アドクロ編集部がお届けする2025年12月1日週の新宿OOHレポート。新宿で展開された広告で、押さえておきたい広告事例をピックアップしていきます。過去のOOHレポートはこちら。
Topics①:Netflixオリジナル「ストレンジャー・シングス5」の広告

Netflixオリジナル「ストレンジャー・シングス5」のプロモーション広告です。
柱全体と壁面を一体的に利用した、没入感の高いOOH展開を採用。旧式のブラウン管テレビが積み重ねられた「テレビウォール」に見立てた巨大なビジョンとして活用しており、視覚的なインパクトが強い展開です。作品の様々なシーンが映し出され、ドラマの持つレトロフューチャーな世界観と、過去のエピソードの断片が視覚的に表現されていました。

特に、柱のテレビウォールは視聴者に対して「最新のシーズンへの期待」を喚起。作中世界への「入口」としての機能を持たせた、体験型のプロモーションとして非常に印象的な展開でした。

Topics②:ロート製薬の広告

ロート製薬の目薬広告です。駅の通路などの壁面を利用したOOH展開であり、青と白を基調とした視認性の高い配色で統一されています。
メインビジュアルとして、SixTONESのメンバーが起用されており、それぞれが目線をこちらに向け「都道府県かるた」のカードを持っています。
本プロモーションは全国展開されている「カルタ広告」の一部。「目薬はじめどき!47都道府県かるた」として、目薬の販促と地域性のある企画を連動させている点がユニークです。
ブランド認知の拡大だけでなく、SixTONESファンに対するアプローチや、製品の新規ユーザー獲得を目的とした広告事例でした。
Topics③:Astemoの企業広告

Astemoの企業広告です。横長の巨大なサイネージで展開されていました。ビジュアルの中心となるのは、真っ赤な立体的な大文字で表現された「Astemo」のロゴ。このロゴが、都会の橋の上や、自然の中の曲がりくねった道路、あるいは欧米の街並みにあるレストラン前など、世界の様々な「移動」のシーンに重ねて描かれています。

「Astemo」が、人々の「移動」に関する様々な場面、すなわち自動車やバイク、鉄道といったモビリティの根幹を支える技術を提供していることを、直接的な説明ではなく、風景とロゴの融合を通じて表現していると考察されます。特に、ロゴ自体が遠近法やライティングによって、そのシーンの一部であるかのように描かれているため、企業が提供する価値が「世界の風景に溶け込み、人々の生活と密接に関わっている」というメッセージを視覚的に伝えています。
企業が目指すビジョンや、社会における存在意義を訴えかけ、ブランドイメージを構築することを目的とした広告展開のようでした。
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「Disney store Christmas 2025」の広告
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