アドクロ編集部がお届けする2025年5月12日週の渋谷OOHレポート。渋谷で展開された広告で、押さえておきたい広告事例をピックアップしていきます。過去のOOH事例は、下記を併せてご確認ください。
Topics①：「ZONE 150」の広告
ZONE ENERGY「ZONE 150」の広告です。
黒い背景に青と紫の光跡が残る動きのあるビジュアルが特徴的なこの広告は、韓国のアイドルグループENHYPENのNI-KI（ニキ）さんのダンスを連続撮影した「残像」効果を用いた表現で構成。右端にはリニューアルされた「NEW ZONE CAFFEINE 150mg」のドリンクボトルが配置され、商品を象徴する「150」という数字が随所に表示されています。
新ブランドアンバサダーとして起用されたNI-KIさんは、ENHYPENの中で最年少かつ唯一の日本人として圧倒的なダンススキルを身に着けた努力家と評価されています。そんな彼を「150％まで高まったZONe状態」という商品コンセプトと巧みに結びつけ、躍動感あふれるダンスのパフォーマンスを残像効果によって「エネルギッシュな動き」と「カフェインによる活力」を視覚的に関連付ける手法のクリエイティブです。
新年度を迎えたこの時期に、新生活のエネルギー源としてこの商品をアピールする意図が感じられる広告です。
Topics②：キリンビールの広告
キリンビールの広告です。
「晴れ風」のCMに出演中の内村光良さんや目黒蓮さんらが、昭和初期の歴史的なキリンビールのポスターを忠実に再現するという独創的なコンセプトで制作され、現代の俳優とキリンビールの過去と現在を融合させた特徴的なキャンペーンとなっています。
ディスプレイには、昭和初期を思わせるポスターと現代の若手俳優がポーズや構図を忠実に模倣したポスターを隣り合わせに配置。懐かしさと新しさが共存する視覚効果を生み出しています。
2025年は「昭和100年」という節目の年でもあり、この時期に昭和初期のデザイン要素を取り入れた広告展開は、そのような時代の節目を意識したようにも感じられます。
5月という初夏を迎える季節に、昭和レトロな雰囲気を現代のデジタルサイネージで蘇らせるという手法は、ビールの歴史の深さと伝統を強調しながらも、新しい層にもアピールできる効果的なビジュアルとなっていました。
Topics③：サントリー天然水「ぎゅっと果実」の広告
サントリー天然水「ぎゅっと果実」の広告です。
東京の地下通路に設置された鮮やかなデジタルサイネージ広告で、「いいことしかないじゃーん！」というキャッチフレーズが特徴的なキャンペーンとなっています。ピンクや青、黄色などのビビッドなカラーを基調とした明るく元気なデザインが通行人の目を引きます。
広告には香取慎吾さんと、バレーボール選手の髙橋藍さんを起用。ライムグリーンのパーカーを着た髙橋さんと白いトップスを着た香取さんが笑顔で商品を手に持つ、爽やかなビジュアルが印象的。互いに腕を組んだり肩を組んだりする親しげなポーズからは、世代を超えた親近感や楽しさが伝わってきます。
初夏を前にした時期、これから訪れる暑い季節に向けた熱中症対策と健康維持を両立させる魅力を伝える、効果的なタイミングでの展開となっていました。
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映画『岸辺露伴は動かない』の広告
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アドクロ編集部
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