ウテナは、ヘアスタイリングブランド「マトメージュ」の新たなプロモーションとして、100通りのスタイリングアイデア「100MATOMAGE」を公開し、その内容をまとめた大型交通広告を2026年4月6日から東急田園都市線渋谷駅構内で展開した。地下2階コンコースに全長約20メートルのビッグボードを掲出し、人気キャラクター「エスターバニー」とのコラボレーションによって新生活シーズンに向けた訴求を行った。

背景には、「まとめ髪用アイテム」という既存の認知を拡張する狙いがある。「マトメージュ」は従来、髪をまとめる用途で支持を得てきたが、実際には前髪や細部のニュアンス調整など幅広い使い方が存在していた。そこでプロの知見をもとに、日常のあらゆるシーンで活用できる100のテクニックとして再編集し、商品の用途そのものを再定義する企画として打ち出した。新生活というタイミングに合わせることで、生活の変化とともに新しい使い方を提案する意図も読み取れる。

広告では、あほ毛の抑制や前髪の調整といった定番から応用的なスタイリングまで、100種類のテクニックをイラストで可視化した構成となっている。視覚的に理解しやすい形式とすることで、通行者が直感的に「自分でもできる」と感じられる設計だ。さらに、Z世代を中心に人気を集めるエスターバニーの世界観を掛け合わせることで、ポップで親しみやすいトーンを演出し、SNSでの拡散も意識したクリエイティブとなっている。特設サイトと連動し、詳細な解説へ誘導する導線も整備されている点が特徴だ。

渋谷駅は通行量が多く、通行者が立ち止まって閲覧するは難しい。クリエイティブはシンプルに設計する広告が多いように感じられる。一方で今回の施策では、全長20メートルに及ぶビッグボードに100種類のテクニックをイラストで敷き詰めることで、その前提を逆手に取った設計。圧倒的な情報量を一望させることで「全部見てみたい」「自分に合う使い方を探したい」という探索意欲を喚起し、通過するだけの動線に"滞留"を生み出す構成となっている。

