総合かぜ薬「ルル」で知られる第一三共ヘルスケア株式会社は、2025年12月22日から2026年1月4日までの期間、JR東京駅新幹線南のりかえ口改札内待合室において、同空間をジャックする「帰省するなら、ちょこっと親孝行」広告を展開した。

本施策は、第一三共ヘルスケアが実施した調査結果と連動している。全国の20〜50代男女520名を対象とした調査では、年末年始に帰省予定がある人は約6割にのぼり、そのうち約8割が帰省前に体調を整えようと意識していることが明らかになった。また、年末年始にかぜをひいた経験がある人は半数を超え、医療機関の休診や親にうつしてしまうことへの不安が上位に挙げられている。


掲出テーマは「帰省するなら、ちょこっと親孝行」。年末年始は家族と再会する機会が増える一方、医療機関の休診や寒波の影響により体調不良リスクが高まる時期。実家に帰った際、常備薬が使用期限切れだったという生活者の実感に着目し、帰省前後の行動を見直すきっかけを広告で表現した。

電通のコミュニケーションクリエイター/PRプランナーである北浦俊氏によれば、本企画は「かぜ薬には使用期限がある」という事実に着目したことを起点に、夏頃から検討を開始したという。約9割の生活者が使用期限の存在を認識している一方で、2人に1人が期限切れの薬を飲んだことがあるという第一三共ヘルスケア調査の結果を社会課題として捉え、年末年始という生活リズムが切り替わる時期に向けたコミュニケーションとして企画が進行した。

直近、銀座線で展開された広告施策との関係について、北浦氏は企画同士に直接的なつながりはないとしつつも、秋から冬にかけてかぜを引く人が増える時期にコミュニケーションを集中させるという狙いは共通していると語る。
銀座線では「かぜを予防すること」、東京駅では「くすり箱を見直すこと」をテーマに据え、いずれもルルブランドが長年大切にしてきた、かぜに備えるサポートを実用的な形で届ける狙いがある。帰省時にありがちな「実家あるある」と、手軽に実践できる「ちょこっと親孝行」をセットで掲出することで、新幹線を待つわずかな時間にも寄り添う構成とした。
「年に一度はかぜ薬を見直す」というメッセージは、正論であるがゆえに企業からの一方的な押し付けになりやすい。75年にわたり家族を見守り続けてきたルルだからこそ、正しさだけでなく、あたたかい気持ちで楽しめる広告体験を届けることを重視したという。

