAでは、コンテンツ自体がCGM（ユーザーが自発的に作成・投稿する動画を含むコンテンツ）ではなく、地上波同様プロコンテンツを放映しており、CM素材含め、全体的に高品質な映像コンテンツが多く、視聴者も自然と「映像のクオリティ」に対して期待値が高い傾向にあります。
特にユーザー投稿型サイトに比べ、ABEMAはテレビに近い動画環境です。たとえば、最近よく見かける生成AIの簡易的な素材とか、安価に制作されたシンプルすぎる広告、あまり作り込まれていない動画だと、悪目立ちしてむしろ逆効果になってしまうこともあるので注意が必要です。
2016年の開局以降、ABEMAはユーザー規模の面でも大きく成長を遂げており、それに伴って広告配信の在庫や広告主数も大幅に増加しています。これにあわせて、視聴開始単価の見直しや、最低出稿金額の撤廃など、より多くの企業でご利用いただけるような環境整備を進めてきました。実際、今ではトライアル的に気軽に試せるメニューをご提案できるようになっております。
少額からのご出稿やスポット的な活用も可能ですので、ぜひ活用を検討していただけると嬉しいです。
加藤誠也 アドクロ編集部
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