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TOP 記事一覧 ナレッジ なぜユニクロはニッチを狙わない?「ブランド浸透率」から読み解く“シン・差別化”戦略

更新日:2025年09月30日

なぜユニクロはニッチを狙わない?「ブランド浸透率」から読み解く“シン・差別化”戦略

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「ニッチな顧客を狙って差別化しているのに、なぜか顧客が増えない…」。本記事では、その原因が「ニッチ戦略」という常識の罠にあると解説し、ユニクロなどの事例を基に、新しいマーケティングの常識「ブランド浸透率」を用いた真の差別化を解き明かします。
多くの企業が陥る間違いを避け、より多くの顧客から選ばれるための具体的な戦略がわかります。あなたの差別化戦略が、カンや経験に頼るものから、市場の主役を目指していくという、時代に即したアプローチへと変わるはずです。

「ブランド浸透率」を無視した戦略の罠

「他社との差別化」は経営の最重要課題です。しかし多くの企業が信じる「ニッチな市場で特別な存在になる」という“正攻法”が、実は成長を妨げる罠だとしたらどうでしょう。差別化の目的を誤解した結果、多くの企業が自ら市場を狭め、機会を逃しているのです。

勘や経験に頼る“ニッチ戦略”が、成長を止めてしまう本当の理由

「熱狂的なファンを掴むべきだ」と、狭いターゲットに特化するニッチ戦略。一見、合理的に見えますが、マーケティングサイエンスは残酷な現実を示します。それが「二重の危機(ダブルジョパディ)」という法則です。
これは、市場シェアが低いブランドは、買い手が少ないだけでなく、購入頻度も低いという現実を指します。「狭く、深く」は理想に反し、「顧客が少なく、頻度も低い」という状況を招きやすいのです(出典:リピートVS新規?「 ダブルジョパディの法則」とは)

成長の鍵は「ブランド浸透率」。想起率を高めるエビデンスに基づく差別化

カンや経験に頼る戦略から脱却し、成長を実現する鍵が「ブランド浸透率」です。
これは、潜在顧客のうち、あなたのブランドを最低1回購入した人の割合を指します。あらゆる実証研究が、市場シェア拡大の最重要要因は、このブランド浸透率を高めることだと結論付けています(出典:リピートVS新規?「 ダブルジョパディの法則」とは)
ここで差別化の目的を再定義すべきです。真の目的はニッチな顧客の囲い込みではなく、より多くの人々の記憶に残り、購買時に「思い出してもらう確率(想起率)」を高めること。この「メンタルアベイラビリティ(心理的な想起されやすさ)」の構築こそが、ブランド浸透率を向上させる道なのです。

ユニクロに学ぶ「ブランド浸透率」最大化の技術 “LifeWear”が市場を支配する理由

出典:ユニクロ公式
ブランド浸透率の向上を、最も理想的な形で体現している企業がユニクロです。
一般的なアパレル企業がトレンドを追い、特定の顧客層(ニッチ)を狙うのとは対照的に、ユニクロは「すべての人々の生活を豊かにする、究極の普段着」という哲学“LifeWear”を掲げています(出典:LifeWearとは)
出典:ユニクロ公式
この戦略の核は、トレンドや性別、年齢といったセグメントを意図的に取り払うことにあります。ヒートテックやエアリズムのような商品は、奇抜なデザインではなく「暖かさ」や「快適さ」といった、誰もが求める普遍的な価値で差別化されています。これにより、ユニクロは特定のファンだけでなく、あらゆる人々を潜在顧客とすることに成功しました。
この壮大なビジョンを支えるのが、企画から製造、販売までを一貫して管理するSPAモデルです。この仕組みが、高品質・高機能な製品を手頃な価格で提供することを可能にし、誰もが手に取りやすい「フィジカルアベイラビリティ(物理的な買いやすさ)」を確立しています。
そして、この普遍的な価値提案と大規模な広告投資が、「寒いからヒートテックを買いに行こう」といったように、消費者の記憶と購買シーンを強く結びつけ、圧倒的な「メンタルアベイラビリティ(心理的な想起されやすさ)」を構築。ニッチを狙うのではなく、あらゆる人にとっての「選択肢の筆頭」となること。
これこそが、ユニクロがブランド浸透率を最大化させ、市場を支配する理由なのです。
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バーミキュラとMr. CHEESECAKEの「記憶に残る」差別化
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山本達巳 つきみ株式会社

著者山本達巳 つきみ株式会社

静岡市出身、関西学院大学卒。地元医療系企業での経験を経て、父親の医療介護系企業に参画。留学をきっかけに輸入雑貨のEC事業を開始し、令和元年に独立。自社アウトドアブランドの展開を経て、令和6年につきみ株式会社を設立。商品ページ作りや広告運用、SNSなどECに関係する領域を幅広く対応しつつ、商品ブランディング支援を行っている。

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