株式会社伊藤園は、2026年3月30日発売の新商品「TULLY'S COFFEE PLATINUM WHITE Café au Lait」に合わせ、東京メトロ東西線の一部編成でトレインジャック広告を同日から4月13日まで展開した。車内全体を白色とカフェオレ色で統一し、「カフェオレトレイン」として運行した点が特徴だ。この施策は、新商品のミルク感へのこだわりを車内空間全体で伝える交通広告となっている。

本施策は、新商品の特長であるミルク感を印象づけるため、開発担当者の"ミルク偏愛"というキャラクター設定を前面に出した企画だった。発売日と同日に掲出を始めることで、店頭展開と連動した認知拡大を打ち出した。商品はタリーズコーヒーのバリスタが一杯ずつ作るカフェオレをイメージし、甘さ控えめの味わいを訴求する構成となっていた。

車内では、中づり広告に「カフェオレ開発者によるえこひいき調査」の結果を掲出した。「ミルク愛がばっちりなカフェオレ」が59.4%、「どっちのカフェオレを飲んでいる人が優しそう?」ではミルク愛たっぷりが75.6%という内容を示し、ユニークな設問で商品特長を表現した。窓上では、「COFFEE」の文字がミルクの白色で隠されそうになるビジュアルや、世界の言語で「ミルク」を並べたデザインを展開し、ミルク感を繰り返し印象づける車内演出を提示した。

ミルク量や製法といったスペックの説明に寄らず、開発者の"ミルク偏愛"という人格を広告の中心に置くことで、商品理解の入口を感情側に設計している。とくに「えこひいき調査」という表現は、中立的な比較を装うのではなく、開発者の愛着や主観をあえて前面化することで、受け手に商品の個性を伝える役割を担っている。設問内容も機能価値の証明ではなく、「どちらが優しそうか」のような共感ベースの判断を促す構成で、消費者自身の気分や価値観を投影させやすい。車内全体を白とカフェオレ色で統一した空間演出とも連動し、ミルク感を情報として説明するのではなく、好意や印象として刷り込む広告設計になっている。

